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エンドロール(各方面への御礼とこれから)

あれから10年の時間(とき)が流れて
やっと笑えるのよ
毎日忙しくしているわ
新しい人生を私なりに歩いてる…

松田聖子の名曲の出だしちょっと変えて、そっと近況を述べてみる。
といっても、歌ってる場合でもなくやるべきことが山積している。


研修は、中央研修に加えて東京会(いずれもオンラインでの受講)も欲張って申し込んでしまって同時進行で聴いている。
内容は、どれもこれまで知らなかったことばかりで毎日が新鮮だ。

認定考査対策も早めにと思って参考書や伊藤塾の講座を購入したが研修が始まってからは中断。他にもいろいろと本を買い込んでちょっとずつ読んではいるがどれもこれも中途半端。

そうした合間に、合格証書の授与式と地元の同期と出会い、先輩方の勉強会や相続登記の相談会への参加、事務所への訪問と、有難い体験もできた。

過去何年も、こんな年末を過ごしてきたと思えばこそ↓


それもこれも、これまでお世話になった方々のおかげだ。

先生方への謝辞

まずは、各指導校の先生方のおかげなのはもう今更言うまでもない。

これまでこのnoteの中で書いてきた、私が主に取らせていただいた講座のご担当の先生方。
大栄教育システム(現・資格スクール大栄)の山田素吉先生
伊藤塾の北谷馨先生
LECの根本正次先生
TACの姫野寛之先生
たいへんお世話になりました。

また、司法書士試験に臨む受験生のあるべき姿勢を示してくださった伊藤塾の蛭町浩先生、自校の受講生でないにも関わらずXで気さくにやり取りしてくださったLECの海野禎子先生をはじめ、多くの先生方に様々な形で勇気づけていただいたと思っている。
これからもたくさんの受験生たちの味方になってくださることを願っています。

勉強の休憩時間に作った御守り
(先生方ごめんなさい)


受験生を陰で支える方々と先輩方

そして各指導校のスタッフさんへ。
皆さまがいなければ、受験に関する情報は何一つ受験生の手元に届きません。司法書士受験界を陰で支えてくださっておられることを感謝申し上げます。

大栄時代にお世話になった担当のNさん(途中からIさんになった)には、いつも親身に接してもらい、高知で本試験が実施されていた頃は毎年会場前で応援してくださっていた。

伊藤塾の司法書士試験科の方々には、受講中何かと気にかけていただきメールなど貰っており、合格を知った際にもご連絡くださりありがとうございました。

LEC岡山校のX担当「岡山さん」には、twitterの頃からずっと応援いただいてきた。女神海野先生と同じく、会社の垣根を超えてあまねく受験生たちに癒やしを与えておられる岡ちゃん、最近はご多忙のようで、どうかお体に気を付けてください。

X上では、多くの受験生から日々様々なものをいただいてきた。やる気、情報、共感、枚挙に暇がない。
twitter時代からの5年、去年までは毎年、受験を卒業する仲間たちを見送ってきた。
たいていの卒業生は、その後も研修を経て登録し実務家として、あるいは違うステージへ踏み出す様子を引き続き呟いて後進のために道を照らしてくれるが、中には惜しまれながらもアカウントを消滅させる先輩もいた。
その先輩の一人に、これまでずっと応援していただいてきたことはこれまで時々触れてきた。今年ようやく、良い報告ができてたいへん喜んでくださったことは言うまでもない。

また、その先輩を通して講座へのアドバイスをくださった先生にもこの場でお礼申し上げます。人の意見も取り入れる柔軟さの必要性をも教えていただいた気がしています。ありがとうございました。

ベテ受験生からの大きなお世話…?


合格したら、自分もXアカウントは消すつもりでいたのだが、今のところまだ存続させている。
Xは本来、一方的な情報発信のツールであり、SNSという括りとは実は一線を画しているという考えは今も変わらない。

しかし少なくとも受験界においては、限られた文字数の中ではあるが受験生同士が励まし合い、司法書士受験生に関してはその試験の性質上自分以外をライバルとみなし静かにマウントを取り合い、結果として互いに良い効果をもたらし合ってきた。と今では思っている。
そういうわけで、これまで共に戦ってきた同志の皆さま方にもお礼を申し上げたい。

年々高くはなっているが、5%程度という合格率に今年は阻まれたその受験生仲間たちが、来年を目指す日々を見届けたいという思いもある。

先日、突如として、来年の本試験での記述の配点をこれまでの2倍の140点にするという驚愕の発表が法務省からされた。

https://www.moj.go.jp/MINJI/minji05_00572.html

その法務省の意図や来年への対策をどうすべきかなどということについては、私はここで語るものを持ち合わせてはいない。

しかし一つ言えることがあるとすれば、これまでどの年の試験も「大変だ」ったし、来年の試験もやはり「大変だ」ろう。
過去にも散々書いてきたが、毎年、本試験は誰にとっても全て未知の問題だ。講師が、予備校がどんなに頑張って予測しても、常にその斜め上をいくのが法務省が出すク●試験なのだ。

従って、誰も見たことない試験なのはこれまでと変わらないのだから、あまり心配することなく、と言うか心配するのは無理もないけれど心配しても仕方無いので、受験生の皆さんには体に気を付けながら日々やれることをやっていってほしいと思う。

自分の10年の歩みを振り返って、もう一つ付け加えるとしたら、「それでもこの試験は択一試験だ」ということ。
初学者だった大栄時代、さきほど紹介したNさんとは別の女性スタッフさんが言った「まず択一取れるようにならないと」という言葉の真意が、10年目にしてやっとわかった気がしている。発言したご本人は、そこまでの重い意味を持たせたつもりはなさそうだったが、総合落ち3回を経た私にとっては、今や日めくりカレンダーに載せるべきフレーズの筆頭である。


身近な人たちへの感謝

これまでずっと傍で応援してくれた夫への感謝は尽きない。私とともに、毎年この試験の非情を間近に見てきたからこそ、今年は私以上に喜んでくれた。
夫が懸命に働いてくれたお蔭で、諦めることなく勉強と受験を続けてこられた。

ここまで元気で居てくれた母親と夫の両親、親戚の皆様方にもありがとうを言いたい。祖母と東京の叔父には合格報告はできなかったが、母の長弟には合格証書も官報も見せることができた。

長く待たせてしまった友人は、先日お祝い会を開いてくれた。年上の知人の方からは、不動産についての相談を受けているのでいつか応えられるようになりたいと思う。税理士さんと早くお近づきにならねば。


これからのこと

昨日、eラーニングによる中央研修の受講をようやく終えた。
もちろん、新人向けの研修はこれで終わりではなく年明けには四国ブロックの研修、配属研修、それに特別研修が待っている。

研修の内容について詳しく語るわけにはいかない。司法書士試験を経た者だけが、実務のスタートに立つために最低限学ぶべき事柄だ。
それだけでも膨大な学習量で、法令だけをとってみても受験科目だけでは到底仕事はできないことがよくわかる。

新人研修で終わりではなく、登録してからも決められた単位を毎年の研修で取得することが義務付けられている。

これらの研修は、司法書士連合会が実施しているもので国から強制されているものではない。司法書士という資格の目的を実現するため、そしてその資格者の能力担保のために、司法書士自身が自らに課しているものなのだ。
公益的で独占的な業務を許されている資格であるからこその厳しさ…
硬い言い方をすればそういうことになる。つまり、勉強は一生続くということだ。振り返れば、その下地を作るためのあの厳しい受験時代だったということが、あらためて理解できる。
しばしば先輩方が、あの過酷な受験勉強とタイムショック的本試験での試練が、実務において身を助けることになると語っているのは、そういうことだ。

今年の本試験もそこまでの準備も、反省すべき点は多々あったけれど、曲がりなりにも、テキスト記載から条文に当たるという反復学習を心掛けてきたことは、これからの自分を少なからず助けてくれるだろうと思っている。

日本一の暗記試験という狭き門は誰のためのものなのか。それを念頭に置きつつ、これからも学んでいこうと思う。
年末年始もゆっくりはできそうにないが、合間に少しでも積ん読を解消したい。戸籍読み方か、幸良先生の設問解説か、要件事実の本か。
いずれも、一度読んだだけで理解できたり通読で足りるようなものではない。ちびちびと味わい、あるいは必要に応じて幾度も繙くような、伴侶のような存在だ。


これから引き続き学んでいく多くのことを、このnoteで綴ることになるかはまだ決めかねている。何か違った形で残していくことになるのかもしれない。
合格者から受験生に向けて、という立ち位置での発信は今後は考えていないし、自分の経験から語れることも大してない。
ご関心のある方は、過去記事をお読みいただければと思うが、ご参考になることは少ないでしょう。
今読み返すと、知識や考察の至らなさに赤面するようなものも多々ありますが、これまでの歩み、発展途上の独り言だという意味で大目に見ていただけると有難い。


それでは、今度こそ、「司法書士受験生」としての総括を終わりにしたいと思います。
長らくお付き合いいただきまして心からお礼申しあげます。
また何かの形でお会いできるまで、皆さまどうぞ息災で。

良いお年を!



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