・タクロコマさんが、日々「君のいまがより良くなるように。」というマガジンを書いているのを、タイムラインに流れてきたときにふらっと読む。

未来のこどものためにタクロコマさんがどんなことを考えているのかが書かれている。自分が何をしたのかを誰か（読者）に向けて書くのはよくあることだけど、未来の自分のこどもに向けて書く形式はこれまでに見たことがなかったので、なんだか新しいなぁと思って眺めている。

個人的に好きなのは、話の終わりのこの言葉。「君のいまが、より良くなるように。父さんは今日も願っています」人は“役割”で成長すると誰かが話していた。お母さんは、お母さんになるからお母さんになる。それはお父さんだって同じだ。タクロコマさんはちょっと早く“パパ”の気持ちになってみることで自分を見つめている。だって人間は、そういうふうにできているんだ。

・原田マハさんの「本日は、お日柄もよく」を読み終えた。というより、いつの間にか駆け抜けて読んでいたら終わっていた。原田さんの小説は、今回がはじめて。今のタイミングで読んで良かったなぁと思う。ことばで人々を動かす。それは、刺激的なことばだから惹きつけられるわけではない。飽きさせず時にクスリとさせつつ、伝えたいことを絞り抜く。この本は、その大切さを教えてくれた。

帯に「この本を読むと元気が出て、生きていこうと、思えます」と書かれていたけど、その通りだった。久遠さん、こと葉、ワダカマ、厚志くん。それぞれのキャラクターがかぶっていなくて、互いがそれぞれ尊敬し合っている。読後感の素晴らしい作品だった。この本を読んだ人はほとんどがこの段落に心のハイライトを入れているだろうけど、僕も入れた。だって人間は、そういうふうにできているんだ。

“ 3時間後の君、涙がとまっている。24時間後の君、涙は川ている。2日後の君、顔を上げている。3日後の君、歩き出している。どうだい？どんなに難しいことじゃないだろ？だって人間は、そういうふうにできているんだ。とまらない涙はない。乾かない涙もない。顔は下ばかり向いているわけにもいかない。歩き出すために足があるんだよ。 ”

「本日は、お日柄もよく」/ 原田マハ P332

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1月11日は、いよいよ「焼きたてチョコチーズタルト」が販売スタートする日。朝から自由が丘店で撮影。とっても楽しみ。

（Photo by Sweet Ice Cream Photography on Unsplash）