vol.387 2月2日 まにあっく
G9 ProとDG ELMARIT200mmF2.8
上野動物園のハシビロコウ、ミリー様だと思います。
可愛いんだよねぇ。
パナのモノクロはL.モノクロームが3種(機種によっては2つかな?)とただのモノクロがあって結構潤沢。これはL.モノクロームDってやつじゃないかな。
私はフィルムで育ったので、モノクロの感覚はフィルム由来。フィルムは輝度・明度をグレーに置き換えているというわけではなくて、色に対する感度も持っているので、フィルム独特の再現性があります。
なのでフィルム経験者がデジタルでモノクロやると「あれ?」と違和感があります。カラーチャート撮ってみると一目瞭然。ここを上手くフィルムライクに落とし込んでいるのがフジのACROS(フィルムシミュレーションね)。
なので、はじめてACROS使った時に凄く自然に感じました。
おぼろげな記憶を頼りに色々撮ってみた感じではオリジナルのACROSに近い分光感度特性を持っているな、という意見を持ちました。X-Pro2登場時の話ね。フィルムっぽい色に対する感度とトーンカーブなので、豊田的には凄く使いやすい。ただ、フィルムって現像でトーンカーブの真ん中をイジることが出来るし、紙でもある程度調整出来るんだけど、フィルムシミュレーションだとハイライトとシャドーしかイジれない。真ん中をイジるのが難しい。
フォトショップ使えば良いって話ではあるけど、枚数多いと面倒だから撮影時にある程度決めておきたい。
フィルムのACROSは全然好きじゃなくて多分50本も使ってません。ロクにテストもせずどうせ使うだろうとパックで大量に買ってしまったので、76以外にもミクロファインとかSPDとか、なんならデクトール現像とか高温現像とか泣きそうになりながら色々やったけど、どれもピンと来なかった。
帰ってきたアクロスもピンと来てません。豊田の個人的な意見だけど、帰ってきたアクロスはオリジナルと特性違うよねぇ。似てる似てないじゃなくて違う感じ。現像方法である程度揃うのかしら??
黒白フィルムはコダック派。プラスよりもトライ。トライよりもT-Max P3200(TMZ)って感じでTMZが常用フィルムでした。
パナのL.系のモノクロは色に対する感度はあまり影響なくて色の明度に対する感度だけっぽいけど、トーンカーブがしっかりとチューニングしていて、これが結構良い(当社比)、というか使いやすい。
というのも、明度に対する感度なので視覚を頭の中でモノクロ化する時に誰でもやりやすいと思います。かと言ってスタンダード系の絵作り設定から彩度を抜いた妙にリニアなモノクロではなくて、ちゃんと濃度に温度があるので艶っぽい感じも出ている。
しかもニュートラル系(豊田的に)が2種類(無印とD)にグレーの感度が異なるSもある。色に対する感度はフィルター効果で少しだけ調整出来るので、使い方を見つけることができれば結構楽しめます。
無印よりDのが好きだね。私の撮り方だと無印はハイライトが少しモッタリしていて全体に重い感じになっちゃう。
現状、好きか嫌いかで言えばフジのが慣れているので好きですが、フジには無いオレンジフィルターがあるのでパナも捨てがたい。
他ではニコンはD800とかD7000くらいの世代のEXPEEDでモノクロやるのは好きでしたが、それ以後のエンジンだとデジタルっぽさが強くなってて好みから外れました。
中々機会を得るのが難しいと思いますが、複数のメーカーで同じモノを撮り比べると色をどんなグレーに置き換えているのか?が違うので結構面白いです。
それが役に立つか?と言われれば、ほぼ否だけどね。
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