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静岡県知事が放った「細川ガラシャ」の辞世の句 その意味とは

職業差別ともとられかねない発言をして物議をかもした静岡県知事が2024年4月10日、辞職願を県議会議長に提出した際に心境を語りました。

その際に、明智光秀の娘である細川ガラシャが残した「辞世の句」として知られる「散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ」を用いて応えました。その結果、世間から受けていた批判に対して、火に油を注ぐことになっています。

なぜ、細川ガラシャが残した「辞世の句」を語ったことで注目されることになったのか、その句について少し調べました。

細川ガラシャの辞世の句とその意味

細川ガラシャ(明智玉子)は、戦国時代から安土桃山時代にかけて生きた女性です。彼女は明智光秀の娘であり、細川忠興の正室でした。また、キリスト教徒としても知られています。彼女の生涯は謎とドラマに満ちており、信仰と誇りを持ってその人生を全うしました。
細川ガラシャの「辞世の句」は、とてもよく知られています。以下がその詩の原文と現代語訳です。

  • 原文:

散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ

  • 現代語訳:

散るべきときに散るからこそ、この世における、花も花として美しく、人もまたそうなのだ。


この句は、花も人も散るべき時を心得てこそ美しいという意味を伝えています。具体的には、「花は散りどきを知っているからこそ花として美しい、私もそのようにありたい」という素晴らしく美しい覚悟を表しています。

細川ガラシャは、この辞世の句を詠んで果てました。彼女の最期は悲劇的でありながら、その美しい意味は多くの人々に感銘を与えています。

この句は、散り際の美しさと、人生の儚さを深く考えさせてくれます。


今回、静岡県知事が最後に放った言葉が、細川ガラシャと同様の背景に当てはまるかはさておき、世に知られるべき素晴らしい句を世間に伝えたことには感謝です。

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