「やったらいいこと」ばかり増えていく

「これ、やっておいたほうがいいよ」「あのニュースみた?取材行った方がいいんじゃない?」

なんというか、「やったらいいこと」ばかり増えていくし、際限がないから終わりが見えない。

新しい店舗、新しいブランド。どんどん増えていくし、どんどん新しいことは現れる。早く、早く。早くしないとおいていかれるのではないか。そんなふうに半ば脅迫概念のように感じてしまって、「やった方がいいこと」が増えていく。

新しくつくられる場所は、何かしらの強みを持っているわけだし、自分たちのニュースになるわけだから取材しにいった方がいい。分かっているんだけど、「誰かからおすすめされたから行く」だけだと、どうも自分の言葉で書ける気がしないのだ。

やったらいいことが増えることで、一つのことにかける時間が短くなった。“ながら”で進めるせいで、優先度のつけ方が未だに上手にならない。

そんなことを考えながら、ふとTwitterでこんな言葉をみつけた。

「書き手の心が動いてないのに、読み手の心を動かすことなんてできないと思う」

すごくわかりやすくて、本当にそうだなと思う。

ここ最近、自分の心がぐっと掴まれるようなものに出会う機会が減ってしまった。正確に言うと、出会っているけどそれを噛みしめる時間が取れていない。

自分の心が動いていないと、内からじわっと出てくる言葉が出てこない。だから、先方がつくった言葉ををもらって整形し直すだけの文章になってしまう。形こそきれいではあるものの、「読み手の心を動かせると思うか?」ともう一人の自分に聞かれたときに、素直に「うん」と言えない自分がいる。

・・・

お昼休みに読んでいた「東洋経済オンライン」で、手紙社のインタビュー記事が載っていた。

さらに、選んで終わり、ではない。出店が決まると個々に担当者をつけ、彼らのモチベーションを上げ魅力を最大限に引き出すべく、アイデアを一緒に練ったり、ディスプレーの相談に乗ったり、二人三脚でイベントに臨む。出店者が北海道など関東圏外に在住でも、できるかぎり直接話を聞きに行くそうだ。イベント直前には手書きの手紙を送り当日は開催前に一人ひとりの紹介を行って出店者同士のつながりの場も作る。「ここまでする主催者はいないのでは」と、北島社長。

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ぼくも以前、手紙社の藤枝さんを取材させてもらったけど、一人一人が「この人にお願いしたい」という熱量をイベント中に感じる。だから、お店側のテンションがあがり、それがお客さんに伝わっていい循環が生まれ、いいイベントになるのだなぁと思う。行ってみるとわかる良さが、確かにそこにはあった。

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「やったらいいこと」は増えている。広げれば広げるほど、広がってはいく。でも、そんなときこそ、「熱量を持って心動かされること」は何なのかを探していくべきだし、自分の仕事ってなんだろう?って振り返る時期が大切なんじゃないかって、最近感じている。

(Photo by Meriç Dağlı on Unsplash)

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平野太一

タイムカプセル的

いつかまた読み返したい、その当時の自分が悩んで書いたnoteをまとめているマガジンです。 2017/02/06〜
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