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炎上してる広告マンガからみる「広告×マンガ」のこれから(前編)

こんにちは。宝鐘マリンが推しなんですけど、明言するとエロガキと思われるのがイヤだなぁ…と思っている、やすす(@k_yasuda05)です。

先日このようなツイートを発見しました。
ツイートに多くのコメントが寄せられている通り、ターゲット層と乖離した訴求の広告マンガであるため、おそらくカード会社が公式で出稿している広告マンガではないと思います。

私は普段から広告マンガを販売しているので、今回の件についてなぜ起こったのかというところと、これからの広告マンガで、どういうものが求められていくのかという見解をお話できればと思います。

コンバージョンを追いすぎた結果…

今回の件、おそらく公式で出している広告ではなく比較サイトが成果報酬型のアフィリエイト目的で作ったものだと思われます。

成果報酬型のアフィリエイトとはどういうものなのか。クレジットカードを例にすると、『この比較サイトを経由してクレジットカードに契約してくれたら◯円を還元します』というイメージです。
「カード会社の代わりに契約とってくるんで、契約とれたらいくらかバックしてくださいよー!」というイメージです。

今もLP(ランディングページ)や記事広告が多いですが、1,2年前からマンガ広告という手段が増えてきました。進◯ゼミ的な広告マンガですね。

なぜ増えてきたか?単純に効果がめちゃくちゃいいんです。
記事広告やお客様の声みたいなコンテンツをマンガにするだけで、コンバージョンが倍増したりとめちゃくちゃ効果いいんですよね。あと安い。

今回、バズっているツイートの広告マンガも、例えばカード会社名を他のものに変えれば、色んなパターンで流用できます。獲得効率が良くて、素材を使い回せて、制作費も安い。三拍子揃ってますね。そりゃあ増える。

ちょっと前にめちゃくちゃ増えた、YouTubeの動画前後に出てくる動画広告でもマンガやVtuberとか。めちゃくちゃ効きすぎだろ、このサプリ。みたいな。そんな広告も、同じ理由で増えてました。俗に言う「ウザい広告」ってやつですね。

今でもちょくちょく見るので、引き続き効果はいいんだろうな〜と思うのですが、今回1万いいね以上バズった上記のツイート。批判ばっかです。
つまり、これらの効果を追い求めるあまり、ターゲットから乖離するような広告マンガは、消費者に通用しなくなってきたというわけですね。

私はこのnoteで、広告マンガがイケてないということが言いたいわけではありません。めちゃめちゃイケてると思ってます。私も仕事で今回炎上しているようなストーリー形式のマンガ広告を使う場合は多々あります。一番の目的は「理解促進」のためです。複雑な商品や、とっつきづらい商品を説明するために、ストーリーの文脈で自然と読ませる。読者はキャラクターの物語を追っているけれど、商品もスッと入ってくる。そんな使い方をしています。

今回の炎上で、批判のほとんどが、広告マンガという手法に対してではなくて、ストーリーにあるという点に注目していただきたいです。

そのカードブランドのファンがこぞって「このマンガのように思われたくない!」「こう思われるなら使いたくない」と発言しています。
コンバージョンや獲得効率を追い求めすぎた結果、ブランド価値を下げる結果となっているわけです。

こうなってくると誰にもメリットがありません。
ブランド価値を下げられたカード会社から比較サイトの運営元に問い合わせがいくだろうし、運営元もせっかく作ったマンガを取り下げざるを得なくなる。一番危惧しているのは、これを描かれた漫画家さんにバッシングがいくことです。いまのところそういった動きはないですが、言われたとおり描いた漫画家さんにバッシングがいくのは最悪のケースです。

マンガ広告は、獲得効率が良くて、素材を使い回せて、制作費も安い。三拍子揃ってます。使い勝手が良い分、手段として多くの人が使っています。しかし使い方を誤ると誰も得しない結果となってしますのです。

後編では…

前編では、最近よく見るマンガ広告について触れさせていただきました。

明日更新予定の後編では、最近クライアントから求められているマンガ広告。マンガ広告に期待される効果。そして、今後求められることと、どういったマンガ広告を作っていけると良いのか?という点について話していきたいと思います。

さいごに

私はバズるマンガを作るサークルを運営しております。
よかったら覗いてみてください!
※まだ全然人がいないので、今なら私を使い放題です!笑

ということで、本日は以上!

もしよければ、コメントや感想。スキをいただけると、やる気が出ます!
お仕事の相談やお問い合わせは、TwitterDMを開放してますのでそちらまでどうぞ!

それでは、またお会いしましょう!

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