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6年半続けていたPizza & Sports DIMEを閉店することにしました。

今年の5月15日(水)を持ちまして渋谷Pizza & Sports DIMEを閉店することにいたしました。長年のご愛顧、誠にありがとうございました。

実は東京オリンピックを一つの区切りにしようかなとは考えていたのですが、色々なものを整理するタイミングとして今が一番良いのではないかと思い、寂しい想いもありますが決心いたしました。

バスケ応援Barとして親しまれてきたこともあり、Bリーグファイナルを待ってからの閉店といたしました。ぜひ残りの期間でお店に遊びに来てもらえたら嬉しいです。

下記、6年半の思い出みたいなものを書き連ねておりますのでご興味ある方はご覧ください。

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「俺たちのいきつけみたいなお店があったら楽しくない!?」

「え、じゃあ作っちゃおうよ」

そんなノリで始まったのが7年前。冗談だと思っていた当時のチームメイトたちにプレゼン資料を作り、「あ、こいつマジだ」と感じ取らせるまでに大した時間はかからないほどには強引な、若気の至り勢いで突っ走る27歳でした。小口で出資してもらいましたが、数年前に全株買い取っています。

稚拙な事業計画書は本で読んだまま作りました。(なお、物件含めまったく計画書通りにやっていない。)

26の頃に会計士試験に受かり、監査業務もそこそこ経験させてもらい社会経験は積んでいたものの、自分で事業リスクを負わないと「日本のバスケをメジャーに」だなんて大それたことはことは出来ないだろうと思いました。

ど素人のくせに5月に思い立って10月に飲食店をオープンさせるという無謀なスケジュールだったため、当然のようにトラブル続きのスタートでしたが、なんとか今の今まで存続しているのは奇跡としか言いようがないです。

いつもご来店頂ける皆さんと働いてくれた現場スタッフに心から感謝しています。特に初代店長の祢津哲平と2代目店長の宮永慧介がいなければ、渋谷の荒波に飲まれ、お店は直ちに消え去っていたことでしょう。

「バスケ好きが集まれる場所を作りたい」

「人と人を繋ぐ場所でありたい」

そんな想いを込めて「DIME(=アシスト)」という名前をつけました。この場所をスタート地点にして色んな人の力を結集し、少しでもバスケットボールの魅力を広めていくことが出来ればと思い、2012年10月に「Dining Bar DIME」がオープンしました。

あれ。バスケBarじゃないの?

そう、安易な考えですが、「バスケBarを作ってもバスケ好きしか来ない。バスケを知らない人たちに来てもらい、バスケの魅力を伝えた方が趣旨に沿うのではないか」と、しょっぱなから事業計画書のタイトルに反し、バスケどころかスポーツの要素もない形で自分の名前も一切出さずに開業したのです。(※その後、2016年2月にPizza & Sports DIMEにリニューアルした話はこちらのクラウドファンディングをご参照。)

それに、自分たちのバスケットボール選手としての知名度(大してないけど)を使って集客するより実力で勝負したいという訳の分からないプライドで「普通のお店」からスタートしたのです。

物を仕入れて、物を売る。資金を調達し、人を雇い、広告をうち、取引先と交渉し、集客をする。古典的でオーソドックスなスタイルだけど、馬鹿にせず学ぶ姿勢を持って向き合えばいくつもの気付きがあります。もちろん失敗も山ほど。出会いもあるし、人との衝突もある。その一つ一つがバスケットボール選手という職業だけでは得られなかったものでした。

そして、プロバスケ選手や会計士としての仕事を並行して遂行してきた自分にしか見えない視点や、何か普遍的な法則のようなものも体感できた気がします。

一歩踏み出し、行動すること。自分でリスクを取り、自分で責任を追うこと。安易に諦めず、信念を貫くこと。

こういった類のものは本にも書いてあるけれど、本を読んでも得られるものではありません。DIMEを通じて7年間で得たこのような経験、DIMEファミリーと呼ばれるみんなの存在は本当に一生の宝物です。当店から誕生した3人制プロバスケチーム「TOKYO DIME」もその一つであり、引き続き皆様に応援して頂ければ幸いです。

冒頭で閉店の理由は色々なものを整理するよきタイミングと書きましたが、もう一つは徐々に盛り上がってきた日本のバスケを見て、一定の役割を果たせたのかなという安堵感みたいなものです。

もちろん、この店が何かを成し遂げたわけではありませんし、日本のバスケ界に貢献したなんておこがましいことを言うつもりもありません。ただ、つい先週も栃木ブレックスのファンの皆さんが試合後に貸切で使ってくださったり、以前は京都ハンナリーズとサンロッカーズ渋谷のブースター交流会を開催してくださったり、大変多くの方に「バスケ好きが集まれる場所」を提供し、ささやかながら楽しい時間をアシストすることに関わり、充足感を得ることが出来ました。

今後はこの経験を活かし、日本のバスケを盛り上げるために出来ることの水準を一つ上げ、よりパワーアップした形で表現したいと思います。「DIME」の想いはこれからも続きますので是非楽しみにしていてください。

改めまして6年半のご愛顧、誠にありがとうございました。

(※5/15の夜にクロージングパーティを企画いたしますので、詳細は追ってご報告いたします。)


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岡田優介(Yusuke Okada)

日本のバスケをもっとメジャーに。

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