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教え方が上手ければ、誰もが上達するのか

「学生が理解できないのは、教師の教え方が悪いからだ!」

こう断言するのは、私が最も敬愛する、早稲田大学の向後千春先生の言葉だ。

言葉で言うことは簡単だが、それを実践し、証明するのは至難の業である。なぜならば、「誰でもできる~」「さるでもわかる~」「これだけでできる~」などの本のタイトルを見て、実際にできたり、理解したことがどれだけあるだろうか。

私自身の場合、読んで分かった”気”になったり、できた”気”になったことはあるが、実際にできたことはほとんど無い、というか全くない。

具体的に言えば、自己啓発書や経済学の本を読んで、経済的な成功(今よりもお金を稼ぐこと)はできなかったと言うことだ。(※私の場合だけかもしれないけどね)

ところが、向後先生の場合が違った。どこが違うのかと言えば、「誰でも簡単にできるようになるメソッドなどは無い」と断言したうえで、「誰でもできるようになる方法はある」ということを小学生でも分かるような説明で、しかも論理的に教えてくれたのである。

どうやっても受からなかった宅建試験

具体的な例を挙げよう。それは平成14年から取り組んでいた、宅建試験合格という目標である。この目標に向けて、何年も挑み続けたが、ことごとく失敗し受かることは無かった。

その過程で、学び方は試行錯誤した。最初は参考書を闇雲に買い、次にやさしそうな「楽々宅建」とか「宅建虎の巻」なんていうテキストまで買い込み、更には「~宅建塾」という動画も多数視聴した。とにかく何でも試してみたのだ。

それでも、試験では50%以上の点数を獲得することは無かったので、半ば諦めていたのだ。しかし向後先生に出会い「教え方が悪ければ、学生は理解しない」という新たな視点を得たことで、教え方の上手い先生を見つければ、宅建も合格できるかもしれない、という可能性を新たにみつけたのである。

こうして可能性を見出したことで、モチベーションが上がり、結果として宅建士に合格した。

但し、合格までの過程には、教え方よりも学び方の方が重要で、その学び方を上手に教えてもらったおかげで合格できたのである。

だから、学び方(その人に合った)を上手に教えることができれば、誰でも上達できるのである。








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