ほぼ日愛読者がすすめる、「読んでよかった」と心から思えたコンテンツ10選

こんにちは、noteディレクターの平野です。

今日のダーリン」をほぼ毎日保存しはじめて、63ヶ月目(5年3ヶ月)になりました。

「ほぼ日の塾」5期生が募集中とのことで、応募しようと思っている知り合いから「どのコンテンツがおすすめですか?」と聞かれたので、選んで送ってみたんです。せっかくなのでnoteでもまとめてみようかなとツイートしたところ、同じくnoteディレクターの水野さんがこんなnoteを書いていました。仕事が早いです。

あまりにも膨大だからこそ選びきれないっていうデメリットもある中、「知り合いが選ぶ」っていうフィルターがかかったコンテンツは、やっぱり面白いんですよね。そして、その人の趣味嗜好が垣間見えて面白いです。

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コンテンツを選ぶタイミングで、そういえばnoteで「ほぼ日の塾」について書いていたなと思い出して探してみたところ、初回のクラスに参加して感じたことをnoteに書いていました。アーカイブが残っていると、そのとき自分がどんなことを思っていたのか見返せるのでいいですね。

▶ 「ほぼ日の塾 80人クラス」に参加して感じた、ほぼ日らしいコンテンツをつくるための大切な問いかけ

自分は実は一期生ではあるんですが、その当時永田さんからもらったフィードバックで、自分の浅ましい意図をあっさり指摘されて本当に恥ずかしくなってしまい、そのままフェードアウトしてしまいました(手痛いフィードバックは、いつも見えるところに置いています)。

なので、実は水野さんも「ほぼ日の塾」同期だったという事実は、ピースオブケイクに入社してから知るぐらいには、知り合いは少なかったんです。笑

自分で書きながら、手痛い指摘をもらいながら、改めて自分にとって「書く・伝えるって何だろうか?」ということについて延々と考える機会をもらった《実践編》については追々書くとして、今回は、自分がこれまで読んできたコンテンツの中から、思い入れが深いものを10記事選んでみました。

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水野さんに合わせて、僕の選んだ基準はこちら。当時の自分の感性と、今の自分の感性がかぶるものを選んでみました。

1 - 以前、EvernoteもしくはNotionに保存していたもの
2 - 改めて読み返したら、変わらず好きだったもの

水野さんが20年という膨大な期間なのに対して、自分はかなり短いスパンなので、逆に最近のコンテンツを多くリストアップできたかなと思います。

※ 思い出話と引用も合わせて書いていたら、10,000文字ぐらい書いてしまったので、お時間あるときにでも読んでみてください。

《  目次  》
ほぼ日編集部、SWITCHに行く。
濱口秀司さんのアイデアのカケラたち。
経営にとってデザインとは何か。
山口晃の見ている風景。
これからのぼくに、できること。
言葉をずっと、観察している。
人がすることを、人はよろこぶ。
目標を、達成しやすくするヒント。
小説を書くということ。
書くについての公開雑談。

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■ ほぼ日編集部、SWITCHに行く。

『SWITCH』で「ほぼ糸井重里」という特集があったタイミングで、編集部に訪問し、「どうやって、少ない人数で、年間18回も、内容の濃い雑誌を出していけるのか?」ということについて聞くコンテンツ。

ベストは、第3回の「やらかしてますか?」。かつての自分はここに★をつけていました。

印象的だったのは、「編集長の新井さんによく言われたことは?」という質問に対して編集の板子さんが「やらかしてる感、足りなくねぇか?」と話すシーン。これを読みながら、そのときの仕事内容を振り返りながら「できてないなぁ…」とうなだれたのを今でも覚えています。

一人のつよい熱量が、特集を動かしていき、それに応じて、デザインも組み替えていく。流動的だけど、根幹がぶれていない。だから、どれもSWITCHっぽいのかと納得しました。内容の濃さは、担当編集ののめり込み度にもつながっていく。熱意は伝染するなと思います。

やっぱり、どれだけ担当が惚れているかが基準です。
編集の一所懸命さがあればあるほど
特集は深くなります。

いま話題の人たちについては
ぼくらはすごく深く徹底的にやりたい。
「ほかの雑誌が10年間
やれないようなものをやらないとだめだ」

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■ 濱口秀司さんのアイデアのカケラたち。

イノベーションを生むための考え方「ブレイク・ザ・バイアス」をつくりあげた濱口さんが、糸井さんと対談するコンテンツ。なんと、対談は6時間オーバー・全14回。めちゃくちゃ長いコンテンツですし、いろんなところに話題が飛んでいくんですが、ぜんぶ面白いんです。確かにこの話はこれぐらい長くないとまとめきれないよなぁと言葉の節々から感じました。

おすすめは、第9回第10回

自分は、あるプロジェクトが生まれたとき、それができるようにするにはどうしたらいいのかを筋道を立てて、それに合うように準備してつくるタイプなんですが、濱口さんの場合は違います。今すぐ答えを出す、と。そのやり取りがまるでその場にいて見えるようで、すっごいなと思いました。

最初の3日間がもったいないじゃないですか。
僕なら10秒も惜しまずに考えて、
今すぐ答えを出します。
整理も大切ですけど、
本当に大切なことは答えを出すことだと思います。

ちなみに、濱口さんの「考え方」については、TEDxで見ることができるので、ぜひ見てみてください。

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■ 経営にとってデザインとは何か。

会社の経営や組織の運営にとって、「デザイン」の役割って、何だろう?

NewsPicksとほぼ日とCOMPOUNDの3社が同時に取材し、同じように記事を書く。そんな新しい取り組みがあり、各社がどうやって記事をつくっていくのか、すごく楽しみにしていました。

その初回が、「いいちこ」の駅貼りポスターで知られる大分の酒造メーカー・三和酒類。アートディレクターの河北秀也さんが、ポスターからボトルの形まで同社のデザイン全般を手がけています。

実は3社がどうやってつくられているのか各々調べてまとめていました。自分えらい。(NewsPicks編DOTPLACE編総括編

聞く側は「──」で表し(COMPOUND・小田さんのみ「小田」と表記)、話す側の社長・西太一郎さんを「西」で表しています。第1回、第2回ごとにタイトルはつくけど、小見出しは一切なし。そして、太字部分も一切なし。そして、一文がすごく短いのに、しゃべっている人の温度感が色濃く出てるのが特徴的です。

他の 2 媒体にはない「ほぼ日らしさ」は、西さんや聞き手の合いの手を頻繁に入れているところ。一般的なメディアだったら、「ここ要らないだろう」と切ってしまうようなところを丁寧に書いています。たったそれだけ。それだけなんですが、西さんと聞き手の息づかいが、インターネットを介しても感じられるんです。まるで、一緒にその場で話を聞いているような臨場感があります。

他にも、取材を申し込んだ経緯の説明が長いところも特徴的でした。もちろん、ほぼ日がピックアップしたから、というのもあるでしょうが、どういう背景で三和酒類さんに取材をしようと思ったのかまで、しっかり書いてていきなり感がなくて読みやすいです。
今回の 4 回分の記事を読んで、もしかしたら「ほぼ日」の編集方針は、インタビュアーとインタビュイーとの会話の様子を、できるだけ残したまま記事にする、なのかもなと思いました。聞かれて答えてそれを記事にする、ではなく、質疑応答含めた会話・その場の空気感を記事する。だから、合いの手を入れたり、小見出しをあえて入れないのかな、と。

あと、見逃していたけど、写真のチョイス。これも違った。ほぼ日は、写真の明度が他より明るく、そして枚数が多い。さらに、西さんの寄り写真(バストアップ写真)のセレクトが多かったです。

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■ 山口晃の見ている風景。

画家・山口晃さんに聞く「創作論」について。第1回の取材記事のときに山口さんを知ったんですが、実はそれよりも以前に作品だけ見たことがあり、こういう人が考え描き生み出ししているのか、と思いました。

どうやって作品をつくっていくか、って、画家の場合、あまり明かさないような気がします。このインタビューでも、つくり方というよりかは、考え方・向き合い方について深掘りする記事です。

インタビュアーの奥野さんを通して、彼の頭の中にある風景を少しずつ紐解いていくのを横目で見ているようで、そういうコンテンツはやっぱりほぼ日らしいなぁと感じます。

写真のままを描くのではなくて、
その写真から、
いま自分が何を感じ取っているのか、
エッセンスを抜き出すといった作業です。
バッと、アウトラインで当たりをつけて、
稜線のところにぽっと墨を置き、
影の部分を、すーっと、
やわらかいガーゼが何かで撫でてやると、
影がさーっと引っ込んで、
形に、ぴたーっと、張り付いていく‥‥。

第5回の「意味をはずす。」と、第6回の「谷崎のナオミ或いは雪舟の筆。」は、めちゃくちゃ面白いです。うまく要約しきれない=理解しきれていないということなんですが(ごめんなさい)、肌感覚でわかるような、そんなもどかしさを感じてほしいです。

そして、第7回。自分ができることをレーダーチャートのように表してみると…というシーンで、山口さんがこう話します。

あれって、できあがったチャートの形が
「円」に近ければ近いほど、
バランスが取れているんだってことですけど、
わたしのように「技術」パラメータは、
まあまあ3目盛りくらいとしても、
「時間厳守」パラメータが1目盛りとかだと、
チャートは、デコボコの、いびつです。

でも、その子は、それで、その子の真円を
保っていると思うんです。

この、「人それぞれ歪な真円を持っている」という考え方が素晴らしいなと思って、当時の自分と今の自分は感銘を受けました。へこんでいる部分を無理に矯正しようとしたら、むしろそれが歪になっちゃう。こういう考え方すごくおもしろいなと思って、選びました。

描けば描くほど裏切られてゆくのに、描かなければ完成しない。それが、絵である」── こういう作者側の意図を知ると、なおさらその作品について思い巡らせることができるので、こういうコンテンツはめちゃくちゃ好きです。ほんとうにいい。

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■ これからのぼくに、できること。

写真家・猟師の幡野さんと、糸井さんの対談記事。この記事は、読んだあとにほろりと涙が出てしまったんです。

第2回で、幡野さんの文章と写真について、糸井さんがこう話すシーンがあります。

お手柄主義になって、
「おれの腕前」を見せたがる人は大勢いるんだけれど、
幡野さんはそこを見せない。
だから、見ているお客さんが
じぶんのほうから歩み寄って
それぞれに感じるんです。

この「お手柄主義」という言葉にドキッとします。(この記事の一番最後に載せたんですが)ほぼ日の塾で言われたフィードバックと重なったからです。

その・・・・病気になって以来、
ぼくは「じぶんの命はじぶんのものだ」と思って
生きているんですね。

上の「じぶんの命はじぶんのものだ」という言葉。かつて2011年3月24日の『今日のダーリン』で「じぶんのリーダーは、じぶんです」と書かれていたのを思い出しました。そのときは分かったつもりになっていたけど、幡野さんの切実な言葉を読んで、まだ自分は実感を持てていないということがわかりました。まだむずかしい。

印象的だったのは、最後のシーン。幡野さんが「悲しみの種を蒔いているだけじゃないのか」とつぶやいたときに、糸井さんが答えたところ。そこでちょっと……きてしまいました。最後のこの言葉(↓)にすべてが集約されている気がします。本当に、読んでよかった。

そうやって考えるとさ、
人間の一生って、ほんとうにすごいですよね。
これから、なんでもできますね。

ちなみに、第3回で、「たくさん考える」ということについて、糸井さんが「時間ではなく回数だ」と言うシーン。目から鱗が落ちるようでした。

「おれは写真についてずっと考えている」という人も
ほんとうに24時間考えているはずはなくて。
「ずっと」じゃなくて、「しょっちゅう」が、
たくさん考えるということなんです。

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■ 言葉をずっと、観察している。

飯間さんは、Twitterで「言葉」についてわかりやすく説明してくれる人だなぁなんて思っていたんですが、この2人の言葉の掛け合いが楽しくて、こういう人が辞書をつくっているんだったら買って損はないだろうなと思って、実際に辞書を買ったぐらい面白かったんです。

言葉は、神から授けられたものではなく、
人間が自分でつくり出したものなんです。
ところがですね、
「この言葉はこういうふうに話そうね」と
みんなで決めても、思い通りにいかないわけです。
人間がつくり出したものだけども、
人間を超えたところで動き出しているという、
そこにおもしろさがありましてね。
街の言葉ですと、誰からも校閲が入らないので、
どんどん好きなことをやっていこうとするわけですね。
学問のある人は、これを「間違いだ」と言うんですが、
じつは間違いではなくて、
次の言葉を作っていこうという
エネルギーがそこにあると思うんです。

個人的におすすめなのは、第3回の「飯間先生の街歩き」。ふつうに歩いていると見逃していることを取り上げて丁寧に教えてくれるんです。中学生とか小学生のころに、こんなところに目を向けている人に教えてもらっていたら、さぞ日本語が楽しくなっただろうなあ。

思わず笑ってしまったのは、「ゼウスが『天下統一を企てる』のはマズイ」と糸井さんが話すシーン。どこのシーンなのかは、対談記事をぜひ読んでみてください。

辞書って、パラパラとめくって出てきた単語から連想すると、また違った単語を知れて楽しいですよね。

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■ 人がすることを、人はよろこぶ。

豪華寝台列車「ななつ星」の生みの親・唐池恒二会長と糸井さんの対談。

きょうの対談ですが、
たぶん、ここにいるみなさんが、
ふだんされている話の、
反対のことを話す場になるような、
そんな気がしております。

という言葉からスタートするのが、らしいなぁと思いました。

「ななつ星」という列車には、
デザイナーの水戸岡さん、
列車をつくった職人さん、
客室乗務員や社員などの、
思いとか気持ちとか、
これまでかけてきた時間や手間が、
「気」というものになって、
ぎっしりとつまっているんです。

個人的にちょっとうるっときてしまったところがあって、それがここ。

「生活」というものが、
本当に向かいたい場所って、
ハレとケでいう「ケ」の部分が
「いちばんうれしいものでありますように」
ということだと思うんです。

「ケ」が「いちばんうれしいものでありますように」というところ。人間が求める究極の「たのしみ」や「よろこび」というのは、じつは「生活」にあるんじゃないかと。これは最近自分で料理をつくっていることもあり、よくわかるなぁと思うところです。

続けて、第3回でこう話します。

そういうムダに見えるものを、
どんどん省く時代だからこそ、
「手間をかけた集積のところに、
人は集まってくる」
ともいえるんです。

僕は、以前『気仙沼ニッティング』の「Me」を買ったんですが、まさに、「人がまじめに、一所懸命することを、人はよろこぶ」を体現していて、ハレも大事だけど、やっぱりケの方をきちんと大事にしたいし、そういうことを大事にする人と仲良くしたいなと思いました。

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■ 目標を、達成しやすくするヒント。

予防医学研究社の石川善樹さんが登場するインタビュー記事はどれも面白いので、いろんな記事を読んでいるんですが、このコンテンツはピカイチに面白かったです。

例えば、記事の第1回で触れた、感情には「疲れる感情」と「疲れない感情」があるという話。「『幸せ』は疲れないけど『希望』は疲れる」理由は、ロジック機能がオフになるかならないか。

たとえば「幸せ」なときとかって、
人は疲れないんです。
ロジック機能がオフになるから、
脳は疲れないんですね。

「希望」のときは「幸せ」と違って、
目的意識があって、
すごくロジカルに考え始めますから。

続いて第2回は、目標について。「すごいアスリートのほとんどは、大きな夢を持ってなかった」と、オリンピックのときに取材して気づいたんだそう。聞いてみると、目標との付き合い方がすごく柔軟だったと。コーチは、いかに、選手たちの意識を「勝ち負け」ではなく「プロセス」に向けさせるかが大事なんだと言っていて、自分もわかるなぁと思って読んでいました。

そして、第3回。日本は「半歩ずつの徹底的なイノベーション」がすごく得意な国で、自分で新しく枠組みを作るのは苦手だけど、なにかで枠組みができてしまえば、半歩ずつ徹底的に突き詰めていく。まさに自分かも…と思いました。

極めつけに、第4回。人の考え方には、演繹と帰納のどちらかのタイプの強いらしく、石川さんや糸井さんは演繹タイプ。↑で紹介した濱口さんも演繹タイプな気がします。

最後に、第7回。共通項ではなくその例外を探し、それを包括することを見つけることでさらに本質を突き詰めていく。「本質は例外から見えてくる」という言葉がめちゃくちゃかっこよかったです。

みんなけっこう
「共通項に本質があるんじゃないか」
と勘違いしてるんですけど、
違うんですよね。
本質は例外から見えてくるんです。

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■ 小説を書くということ。

ぼくはもともとそんなに「小説読み」じゃありません。
でも、何年かにいちど「たまたま」のような形で
読むことがあります。
それが『鳩の撃退法』でした。
読みはじめてけっこうすぐに、ぼくは
作者に憧れることになりました。
「小説をこんなに楽しそうに書いている人がいる」と、
うらやましくなって、上下巻、ずっと読み続けました。

こんな切り口から始まる、佐藤正午さんと糸井さんの対談。佐藤さんを知ったきっかけは、クラシコムの青木さんが佐藤正午さんのファンだったこと。何がオススメか聞いて、最初に読んだ本が『鳩の撃退法』だったんです。

引用の通り、ぐいぐい惹き込まれてしまって、いつの間にか寝る間も惜しんで読んで、いつの間にか終わっていました。だって、上下巻あるし、文量としても結構重たい部類に入る気がします。それなのに。

そんな2人の対談だったらぜったいに面白いだろうと思ってこの対談を読みはじめました。

佐藤さんは小説という作品を通してしか接したことがなかったので、どんな人が書いているのか知らなかったんですが、読み進めていくうちに、「やっぱりこの人だから書けるんだなぁ」という気持ちになっていきました。

ぼくはいちど書きあげたものを、
「読者」として読んで、
気に入らない部分を書き直したりして
楽しんでいるのかもしれないです。

糸井さんが言う通り、読みながらたまに我に返るんですが、その距離感が楽しい。そんなことを考えながら読めるから好きなんだろうなと思います。そして、その感覚を読み終わった後でも思い出せる。それが佐藤さんのすごさだなぁと感じます。

糸井 : 読み手が「この言葉、いいなぁ」と
思っているという状況はつまり、
心が通じたということなんです。
そのうえで作家が一緒に歩いて連れてってくれる。

最後の方で、糸井さんが『鳩の撃退法』についてこう話す箇所があって、この本の醍醐味をあらわしているような気がします。

ピントが合うまでの時間がどうしても
必要なんですよね。
話はちゃんと読めるんですが、ピントが合わない。
バチーンと合ってからどんどんおもしろくなるんです。

きっと、買ったら最後、読み進めちゃうと思うんです。そうなってもいい方だけ、まずは上巻からどうぞー。

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■ 書くについての公開雑談。

とにかく、「書く」ということについて、5人でバラバラと話していく公開雑談。これがまた、その場で聞いているようなテンポで、たのしいんです。

学級崩壊していた中学生の燃え殻さんが学級新聞を毎日つくっていた話とか、永田さんが社員旅行のときに書いた注意書きが長すぎて「永田さんのメールが長くて遅れました」っていう人が出た話とか。

で、このコンテンツの一番面白いところは、糸井さんが第3回で、急に「ここまでのトークの流れ、大雑把に言いまして、まったく想像通りの答えばっかりなので、ちっともおもしろくないですね」と言うんです。

そこでガラリと、場の空気が変わる音がするんです。

そこからがすごくおもしろい。この5人の関係性があるからこそできた軽快なトークが冴える対談だったなと思って、これを選びました。

・・・

最初、どんなコンテンツなのか、そしてそれを選んだ理由ぐらいをパパッとまとめてみたらいいかな〜ぐらいに思っていたんですが、それじゃあ良くないよねと思い直して、その当時のこととコンテンツの良かったところを自分の言葉で書きました。

だって、ほぼ日の塾の永田さんにもらったコメントが、未だに心にひっかかっているから。

書き手の「好き!」がほとんど感じられず、
一方的な紹介記事になっています。
誰に、何を伝えるために書いているのか、
きちんと考えたほうがいいのではないでしょうか。

これからも、日々精進します。

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