v.525

CP+2024が終わりました。
花粉が凄いですね。
現地でご挨拶出来た皆様も、出来なかった皆様もCP+を楽しむことが出来たでしょうか?

CP+は年々敷居が下がって、全体的に「よりフレンドリー」な方向にシフトしていて、豊田個人の意見としては回を重ねる毎に裾野が広がる良いイベントになっていると思います。
機材の見本市っていう観点だと物足りないのかも?な意見はあると思いますが、知ってもらってナンボなので、この方向性はアリだと。


印象的だったのはキヤノンブース。兎に角スタッフさんの練度が高くて、オジサマを捕まえてシレッと深めな事を聞くとトンデモナイ熱量で返り討ちにしてくれます。
これは間違いなく "開発" が徘徊していますね。ベヒーモスみたいなのが平民ヅラして歩いているので注意が必要です。
下手にチョッカイ出すと、やってる人じゃないと分からない話がトンデモナイ剛速球でお見舞いされるので要注意です。

もし気になる人は次回、同じ質問や疑問を複数人にしてみてください。十中八九同じ内容で、深さの異なる回答が浴びせ掛けられます。
笑顔であっても視線の鋭さは特殊部隊のソレです。

あ、回答が同じってところがミソね。
他社だと聞く人によって回答にブレがある場合がそこそこありますが、経験上キヤノンは非常に安定しています。
それに情報共有もシッカリしているし、ユーザーの意見にも貪欲。

この貪欲さは取材でも感じることで、事前にこういう事聞きたいって投げとくと、質問に対する返答資料が最もぶ厚いのがキヤノン。これ記事にしていいの??って毎回思うし、ボリューム的にすべてを織り込むことが出来ないのが悔しいくらい。

特にEL-1の記事なんて資料がオカシイでしょ?
どちらもボリュームが重いので是非!とは言えませんが、キヤノンさんは「もっと知って欲しい」という情熱が年々強まっているように感じます。
こういうところが王者たる所以(ゆえん)なのだろうね。
ソニーも凄いよ。

さて、X100VIのインプレ記事が公開されました。↓

いろいろ思うところはあれど、より良いカメラになりました。
サイズアップしない(厳密には大きく重くなってまっせ)で、よくIBISブチ込んだな、って驚きました。
これはX-E4の後継機にもひょっとするとIBIS入るぞ・・・

でもX−Eシリーズってミニマムであることを "潔し(いさぎよし)" としているシリーズなので、敢えて搭載しないことを選択しそうでもあるけれど、Xシリーズ全体的に主軸となるコンセプトが変わりつつあるので、ユーザーが求める方向にシフトしつつある、と予想しています。
X-E5(仮)が出るなら、の話ね。
Pro4(仮)も個人的には無いと思ってのよね。登場すると凄く嬉しいので待っていますよ。

X100VIに話を戻すと、バッテリの持ちにもビックリ。記事公開寸前まで公式の撮影可能枚数を知らなかったのだけど、仮にX100F辺りから乗り換えると違和感を覚えるくらいには省エネです。
トヨタの撮り方だと、単写で限界まで頑張れば800くらいは撮れそうでした。
実はX-Pro2にCOLOR-SKOPAR18mmF2.8をくっつけて、同日に同じように撮ってましたが、Pro2のが先にLowBattになったので、最近の製品の省エネっぷりには驚かされました。
X100シリーズはレンズシャッターってのも、消費電力的には効いてるのかな?
ちなみに私のPro2君はXF35mmF1.4Rと組み合わせると300枚撮れません。
フォクトレンダーとの組み合わせだと350枚前後イケます。バッテリは21年に購入した126Sです。

記事で使っていないカットをいくつか紹介したいと思います。

f/2.0 フィルムシミュレーション:REARA ACE
ちょっと線が太いかなぁ・・・
f/3.6 フィルムシミュレーション:REARA ACE
拡大したとこ
枝のエッジにちょっとリンギングが出ててナンダカナーなので
シャープネス下げたい気持ちでいっぱい
f/2.0 フィルムシミュレーション:REARA ACE
風がメチャクチャ強かったけどAF-Cはバッチリ
この辺の感じはX-T5やH2と同じ気持ちで撮れると思います
 f/5.6 フィルムシミュレーション:ノスタルジックネガ
逆光は100Vと同じ
というかレンズ一緒だからね
 f/2.0 フィルムシミュレーション:ETERNA
距離と絞りが合うと良い感じの描写
あとこういう条件でも安定してAFするようになりました
 f/2.0 フィルムシミュレーション:REARA ACE
試しに動物認識で撮ると目に検出枠が出ちゃったシーン
X-T5だと出ないのでアルゴリズムがちょっと違うのかな?
それとも誤差??と感じました。
ま、新しい方が進歩したものを積んでいるのが普通なので
X-T5のファームアップが楽しみでもあります
 f/2.0 フィルムシミュレーション:ETERNAブリーチバイパス
至近端でパチリ
本機は寄った方が写りは好きかも知れぬぞ
試用しながらもチラつく28万円
f/5.6 NDあり フィルムシミュレーション:ACROS + Yeフィルタ
ちょっと感度上げた方がエッジがノイズで丸くなるので
モノクロはNDありで撮ってました
あとモノクロ時はWBは晴天固定で
X-Processor 5世代は晴天固定が良いな
f/2.0 フィルムシミュレーション:ノスタルジックネガ
AF来なかったシーン
フジらしさが出て個人的には嬉しかった1枚
f/2.0 フィルムシミュレーション:ACROS + Yeフィルタ
路面の損傷はナンボ在っても良いですからね

お値段は大変にご立派ですね。

1600ドルと考えると妥当な品質どころか、スペック的にもバーゲンプライスに感じられます。X summit2024の会場で「Hoooo!」みたいな歓声が上がったのも納得。
一方で、情熱的に日本円で捉え直すと、やはり疑問の検討が加速されます。

ま、売上で考えると日本での稼ぎが占める割合が小さくなっているので、ある程度仕方のないことではあるよね。

先の受注停止&値上げのコンボからの、1年以上受注停止していたX100Vがぬるっと終売はネーんじゃないの?
もう少し寄り添う姿勢をカタチだけでも見せて欲しいかな。

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