地域猫活動の心得

やまがた不妊去勢クリニックの山形友哉です。今回は、地域猫シリーズ第1弾として、活動するための心得についてです。

近年よく耳にする「地域猫」

野良猫を不妊去勢手術しただけでは、地域猫と呼べる代物ではありません。実は地域猫活動はとてもハードルの高い活動です。

中途半端な知識と計画で進めると必ず失敗します。そのような失敗例が全国的に量産されてきた結果、地域猫と耳にすると嫌な顔をする方も増えてしまいました。しかし、やり遂げることで猫問題解決につながる唯一の方法でもあります。

そもそも猫は特別待遇の動物です。場所によっては他人やその財産に被害を与える害獣でもあり、生態系を脅かす外来生物でもあるにも関わらず、猫好きな人が多く存在する愛玩動物。

「害獣」「外来種」と言われることがどうしても納得できないあなたは地域猫活動に向いていないと思います。なぜなら、地域猫活動という施策自体が、この3つの特徴を持つ猫にだけ許されている施策だからです。山を禿げさせてしまうシカや、農作物を荒らすイノシシは単純に害獣として積極的に駆除されています。猫が即駆除対象になっていないのは、特別扱いです。

猫の被害を被って困っている人や野生動物に、本当に申し訳ないという気持ちをもつ。こうして初めて地域猫活動を行う権利をもらえる。常にそういう気持ちを忘れずに挑んでほしいと思います。

「不妊去勢手術をしたから地域猫!」そんなことはありません。
「手術したからエサをあげてもいい!」そんなこともありません。
地域猫は餌やりの免罪符ではありません。この心得を常に持つことが地域猫活動成功の鍵です。


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