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人の髪の毛を笑うな #この髪でも大人やれてますバトン

「橋本さんはそんなに変わった髪型したことなさそうだよね」

#この髪でも大人やれてますバトン の話をする中で、複数人に言われた言葉です。

ええ、そうですとも。

染めたことも、長髪にしたこともない。今だって正直、大して自分の髪型に興味はなく、最低限不快感を与えず、自分も不快にならなければそれでいいじゃん、くらいの気持ちだし、カットもQBハウスです。

そんな自分でも何かあるかな、と過去の写真を振り返って目についたのが、この写真でした。

これは中学で卓球部だった時の写真でして、僕はこれです。

まああれですよ、この写真を見て、「ふ〜ん」という感想があったり、特になかったりすると思うんですが、ちょっと聞いてください。

もともと小学生の時は、これくらいの短髪で、いつも同じ床屋さんで、同じように刈り上げてもらっていました(スポーツ刈り、と呼んでいた)。

でも小学生の僕は、この「いつも同じように短くしなければいけない」というのが、嫌だったんですよね。何故なのかは思い出せないけど、たぶん背伸びしたかったのだと思います。

それで、中学に入ってから、床屋に行かず、髪をなるべく伸ばすようになりました。

とは言っても、福島県の片田舎、おしゃれとは無縁の家族関係、交友関係の中で育った思春期の僕は、髪をなるべく切らないようにはしたものの、じゃあそのあとどうするか全然わからなかったのです。

その結果がこれだったわけですね。

単にスポーツ刈りから伸ばしただけなので、マッシュルームカット的なフォルムになり、それはそれで嫌なんだけど、でもどうしたらいいかわからなくて、一応前髪とかは自分で切ってみるけど、まあうまくいくはずもなく。

そんなわけで、髪型については、ずっと「なんかうまくいかない」というモヤモヤを抱えながら、中学、そして高校くらいまで過ごしていました。


そんな中高時代でも、友達に髪型についてネガティブな言及をされることはなく、また学校の先生や、家族にも特に文句を言われることもなく(親には「長いから切ったら」くらい言われたかもしれないけど)。ついでに言えば、卓球部という、価値観によっては根暗イメージのある部活も、全然そういう扱いを受けたこともなく。

個性を伸ばそう!とかそういうレベルではなかったですが、のびのびした環境で、とても良い人間関係のなか、健やかに過ごすことができたなと、今振り返ると感じるわけです。


今回の#この髪でも大人やれてますバトンの元である、#この髪どうしてダメですかキャンペーンでは、もともとの髪色が明るい子どもに対して、学校が黒染めを強制したり、地毛証明書を出させたりすることについて問題提起をしています。

多感な学生のときに、学校や先生から「お前の髪はおかしい」と言われるって、めちゃめちゃストレスだと思うんですよね。自分を否定されてるように感じることだってあるでしょう。

自分が中学の時に「その髪の毛はけしからん!」とか言われてたら、「自分の髪の毛をいい感じにできない自分」に、なお一層マイナスの感情を持ってしまっていたのではないかと思うんですよね。


今では、大学生活や社会人や子育てやらいろいろ経て、髪型に関するコンプレックスは解消されました。言ってしまえば、興味のリソースを割く先からほぼ完全に外れたかなと思います。

現在の価値観は「自分の髪はそれなりに清潔感があれば良い。他人の髪とか大して興味ない」という感じです。自分は全然、そういうことをしたいと思わないけれど、あなたが髪の色を変えたければ好きにすればいいし、伸ばしたければロングにすればいいし、短くしたければ刈るなり剃るなりすればいい。

髪型で自己表現をするという人とは、価値観は違うかもしれないけれど、「自分の髪の毛は自分の自由」というのは、芯として同じなんじゃないかな、と思っています。

だからやっぱり、「黒染め強制、地毛証明書」なんて状況は、絶対に変わってほしいなと。


あんまりインパクトのない写真でだらだらと書き綴ってしまいましたが、多少なりとも共感(僕に、というよりキャンペーンに)してくれるなら、#この髪でも大人やれてますバトンに乗っかってくれたり、#この髪どうしてダメですかキャンペーンに署名してくれたら嬉しいです。

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