▼今から72年前の1948年12月23日。現在のサンシャイン・シティ，東池袋中央公園に当たる場所にあったSugamo Prison（巣鴨プリズン）の中で，7人のA級戦犯が処刑されました。

▼12月23日という日付が選ばれたことについては，作家の猪瀬直樹氏が小説『ジミーの誕生日』で書いたように，当時の皇太子明仁親王（現・明仁上皇）の誕生日に合わせたものだ，という説があります。

▼ちなみに，猪瀬氏は漫画『ラストニュース』の原作者でもあり，その漫画の中でもこの話は使われています。猪瀬氏自身の note にその漫画が掲載されているので，興味のある方はそちらをご覧ください。

▼起訴された日が4月29日，昭和天皇の誕生日だったことと合わせると，この説も信憑性を帯びてきますね。

▼極東軍事裁判の判決が言い渡された様子が以下の動画に記録されています。中学生ぐらいの時に，テレビのドキュメンタリー番組か何かでこの様子を見て，そこで "Death by hanging."「絞首刑」という言葉を初めて覚えたのを思い出しました。

▼その日から「もう」72年。いや，「まだ」72年なのかもしれません。ドイツではいまだにナチスの戦犯たちを追い続けていますが，日本はアメリカの庇護のもと，結局のところ，徹底的な断罪もなく，「なあなあ」で来てしまったような気もします。何しろ，戦前回帰を目論む人々が権力の座についているくらいなのですから。