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急に疎遠になってしまうのが怖い

小学生、中学生のとき、それぞれ、ほぼ毎日遊ぶくらいの“親友”ができたことがあった。

地元で唯一映画が見れる「エスパルスドリームプラザ」にチャリで一緒に行ったし、サッカークラブも一緒に行ったし、帰りも家が近かったら途中まで一緒に帰った。休み時間にはだいたいその子とつるんでたし(他の子たちとも一緒に)、その子の家にも何度も行ってゲームをしたし、一緒に何度も笑い合った。

でも、あるとき(何がきっかけなのかは詳しくは思い出せないけど)急に相手との距離が遠くなってしまった。

それ以来、その後も全然話さなくなってしまって、連絡も取らないし今何をやっているかも不明、という経験をしたことがある。きっかけは、ちいさな喧嘩だったのかもしれない。でも、疎遠になってしまった。

小学生のときは「何でだろうなぁ」と思っていたけど、中学生のときは、またか、と思った。また、近づきすぎて友だちをなくしてしまった、と。

もしかしたら「近づきすぎると離れてしまうのではないか」と、人との距離感に敏感になってしまった。だから、高校や大学では、“そこそこ”仲が良い人が増えた。

今はそうでもないとは思ってはいるけど、「仲良くなりすぎると急に離れてしまうんじゃないか」という不安な気持ちが頭をよぎって、距離を縮められない。だから、それが出来る人のことをすごくすごく尊敬する。

人との距離を縮めるのって、(自分にとっては)勇気がいることだ。

・・・

東京に来てから、そろそろ4年が経つ。人付き合いは相変わらず苦手だけど、「友だち」と呼んでもいいなと思える人たちが何人もいる。たまに会ってくれる人たちがいる。「ご飯行こうぜ」って誘ってくれる人たちがいる。なかなか声に出す機会がないけど、そういうのすっごくうれしい。

今後はどんなふうになるかはわからないけど、適度な距離感を保ちながら、人付き合いをしていこうと思う。だって、人は自分じゃなくて他人だから。

(Photo by Joseph Albanese on Unsplash)

#日記 #エッセイ

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