英文を読むのに最も大切な要素

こう書くと様々なとらえ方をされてしまうので、もう少し限定すると(特に英語の初学者が文法等を考慮しながら英文を読むのに大切な要素とする。

英文を読むのに最も大切な要素は、英文中の文の要素を正確に把握することである。また正確に把握することが難しかったとしてもなるべく分の要素を把握することである。

文の要素とは「主語、述語動詞、目的語、補語、修飾語」という5つの要素である。

当たり前ではないかと思われるかもしれないが、これを英語の初学者のうちに徹底できていない人が多い。さらに、驚くべきことに英語を教える教師であってもこのことに気づかないで教えていることさえある。それはよいとして、もう少し詳しく説明していく。

英文を読む際に、おおまかに注意を払っているのは次の要素ではないだろうか。それぞれの英単語の品詞、英単語の語順、英単語の意味、使われている文法、文脈。

おおよそこれら5つの点を注意しながら英文を読んでいるのではないかと思われる。この中の英単語の意味と文脈はひとまず置いておくして、品詞、語順、文法の3つを観察する。

この3つからわかることは何か。読み取れることは何か。それは、英文中の文の要素であることがわかる。つまり、品詞や語順や文法はどこにつながっているのかというと、結局は文の要素が何かということを把握することなのである。

つまり、文の要素がこそが英文の把握の中心的な存在であり結論なのである。それに対して、品詞や語順や文法はそれを導き出すヒントに過ぎないということだ。

例えば、疑問文では英単語の語順が平叙文とは異なる。しかしながら、文の要素自体は語順の変化に関わらずその対象となる英単語は不変である。

反対に品詞、語順、文法などは流動的で変化がある。特に特殊な用法や文法を学ぶ際にはこのあたりを決めつけたりすると理解が遅くなるので柔軟な理解が必要な場合がある。その場合でも、あくまで不変なのは文の要素であって品詞や語順や文法ではないのである。




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