生命を科学する コラーゲンでプラスチックを創る ~生命からモノへ~
朝活で論文探し始めました…
論文読むのは大事なのは分かっている。 だが、読めばよいのに始められない。続かない。 そんなあなたのそばで応援!
ということで、きっかけづくりにみんなでちょっとだけ論文サーベイする朝活始めました。
先週の朝活での1本はコレ
どんな論文?
タイトル Preparation and characterization of a thermostable and biodegradable biopolymers using natural cross-linker
著者 Tapas Mitraさんら
所属 Central Leather Research(研究所)@インド
雑誌 International Journal of Biological Macromolecules
出版年 2011年 (ちと古い💦)
号数 Volume 48, Issue 2, 1, Pages 276-285
どんな事をしたの?目的はなに?
イントロダクションの最後のパラグラフに書いてある!
ターゲット(材料):牛の皮のI型コラーゲン
何をしたい?: 耐熱性のあるバイオポリマーを調製したい(コラーゲンでは素晴らしい素材だけど、熱耐性が低いという問題があるので…)
どうやって?:アルギン酸を単独架橋剤に使って工夫した
バイオポリマー=プラスチックの評価: 物理的、化学的、機械的、生体適合性(毒性)、生分解性の特性を実証評価
結局どうなの? 新規性・進歩性、未来の展望は?
まとめに書いてある!
新規性:コラーゲンーアルギン酸ポリマーを結合させたポリマーを初めて作りました!
架橋度合評価:標準的な方法であるFT-IR、TGA、DSC、SEMで、コラーゲンとアルギン酸の架橋能力を評価したところ…
コラーゲンとアルギン酸ポリマーは2つの経路で架橋されている事が分かった。
1.共有結合
2.複数の分子間における水素結合
いいとこポイント2:有害化合物を含まない、環境にやさしいグリーンな方法で作製できた
将来の展望:創傷被覆シート(医療系)として臨床応用できる!
この論文をサーベイしてきたと聞いた時には、タイトルから”普通のプラスチック”と思ったんだけど。
抜糸しないでOKな糸(キトサンでできてる)とか傷が早く治るシート(キトサンでできてる) と同じ感じの使用をめざして、耐熱化を目指してるみたいです。
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