Vol.429 6月19日 X−Pro2語り

X-Pro2 + SIGMA 56mmF1.4 DC DN | Contemporary

購入した56mmF1.4コンポラのチェックもあって紫陽花をパチリ。この写真の場合はフィルムシミュレーション:ProNeg.Stdを浅く、低彩度に設定してます。

まずね、56mmコンポラがバカ良い。安い・軽い・寄れる(この画角にしては)の三拍子揃ってて、2016年の夏から愛用していたXF56mmF1.2Rからの入れ替えを肯定する使用感で満足しています。XF56mm、好きだけど寄れねぇのよ。
ちなみにXF56mmを買う時にAPDとも比べてみましたが、個人的には素のレンズのが好きでした。アポダイゼーション(APD)フィルターっていう中心が透過していて、周囲に行くにつれて透過率が下がる光学フィルターを内蔵しているレンズはボケ味が独特です。ボケから輪郭が無くなってホワッと蕩けるようなボケ味になる、というのがその評なんだけど、個人的にはちょっぴり嘘っぽく感じてしまって。
好みの話で優劣とか言い悪いじゃないです。
知人はAPDじゃなきゃダメって感じでAPD版を買ってました。
APD入ってるメリットはボケですが、デメリットもあって、レンズの実口径(明るさ)が少し暗くなります。あとAFがコントラストAFになるので遅いです。特に後者についてはX-T3よりセンサーが古いカメラだとAFが実用とは言い難い。X-T2世代がギリギリでX-Pro1とかだと太平洋くらいのおおらかな心が必要になります。私の心は時化(しけ、ね)の日本海くらいのシビアさなのでX-T2でも無理でした。


中高生時代(25年以上前)から紫陽花の写真を撮っていますが、別に何とも思ったことは無く、「まぁキレイだな」程度の扱いでしたが、40を超えてみると「紫陽花良いねぇ・・・」と手のひらを返したように染み入っています。だからといって遠方まで撮りに行くほどの情熱は無いのだけど、好きだぜ、紫陽花。
どっちかって言うと雨天のイメージがある花ですが、雨中に撮影するのが億劫なので、どうすれば良いか?を考えた結果、日陰に落として撮るというスタイルになっています。理由は雨天の光量と高湿度による光の拡散をシミュレートしてるって言えばいいかな。なのでパリッと撮ってません。

X-Pro2 + SIGMA 56mmF1.4 DC DN | Contemporary

なので、こういう感じのばかり撮ってます。
フジのカメラってこういう撮り方した時の色の表現が本当に美しいと思っているし、RAWからココまで自分の技術では作り込むのが難しいとも思っているので「楽ができる」という意味も込めてフジが好きです。あとシャドーの作り方ね。この感じは他社には無いね。
職業柄最新機種と戯れる機会が多く、それらに触れるたびに機能や画質に感銘を受ける日々ですが、それでもなお世代遅れのX-Pro2を使っていられるのは出てくる写真が好きだから。使う道具はどこかに好きが無いと仕方無く使ってしまうことになるので精神衛生的に健全ではないと思っています。
お食事に例えると、栄養だけじゃなくて美味しい方が良いじゃん。

なので、自分の場合は色々と肌に合うX-Pro2と出会えて幸せです。
万人に勧められるカメラじゃないので、皆さんも自身に合うカメラやレンズと出逢えると良いね。

先日Pro2で撮ったらやっぱり楽しかったので、紫陽花をダシに書きました。

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