1日1枚 Vol.185 6月4日 35mmArt

画像1

α7R IVとシグマの35mmF1.4DG DN Art(新しいヤツ)。
カメラマンリターンズ#2でインプレした時のアザーカット。

↑少しばかりムックの宣伝させて下さいまし。
今度のは売れてるのかな??

新しいArt35mmはねー、コレまであった「良いレンズ」の価値観とは違うベクトルで出来ています。チャートめいたモノを撮るとワリとポヤっと写ります。いわゆるカリカリじゃない。
小さな写真だと分かりづらいと思いますが、今回の写真も周囲は結構ポヤっとしています。自然なシーンで玉ボケ撮るとザワザワした感じで写ることがまぁまぁあります。歪曲も結構あるし、周辺光量もソコソコ落ちる。全体的にそんな具合で、性能的には高いのだけれども、必ずしも万遍なく高性能な秀才というワケではないキャラ付けです。
でも全然嫌じゃないというか、そういった諸々の数値性能的に至らない点がネガティブな印象に繋がっている訳ではないという不思議があります。

勝手な推測だけど、目標とする写真があって、その雰囲気をカタチにした設計なのだと感じています。というのが、写真集をたくさん観てないとこういう画質の設計にならないと思うんだよね。普通は性能を良くする事に腐心するけど、これは目標の表現に向かって纏めてきた感があるから。これがシグマの考えるArtなんだろうな、と思っています。

実際のところは、やった人に話を聞いてみないと分からないけど、設計者が光学設計に「表現」を持ち込んだのでは?と。

はじめのArtラインでシグマの技術力を見せつけて、次のArtライン(今回のレンズね)で「シグマらしさ」を具現化してきたように感じました。だから振り返ってみるとシグマの物語が見えるのよね。どうやったらユーザーに愛されるか?ということを真剣に考えて、真剣勝負している感じが堪らなく応援したくなります。バグとか不具合への対応を見ていてもすごくユーザーを大切にしているように見えるのもいい。
不具合の報告したら「お前の使い方が悪い」って返事寄越すメーカーもあるからね。




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