他動詞と自動詞と英語の学習

今回は、他動詞と自動詞と英語の学習との関係について述べてみようと思う。

他動詞と自動詞についての知識というのは、かなり英語の上達に役立つように思うが、案外あまり考えないで勉強している人もいるのではないだろうか。まあ、それでも上達するだろうし、いずれ他動詞や自動その存在の重要さに気が付く人もいるだろう。なので、どれほど意味があるかはわからないが、他動詞と自動詞と英語の学習との関係について述べていく。

まず、他動詞と自動詞とは、動詞に目的語が付いているかいないかで決まる。目的語が付いていれば他動詞であり、目的語が付いていなければ自動詞となる。英和辞書を見てみるとそれぞれの英単語には他動詞と自動詞かどうかがのっている。

たいていの英単語は、他動詞と自動詞と両方の使い方がのっている。つまり、大体の単語は両方の使われ方をするということである。一部の単語は他動詞だけ、自動詞だけというものもある。

まあ、このあたりは大体英語を学習していて気が付いていると思う。そして、「他動詞と自動詞があるのは理解しているけど、何に注目していいかわからない」ということになるのではないだろうか。

ここで、他動詞と自動詞について大切なことを言うと、英語話者は他動詞と自動詞をかなり敏感に使い分けているという事実である。

ということは、我々も英語を学習するうえで自動詞と他動詞をあいまいに捉えずに敏感に観察する必要があるということである。

敏感に使う実例を出す。それは、「it」の使い方にある。

例えば、"stop it !"「やめろ」という意味である。これは、映画など頻出の表現であるが、この時"it"を省略している場面を見たことがない。このitがっ目的語として存在することで、stopが「他動詞」になるのである。もしitがなければstopが自動詞として使われることになるからitを外すことが気持ち悪いというか適切ではないのだろう。

ほかにも"take it easy." というのは、気楽にやれという意味だが、このitがあることでtakeが他動詞であるということを表しているわけである。

我々からしたら、itがあろうがなかろうかどっちでもいいではないかと思うが、自動詞と他動詞をはっきりするにはitのような目的語が必須なのだろうと思う。

英語の学習と他動詞と自動詞との関係のポイントの一つは、英語話者は他動詞と自動詞の使い分けにかなり敏感であることに気が付くことである。

それでは、英語の学習において何をすればよいのかということを述べたい。

最も重要なのは、英文を読む際や学習する際に常に他動詞や自動詞の状況について観察する癖をつけることである。この観察が英文をより深く観察することにつながるはずである。英語の学習はなにより、模倣が大切なのだから、模倣をするのに観察する力は重要だからである。

この観察するコツは、自動詞に注目することだと思われる。観察していると気が付くのだが、大体の英文は他動詞、つまり目的語ありの英文なのである。なので、あまり登場しない自動詞が出てきたときにより注意を払うことで、他動詞や自動詞の観察の負担を減らすことができる。

最後に。英語の文法書において、自動詞や他動詞の説明は非常に少ないと思う。これは、正直よくないことなのではないかと思う。他動詞や自動詞はほぼすべての英文に登場するといっても過言ではない。登場頻度は、be動詞以上である。そして、自動詞や他動詞から受け取ることができる情報もある。そこから、英文の構造を理解したり、英文の意味を読み取ることもできる。より多くの人がこの重要性に気が付いてほしいと思う。

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