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いつか来るその日、最推し以外の表情を見てきっと泣く。〜フィロソフィーのダンスというアーティストについて

はじめに

2023.08.20 仕事のプロジェクトの一環で、一度も関わったことがなかったアイドルのフェスに演出を学びに行き、そこでフィロソフィーのダンスと出会った。

結局、その後のGratest 5 Party 2023 ツアーで金沢に帰ってきたタイミングでハマり、同ツアーで計8公演に参加することになる。
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基本的には、ざっくりの構成と終わりが見えた状態で文章を書き始めることが多い。今、文章の最後の情景が浮かんで、大阪公演の余韻も相まって泣きながら書きはじめてる。
長くなるが、まとめておきたい。

フィロソフィーのダンスに出会った

フィロのス自体に関しては、紹介noteを紹介してくださっていたnoteを紹介(ゲシュタルト崩壊)

自分がハマっていった経緯を少し。
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まずは、フェスでのシュークリーム・ファンクという曲と奥津マリリさんの煽り。

オリジナルソングでこの時点で唯一知っていた曲。ジャンプのMASHLEがアニメ化された時のエンディングだったから聴いてはいたけど、フィロのスというグループは認識していなかった。

え、生歌でそんなに動きながらちゃんと全員上手い!むしろ震える!!と、1曲目から日向ハルさんの声を中心に惹かれていたけど、グループにハマるとまでは思っていなかった。

で、シュークリーム・ファンク。振り付けあるけど、何となく楽しく手拍子してた人たちに「見えてるよ!あなたも踊るの!!」って普通に指導入れてる奥津マリリさんと、まじで楽しそうにアイドルやってる佐藤まりあさん見て、なんか自分の中の"アイドル"の絵姿が広がった感覚があった。
(ちなみにお尻フリフリで前の男の人がマリア…って小さく呟いてたのもよかった)

そこからは、前述のnoteに書いた通り後ろに並んでいたお姉さんに背中を押されてグッズを買い、参加した特典会でハルさんにオススメされて金沢参戦を決めた。

ワンマン参戦までの予習

ライブに行くなら曲を知ろうよということで、とりあえずYouTubeにある曲は片っ端から聴いた。
その時点ではこの辺の曲が好きだなと思った。(いや、今も大好きだけども。)

5人になったのが最近で、1年前までは4人だったことも分かった。ちなみに十束おとはさんが抜けているのだけど、4人の声が違いすぎて、どの曲の歌わりもめちゃくちゃバランスよく感じるようになった。おとはすさん、歌う系のゲームの声とか当ててくれないかな。

Gratest 5 Party 2023@金沢

いよいよ、金沢の日。そもそもフィロのスとか関係なく、1人でライブに参戦したことがない。アリーナとかドームとか、大きな箱以外のライブに行ったことがない。アイドルのワンマンに参加したこともないと、初めてのことばかり。

金沢Eight Hall、キャパ500で小さいなと思ってたけど入ってるのは100前後?でお客さん同士は適度な距離感。ステージ近すぎてドキドキする。ファン同士はみんな知り合いなのかな?って感じでおしゃべりしてる。1人でいるから居心地はよくない。

なんて思ってるタイミングでライブスタート。不安とか居心地の悪さとか全部吹き飛ぶ、圧倒的なパフォーマンス。楽しい!!!という感情一色になり、気づいたらライブ終了してた。正直何も覚えてない。

特典会でハルさんに「ずっとニコニコしてたね!」って言われたところで、そういやめちゃくちゃ楽しかったなとようやく自覚。そんな初ライブ。

Gratest 5 Party 2023@新潟で沼に→福岡、長崎

次の日、新潟でやってるなぁと思ってTwitterを見てたらどうしても行けなくなった方がいらっしゃった。
あれ?行けるかも?と思ったら、もう1回だけみたいという気持ちがわいてきた。

チケットもらえるかわからないけど、とりあえず新潟向かってみるかということで車で新潟へ。
行けなくなった方もめちゃくちゃいい人で、DMまでしたのに倫理的に当日券の方がいいかもと思っちゃった気持ちを尊重してくださったので当日券で新潟公演に参戦。

勢い、大事。

この日、完全に沼に落ちた実感があった。まず、ゲーム&ボカロに特化してたTwitter(X)のアカウントをアイドル用にも運用することにした。

3連休、九州でライブやってるタイミングで福岡での仕事が奇跡的に入る。実家が福岡だから連泊してもお金かからない。
これはもう行くしかないのでは?ということで福岡&長崎に参戦を決める。

そして、残ってるYouTubeを全部見終える。

ドキュメンタリーの流れを見ちゃうと、この2曲で涙がでてしまう体になる。香山ななこさん、木葭ののさん、どちらも応援したくなる。
あと、オーディションの姿とかサンフラワーとかWリーグの舞台への向き合い方で本当に人間として尊敬できるし応援できる!ってなった。

少しずつ余裕が出てきた九州2公演では、ハルさんに目が奪われるという事実を認識しつつ、奥津マリリさんにも素敵でしたって伝えることができた。

W杯中だったからね!

ちなみに、ここから仕事中に私の頭の中のフィロのスがフォーカスを歌い続ける現象が発生した。多分、私、自由になりたがってる。

認知という概念

一方で、アイドルをみて初めて知った「認知」という感覚がわからないままだった。ボカロとか認知してくれないもんな。認知されたいと繋がりたいとの違いがいまいち掴めなくて、すごく危うい関係性なのでは?と思っていた。

そんな中、オンライン特典会があった。
そこでハルさんが金沢でハマったこと、新潟も勢いで行っちゃったこと、九州にも行ってたことなどをお話してくれた。(聞いてたあんぬさんには気づいたら来てるなんて夢遊病だって怖がられた)
その時は、記憶力めちゃすごで本当に覚えてるパターンと、事前に復習してるパターンがあるなとは思いつつ、それでも嬉しいなと思った。
今はさすがに顔見たら分かってくれてる感じする。

「一方的に好きで観に行く」に、「知り合いが出てるから応援しに行く」が足された感じ。これって結構強固だなと思う。
というか、自分の感覚だとよっぽど接触の期間があいて、覚えられてないことが確定しない限りこんなの抜け出せなくない?と思って震えてる。ただでさえ好きなのに、アドされた要素やばすぎ。

Gratest 5 Party 2023@岡山&広島

オンラインで、「ゆーは1人で後ろの方でニコニコ見てる」ってハルさんが言ったら、あんぬさんが友だちも誘ってきてねって言ってた。
ということで、親に挨拶した後に遊ぶ予定だった3連休のうち2日目の岡山公演に一緒に行こうよと誘う。広島は1人で参戦するつもりだった。

ライブの可能性がある曲を中心に20曲くらいのリストにまとめ、YouTubeも含めてオススメしたら、ライブ慣れしてることもあって広島もとらないと後悔しそうと言いだし、結局2日間2人で参戦。結果、相方はマリリさんに沼。認知されたいって言ってるの適応力早すぎ。

自分個人の感想としては、いっつも個(主にハルさん)を見ていて、いつもと立ち位置が違うのか、舞台のカミテシモテが違うのかわからなかったけど、あんぬさんがやたらと目に入った岡山公演。ヤバい以外の語彙力なくなって、気づいたらペンラ1本ピンクになってた。あの人、アイドルだ。

ここで、フィロのスのライブに行くことで自分は満たされているんだなという感覚に気づいた。
知らない間にすり減ってた感情のエネルギーを、フィロちゃんズの愛で満たしてもらってるんだと思った。なんだか宗教チックだけど、そんな感覚。

この辺の曲、最高だなって思いはじめたのはこのタイミング。

そして、バンドセットの大阪&東京へ(注:多少のネタバレあり)

大阪の公演がはじまる前、「フィロのスのバンドセットライブは最高だと思っている。5割増しとか、2倍くらい魅力が増すと感じる」と教えてくれた方がいた。

1000人以上入る箱。当日は400〜500くらい?

いや、すでに100点満点なのに5割増したらヤバいのでは?それってどうなっちゃうわけ?と思っていたら公演開始。

SEでテンションあがってる。真船さんもいる。今日はお泊まりなのでお酒も飲んでるし声出すぞ!!!
と言う意気込みのもとはじまった、1曲目の歓声。マリリとあんぬの美しさ。明日で1年という節目を迎えるののとななこの頼もしさ。そして、楽しそうな日向ハル。

テンポよく次々と曲がくる中、めちゃくちゃ楽しいのに涙が止まらない。そして「作り笑いをさせないで」でいつもより少し長めのMC。顔があげられなくなるくらい号泣。
占いからはもうずっと笑顔。最高に楽しかったし、ラブだった。愛で満たされた。

最高の推しと、白すぎるののちゃん。

100点が更新されることもあるんだね。
バラバラに練り上げてきた、5色の哲学が違うまま光っていた。
名古屋には行けないので、残すは東京公演。だけど、最高の夜すぎて酔っ払いながら一気に書いてる。

いつか来るその日、きっとハルさん以外のメンバーの顔を見て泣く

フィロのスのおかげで、他のグループの現場に行く勇気が出た。人を愛するためのエネルギーが補填された。アイドルってジャンルでくくるのではなくて、グループそれぞれの魅力を見ていけばこんなに実力も魅力もあるグループがいるんだって発見できた。

もちろん運とか縁とかタイミングとか色んなものが噛み合う必要があるんだけど、正直、こんなに魅力的なグループで力もあるんだから、売れてもらわなきゃ困るとすら思ってる。ちゃんと頑張ってる人たちが正当に評価される社会であってほしい(主語でかめ)

新規もど新規のファンだから今までの何が分かってるわけでもない。でも、長い間人の成長や努力する場に関わってきた分、その道のりを想像することはできる。

いつか、遠くない将来。満員の大きな会場の1曲目、真っ暗な客席、カラフルなペンラの波の中で。

きっと、満面の笑みでスポットライトを浴びているマリリを見て泣く。曲が進んで、最高の笑顔のまま涙を流しているマリリを見て泣く。

きっと、いつも通り楽しそうに、目一杯最高のアイドルをしているあんぬを見て泣く。ミラーボールが交差するとき、叫びながら泣く。

きっと、緊張して真剣な表情になっているののを見て泣く。メンバーの顔をみて安心して、堂々とかっこよく歌い上げるののを見て泣く。

きっと、不安を覆い隠すように自信がある顔をして煽っているななこを見て泣く。本気を出したななこの表情に、初見の人たちが気づく瞬間に泣く。

そして、涙で顔をあげられなくなっても、エネルギーを伝えてくるハルさんの歌声で笑顔になっちゃう。どれだけ涙が出ても、笑顔で歌い、踊れるライブになるんだ絶対。

終わりに

(一気に書いたら4500文字超えるみたい。)

もちろん、イメージするような大きな会場で歌うときには、マリリは泣かないかもしれないし、あんぬだって緊張してるかもしれないし、ののは自信満々かもしれないし、ななこは率先して占ってるかもしれない。

そんなことは分からない。でも、フィロソフィーのダンスが最高だってことは疑いようがない。だから、泣きに行こう。愛を受け取りに行こう。そして、愛を渡しに行こう。その日まで、フィロソフィーのダンスを応援し続けよう。

そう思った、大阪の夜。いい夜だ。

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