見出し画像

「“CS版”で学んだ方」に知ってほしい、CC版の便利機能・5選

こんにちは、DTPオペレーターのあきづきです!
先日Twitterで「まだまだCS5が現役の学校がある」というツイートを拝見。

最初は「そんなところもあるんだなー…」程度で見ていたのですが、その後にふと、実習生さんとの雑談内容(学校で『パッケージ機能』『コンテンツに応じた塗りつぶし』とかは習わなかった」)を思い出し。

「あれって、もしかして…?」と、職業訓練校さんのWEBサイトで公開されている制作環境を見てみると…

Illustrator CS5
Photoshop CS5

「…ツイート通り!!?  Σ( ̄□ ̄lll))」

習っていないという話を聞いた当初は、てっきり「あえてそこまでは教えない方針なのかな?( 自力で直す方法をまずはしっかり覚えてもらう)」程度に受け取っていたのですが。実際は単純に、「環境的に未実装機能だから教えていないだけ」だったことが後々に判明(汗

実習ではCCシリーズを使われているので、「せっかくならCCの便利機能も知ってほしい!!」という想いから、今回の記事作成に至りました。
ということで今回は、主にCSシリーズで学ばれた方に向けて、「是非知ってほしいCC版オススメ便利機能・5選」を紹介していこうと思います!

Illustrator

パッケージ機能

Illustrator上に配置されたリンク画像を、自動収集してくれる機能。
手動で集めると「あのファイルを集め忘れてた!」は結構起きることなので、「データが完成した時」や「人にデータを渡す時」などは、こちらの機能を使ってリンク画像を集めると、収集漏れを防げ、かつ素早く必要データだけを集める事ができます。
実務では絶対必須、といっても過言ではない、便利な機能。

使い方
・(ドキュメントを保存)
・「ファイル」 > 「パッケージ」
・書き出したいフォルダを選択して、実行

 

Photoshop

こちらはそれぞれ、Adobe Senseiを活用した機能まわり。

処理する素材によって結果の精度が大きく変わりますが、「手動調整を行う前」に一度は試してみると良いかも、な機能達。
私の場合、まずはこれらを試してみて、「処理結果がイマイチだったら手動調整」という流れで使っています。

a. 被写体を選択

写真の中で「被写体」と思われるものを、自動選択してくれる機能。

Photoshop_被写体選択

使い方:「選択範囲」 > 「被写体を選択」


b. コンテンツに応じた塗りつぶし

選んだ範囲に対して、周囲の画像を参考に自動加工してくれる機能。

Photoshop_コンテンツに応じた塗りつぶし

使い方:「編集」 > 「コンテンツに応じた塗りつぶし」

 

c. 色調補正(自動補正)

「明るさ・コントラスト」「レベル補正」「トーンカーブ」それぞれに対して、自動調整してくれる機能。
※今回紹介した3つの中では、一番追加調整が必要になりやすい機能かもしれませんが、ある程度自動調整された所から調整できることがある、という点ではこちらも便利な機能かな、思います。

使い方:
「レイヤーパネル」 > 「塗りつぶしまたは調整レイヤーを新規作成」 > 
(それぞれを選択) > 「自動補正」

 

Creative Cloud

Adobe Fonts

Adobeが提供している、フォントサービス。
2022年3月現在、日本語フォントとしては324件のフォントが登録されています。使いたいフォントを「クリック一つで簡単にインストールできる」ので、手軽にフォントを試しやすいサービスです。

使い方
https://fonts.adobe.com/fonts へアクセス
・使いたいフォント名をクリック
・右上の「アクティベート」をクリック

書体一覧
・2022年4月現在、日本語書体一覧は こちらのPDF で一覧が確認できます

注意点
登録フォントが不定期に削除される事があるので、「いずれ使えなくなるかも」という前提で使う必要があります
※下記にあるように、商標登録に関しては、アクティベートできている時に制作したものは、その後も問題なく使用できるそうです。

 

実例紹介

実際の操作風景を、動画にしてみました。


その他参考動画

CC道場「被写体を選択」紹介事例。
複雑な髪の毛先も、数秒で自動検出する事例がとても参考になります。

  

おわりに

以上、今回はCS版には搭載されていない、CC版ならではのオススメ便利機能紹介でした。

年々Adobe Senseiの精度はかなり高くなっているとはいえ、「すべてが必ずしも自動処理だけででうまくいく」ということは難しいかもしれませんが、上手く活用できる場合にはできる限り活用して、その分よりクリエイティブに時間を使うほうが、より良い作品作りに繋げられるのかな?と個人的には思っています。

まだこれらの機能を使ったことがないという方は、この機会に是非一度、試してみてもらえると嬉しいです!

最後まで読んでくださり、ありがとうございます! 少しでも参考になるものがあれば、「いいね」や「シェア」などのリアクションも頂けると、泣いて喜びます!   また、もし良ければTwitterのフォローもお願いします! https://twitter.com/yryama