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これからスタートアップに入る人たちへ

僕は今の組織に入る以前は、今よりも大きなの組織にいたので、スタートアップは初めての経験でした。仕組みやルールが整備されている組織にいると、それが当たり前のものだと勘違いしがちですが、それら全てを自分たちでゼロから作り上げていかなくてはいけません。それは想像以上に大変だし、刺激的で楽しいことでした。


スタートアップに必要なのは「やりきれるかどうか」

極論これだけあればなんとかなると思っています。逆にこれがないとスタートアップでやっていくことは難しいです。

「やりきる」ために必要なのは、泥臭いことも厭わずにピュアに"コト"に向き合える「姿勢」失敗を恐れず何度でもチャレンジし続けられる「情熱」です。

言葉にすると簡単に聞こえるけど、実際にやってみると結構難しいものばかりです。泥臭い仕事や情熱を消し去るレベルの問題が日常茶飯事のよう起こります。助けてくれる仲間もいないし、泣き言言ってても仕方ないので、自分の力で切り拓いていくしかありません。過去の経験やルールなんてほとんど通用しないので、失敗の連続です。覚悟をしておいた方が良いです。

失敗の連続だったので、夜中に帰宅してお風呂に入りながら1日を振り返って、なんでこんな大変思いしなきゃいけないんだろう、と考えてしまうことがしょっちゅうありました。

この事業が成功するまでは絶対に諦めないという決意、嬉しいとき苦しいときにはチームメンバーと飲み行って分かち合う、今こうしていられるのは過去に力になってくれた人たちのおかげ、この3つを強く意識していました。なので、大事なのはこの3つかなと思っています。

・自分の中にブレない軸を持つ
・頼れる仲間を作る
・人と社会には真摯に向き合う

心が折れそうになってもなんとか持ちこたえて今日までやって来れたのは、これのおかげだと思っています(寝たら忘れてしまう性格なのもありますが...)。


スタートアップに入って良かったこと

"スタートアップはジェットコースターのようだ"と良く例えられますが、めまぐるしく変化する状況に振り回される毎日です。でもその度に新しい景色が見えるのでとても刺激的です。

そして何よりロマンに溢れています。何かを成し遂げたいという想いで集まったメンバーと共に目標に向かって走ることは、他に変え難い生きる歓びがあります。これは経験しないとなかなか伝わらないものですが、誰にでも一度は時間を忘れて何かに熱中した経験があるのではないでしょうか?

子供のときに外で遊んでいて、気がついたら5時のチャイムが鳴っていて時間が過ぎたことを知る。そんな我を忘れて熱中できる体験ができるのがスタートアップの楽しさだと思っています。


スタートアップに入って意識を変えた3つのこと

僕は少ないながらもある程度の経験を積んでスタートアップにjoinしましたが、今までに経験したことが全く通用しないことが多かったので、自分の中で変えたことがいくつかあります。

過去の成功事例を一回捨てる

スタートアップは常に新しい課題に取り組んでいます。新しい課題の解決方法は、過去の類推だけでは解決しないことが多いものなので、過去の成功体験の事例が通用しないことがあります。意思決定をする際に邪魔になるだけなので、捨てた方が良いと思っています。本質と対峙し向き合い続けていれば、スタートアップに必要な「新しい知識や実力」が身につき、それらが「経験」となっていきます。過去にすがらないために、一回捨てて考えてみるようにしました。

失敗を恐れない

スタートアップは失敗の連続です。失敗の回数が多いのは、単純に挑戦する回数に比例しているからです。能力が不足しているからだけではありません。誰だって挑戦し続けていれば必ず失敗はします。天才イチローだって3回の打席で2回は打てないし、そもそも世の中に成功率100%を持続するものは、ほとんどないんです。人間は想像力があるからこそ、失敗した姿を想像できてしまうので、それを恐れてしまいがちです。最初から失敗する前提で取り組んでいれば恐怖心は無くなっていくと思います。さらに自分の失敗を受け入れられると同時に仲間の失敗を受け入れたり賞賛できるようになるので、より良いチームワークが生まれていくはずです。

目的のためには手段を選ばない

スタートアップがやるべきことはたくさんあるので、手段を選んでいる余裕がなくなっていきます。目的を達成するために、常に最適な手段で実行していくことが成功への近道になります。僕の場合、周りから良く見られたいという欲求が強い人間だったので、「短期的な目標があったとしても、強引にコンバージョン誘導するような施策は避けたい」とか「faecbookなどのSNSはプライベート利用したいので、ビジネス利用は避けたい」ということがありました。短期的な成果を出すには強引にやらないといけない時もあるし、相手に嫌われようが声をかけてみないと何もはじまりません。必要のないプライドやルールに縛られてしまうと、自分自身が追い込まれてしまうことに気づきました。実際はそんなことを気にしている余裕がなかったので、気がつけばそれが無くなっていきました。


全ての人がスタートアップに向いているとは思いませんし、事業内容や規模によって様々な形があると思います。ただ、スタートアップにはスタートアップでしか経験できない何かがあることは事実です。もし少しでも自分の中に迷う何かがあるのであれば、それがマッチするかどうかを考えてみると良いと思います。ヒリヒリした状況でチャレンジすることって、刺激的で楽しいですよ!


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