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世界のどこかで散髪する旅  ボリビア・ラパス編

南米大陸は遠い。
アメリカでトランジットするのがポピュラーな行き方だけど、簡単に言えば行って帰ってで3日かかる。サラリーマンだと一週間から10日の休みを取るのがやっとだろうから現地にいられる時間もわずかになってしまう。そういった意味でもやはり遠い場所なのだ。
この時はダメ元で二週間の休暇申請したら奇跡的に承諾が得られ、上司や家族の気が変わらぬうちにと、チケット買ったりルート決めたりと慌ただしく出発したのを思い出す。ペルーからボリビアへ陸路で移動しながら観光した二週間の旅だ。

実はペルーに来るまでにヤバイくらい大きなトラブルに見舞われてしまったのだ。成田からシカゴ、シカゴからマイアミと経由地を経てペルーに向かう予定だったのだが、マイアミの空港で大事件発生。
パスポートを盗まれてしまった!
エスカレーターで転けてるオバさんを助けたのだけど、其奴が内ポケットのパスポートをスッたのだ!

その後、いろんな人に助けてもらい翌日にはパスポートは再発行、何とか旅を続けられることになった。しかし、あの時ほど頭が真っ白になった事は後にも先にもないな。

そんな時間の後なのでペルーとボリビアの国境を越える時はかなり緊張した。ほぼスタンプのないパスポートで、しかも発行は数日前。ニセモノではと疑われるのではないかと挙動も不審になるから尚更だ。

そんな心配も何処へやら。何の問題もなくペルーを出国、ボリビアにも入国できた。
ボリビアのラパスに着いたときにはすっかり落ち着き、ウユニ塩湖へ行けることへの期待感で満ちていた。

すり鉢状のラパスの町は中心部から少し離れると坂ばかり。標高たかくて空気薄いから運動不足のオヤジにはかなりキツイ。

街をウロウロしていると、こちらに向かって声をかけてくるオバちゃん。何の呼び込みだと声のする方をよく見ると、何と床屋さんではないですかっ!しかも二軒並んで呼び込み合戦。ここは最初に声をかけてくれたオバちゃんのとこに行くしかないでしょ。

店に入ると何故かテンション高い店員二人とハイタッチ。
奥の席に案内され、着席するとやはりバリカンからスタート。
スペイン語で何やら話しかけてくるが、残念ながら理解度足らなすぎた。

バリカンをググッと押し付けたので一瞬丸ボウズを覚悟した。フッと軽くなったので此方もホッと一息。

ノリがいいのは良いけど、切る勢いはもう少し控えても良いのでは...。

最後まで笑顔で楽しそうに刈ってくれて、此方としてもとても気分が良い。いつもは床屋を探し回るけど、今回は初めて声をかけられての散髪だった。ボリビア最後の日はこの散髪のお陰で最高に楽しい日となりました。おしまい。

#ボリビア #ラパス #散髪 #世界の床屋から #南米大陸 #ウユニ塩湖 #一人旅 #バックパッカー

ティワナク遺跡も何とか行けました。

ウユニ塩湖も満喫しました。

うぉーっ!
凄いぞココはーっ!

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