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熱中しては飽きてしまう人、それは「マルチ・ポテンシャライト」の素質があるかも

たまたまTwitterで流れてきたリンクをクリックしたら、こんなTEDの動画が流れてきて、ついつい見てしまいました。

天職が見つからない人がいるのはどうしてでしょう?(TED)

動画はこちら。TEDの動画はnoteでは埋め込みできないので、YouTubeのものを貼りつけます。

(一番左の「字幕アイコン」ボタンを押してから、「歯車アイコン」で字幕を日本語に設定すると、YouTubeでも難なく見ることができます。)

高校卒業後もこの傾向が続いて、ある時あるパターンに気がつきました。ある分野に興味を惹きつけられそこに飛び込み、夢中になって、ある程度まで上手くなるのですが、どこか途中で飽きてしまうのです。やり通そうとするのですが、せっかく時間とエネルギーを費やし、時にはお金もつぎ込んでいますが、 結局飽きがきて、もうできた、チャレンジする程の事でもない、という思いがつのって、放り出す羽目になるのです。

うんうん、そうなんだよなぁ、、身に覚えがたくさんあるぞ、と思いながら、動画を見ていました。下記は、TEDの翻訳に句読点をつけて、見やすいように修正したものです。

このパターンは、2つの理由で私を苦しめました。

1つ目は、自分のしている事をどうまともなキャリアに結び付けられるか。
結局1つの事を選び他にやりたい事を無視して飽きがくる事に観念せざるを得ないのか。

もう1つの理由はすこし個人的な事です。1つの事をやり通せない自分に何か欠陥があるのではと心配になったのです。自分が何かに専念する事を怖がり、気持ちが散漫で、自分の成功を恐れ、自ら妨害しているのではないか。

自分は本当に飽き性で、一気に熱狂してはすぐに飽きる、ということが何度もあります。音楽なんか特にそう。あるバンドの1曲が好きになると、その曲をエンドレスリピート。なので、数日後には聞き過ぎて「もういいや」ってなってしまうことが何度もありました。

キャリアでも同じで、TwitterやFacebookで流れてくるたくさんの情報の波に揺られていると、「自分が本当にやりたいことって何だろう?」って自問することがふえるし、「あなたがやりたいことって何なの?」と聞かれることもふえてくる。今は、わかんないや、なんてしらばっくれているけど、自分の中では「実際のところ何になりたいんだろうなぁ」なんて、日々小さな不安を感じています。

そんなときに見た、このTEDの動画。

マルチ・ポテンシャルには限界があるとか、苦悩を乗り越える必要があると言われるかもしれません。私がこの考えについて、多くの人と話をしたり、ウェブサイトに書いたりして学んだ事は、マルチ・ポテンシャライトには相当な強みがあるという事です。この3つが、そのスーパーパワーです。

1つ目 : アイデアを統合する

これは、2つ以上の分野を組み合わせ、それらが交わる所で新しい何かを創造する事です。シャ・ファンとレイチェル・ビンクスは、共通の趣味である地図作成、データ視覚化、旅行、数学、デザインから「メシュー社」を創業しました。メシュー社では地理にヒントを得た装飾品をオーダーメイドで作っています。シャーとレイチェルがこのユニークなアイデアにたどり着いたのは、2人の広い技能と経験の混在「にもかかわらず」ではなく「だからこそ」なのです。革新はそんな交差点で起こります。そこから新しいアイデアが生まれるのです。様々な経歴を持つマルチ・ポテンシャライトは、多くの交差点に容易にアクセスできるのです。

2つ目 : 迅速な学習力 

マルチ・ポテンシャライトは、何かに興味を持つとのめり込みます。手当たり次第吸収します。初心者である事にも慣れています。なぜなら初心者だった事が多かったからです。なので新しい事を始めたり、居心地の良い所から足を踏み出すのも怖がりません。さらに多くの技能は、違った分野でも応用でき、過去に取得した技能を新しい分野に持ち込むので、1から物事を始める事はほとんどありません。

3つ目 : 適応力

これは、どんな場面に遭遇してもそれに合わせられる、という能力です。エイブ・カフドは、時にビデオディレクター・ウェブデザイナー、時にkickstarter社のコンサルタント、時に先生、時にジェームズ・ボンド(笑)。彼は良い仕事をするので貴重な存在ですが、もっと重要なのは、顧客のニーズに合わせて 役割を変えられるからです。『Fast Company』誌は「適応力」を21世紀で成功する上で、最も重要な技能だと評価しています。世界の経済が激変する中で容易に方向転換できる個人や組織こそが、成長の真っ只中にある市場のニーズを満たすことができるのです。

これら、マルチ・ポテンシャライトの3つのスーパーパワーを説明したあと、最後に登壇者のエミリーさんは、こんなふうに締めてくれました。

内に秘めた情熱を大切にし、好奇心を追って、いくつもの穴に入り込み、その好奇心の交差点を追求してください。内に秘める情熱を大切にすることが、幸せな本物の人生につながります。もっと大切なのは、マルチ・ポテンシャライトの皆さん、世界が私たちを必要としています。

以前、クラシコムの青木さんと話したときのことをふと思い出したんですが、やっぱり、自分のスタイルみたいなものは、なかなかすぐには変わらないから「じゃあその素質をどう活かすか?」みたいなところがあって。飽き性で知識が広く薄くだから、このままで大丈夫なのか…? みたいなところがあったけど、でも、その能力は他の人から見たら、もしかしたら必要とされているかもしれない、と思えるかどうかな気がします。

そして、「自分は飽き性でのめり込みやすくて広く薄い」ということを自分で納得できるようになると、スッと進むべき道っぽいものが開けていくような気がしています。

まだまだ、人生で24年しか生きていないのだから、まだまだ知らないことしかない状態だけど、この素質を活かせる場所で、周りから頼りにされるような存在になれると、、いいな。

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