v.500(or021) 2023年 7月24日 のくとん

ちす。
おかげさまで500回目と相成りました。
初めての人にはこんにちは!
いつもの皆様には、飽きずにお付き合い頂きありがとうございます。


Voigtlander NOKTON35mmF0.9 X-mountのインプレ記事が公開されました。

ちなみに公式ページはこちらに
↓↓

インプレ記事に出てくる
「感覚的にはNOKTON50mmF1 Asperical Z-mountみたいな感じ」はこちら
↓↓↓

レンズ構成図見てみると結構似てるよね。
フルサイズのレンズを凝縮するとこうなるのかな?みたいなこと(逆でもOK)を想像しながら撮るってのも楽しいかと思います。

じゃ、本題。
例のページは容量の問題で長辺が800だったかな?そのくらいの解像度なので、こちらではもう少し大きなサイズで紹介します。

X-T5 + Voigtlander NOKTON35mmF0.9 X-mount

拡大すると

100%のスクショ

F0.9とは思えないっしょ?
これは撮影距離が目測で0.5-0.6mくらいだったと思います。
正直もっとフワフワすると思ってました。
ちなみに、コシナのGAレンズ(超高精度加工の非球面レンズのことです)の実力はNOKTON50mmF1 Asperical Z-mountのテストをした時に稽古を付けて頂いているので、ある程度の理解はしているけれども、それでも画素ピッチ的にAPS-C 40MPってのは相当厳しい画素ピッチなのでは?と考えていたワケです。

そうそう、非球面レンズといえば、光源ボケとか木漏れ日のボケを写し込んだ際にボケに年輪が生じるから好きじゃない、みたいな意見があると思いますが、コシナのGAはそういうの出なくて非常に美しいボケ味です。

動作チェック時点で「これは・・・」と感じるものがあり、かるーく体力測定してみても予想以上だったので、現地で3秒くらい逡巡しましたが趣味に走りました。
これはもう楽しむしか無いでしょう!と、ね。

一応X-Pro2でも撮りましたが、F1.1とかで撮ってるとどうにもピントが厳しくてね。
分かりやすく言えば、上手く使いこなせませんでした。Pro2だと表示のフレームレートというか遅延がやっぱり少しあるのよね。
EVFだと楽しいけれども歩留まりが終わってるし、LCDで合わせるのも、シーンによってはちょっと厳しい感じ。撮って撮れないことは無いし、ノンビリ楽しむには良いけれど、限られた時間でそこそこ見れる写真撮らないと、と冷静になって20分程度楽しんだところでX-T5に戻しました。

ちなみにF0.9だとX-T5でもMFが厳しいシーンは何度かあったことは事実です。
こういうところはスペックには出てこない部分で、シビアなレンズの場合はボディ側のちょっとした遅延でピントが合う、合わない(合わせるのが難しい)が出てきます。
時々、私が担当しているカメラのレビューで「カメラ性能的には動体撮れるけれど、実際厳しい」みたいな事書いている場合は、大概コレです。表示系の都合で人間が上手く対応するのが難しい状況ね。
ガチな事を言えば、積層センサー積んでる機種でも撮りやすい、撮りにくいがあります。OM-1とかはシーンによっては難しい。X-H2SはOM-1よりは良いけれど、Z9とかと比べると咄嗟のシーンで遅れて見えることがあります。H2S、かなり良いけどね、時々「ん?」がある。

話をNOKTONに戻します。
思想が強すぎるかと考えて載っけなかった写真もあって、

X-T5 + Voigtlander NOKTON35mmF0.9 X-mount
至近端で100%ね

やばいよね。
スペックだけでも結構驚きなのに「こんなに写るんだ!!!」っていうさらなる驚きがあったのでクラっと来ました。

遠景でもかなりシャープで

X-T5 + Voigtlander NOKTON35mmF0.9 X-mount
100%ぬ
このサイズのF0.9とかのレンズとしては屈指のシャープさ。
でも嫌じゃないね。

ご覧の通り、しっかりしてます。

そうそう、インプレ本文中にコマ収差について触れています。
正確にはサジタルコマフレアね。
字面がなんだか滑って見えて視認性というか判読性が悪く感じられる(個人的に)ことと、文字数の限られている紙媒体時の名残もあって、なんとなく「コマ収差」としています。

これはf/0.9ね
比較ね

開放だとハッキリでていますね。
f/1.1までは程度の変化がそこまで大きくなかったので端折っています。
最近の街灯ってLED化が進んでいて、F0.9のレンズで夕暮れに撮るとフリッカーで写らないことあるのね。ビックリしました。
インプレ初日に開放でチョロっと撮った感じだと全くサジタルコマフレアが出てなかったので「優秀!」って思ってたのだけど、何かオカシイと思って近所でアレコレ試してみたらフリッカーで写ってなかっただけと分かり驚きました。回避テクニックのひとつとして知っておくってのも手かもね。

他にも、粗探しみたいなこともやりましたが基本的に優秀でした。相当意地悪すると

これがワーストでf/0.9

みたいな感じで出そうと思えばフリンジはでます。
極悪条件でもf/1.8でほぼ消えて、シビアな人でもf/2.0なら満足出来ると思います。
同じ条件でも繰り返し撮ってると、微妙な環境変化によって開放絞りでも生じない瞬間はあるので、諦めずに撮ってみる、というのも重要です。
口径食の具合も分かるかな?

ってことで、インプレの補足とNOKTON35mmF0.9やべーぞ!!っていう報告でした。
感覚的にはDSLR時代の85mmF1.8くらいの感覚で持ち歩けるサイズです。明るいレンズに楽しさを見出したことが、これまで無かったのだけれどもこのレンズは楽しいね。結構寄れるしサイズ感も丁度良いと思いました。
きっともっと性能を上げることも出来たと思うけれども、このバランスでヨシとした落とし所が見事です。
というか、このサイズでは限界くらいまで性能出てると思うよ。
本文中でも触れていますが、Xシリーズは電子シャッターで1/8000秒よりも高速なシャッター速度で撮影出来るので、明るいレンズとの親和性が良いです。仕様作った人は本当に良く分かってる。APS-Cってサイズも強いよね。フルサイズだと読み出しの都合で 14bitだと例えば1/32000秒みたいなのは厳しいけれど、APS-Cだと面積が小さいから14bitでもイケる、とかね。

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