1日1枚 Vol.160 5月10日 露出制御

画像1

厩舎から、厩舎を覗く馬を撮った写真。厩舎側(室内)から屋外を撮るシーンなので逆光条件。黒鹿毛の馬なのでドカンとオーバーにして撮ってます。脚は芦毛だったから飛んじゃうとは思ってましたが、トリミングでバストアップくらいにしようと思っていたので「別に飛んでも良いか」と撮影時は考えています。するとこんな感じに写ります。下側には飛びきらなかった地面が残っています。アスファルトとかの舗装路だと汚く見えちゃうけど、ターフやグラベルだとワリと気にならないかな、モノクロなら。

どんなシーンでどういった露出にすれば?という構造を知っていると、撮影時に方向性を決めるのが早くなるから、カメラが指示する露出(AEって意味ね)だけじゃなくて、カメラが考える適正とは異なる露出でも撮っておくのがオススメ。眼で見た世界を捉えるのが写真だけど、眼で見たままの世界だけが写真じゃないから、写真の特徴でもある「露出」をコントロールする楽しさみたいなのは知ってほしいな、と思います。明度のコントロールが掴めたら絞りの表現やピント位置による表現みたいなのも知ってほしい。この明度・絞り・ピントのコントロールを何となく掴めると写真って一気に楽しくなるからね。構図考えるよりよほど楽しいです。ってのが、ここからが写真独自の世界だから。正に「ようこそ、写真の世界へ」って感じよ。色の明度に依る表現の違いとかとても面白いし、逆光でオーバーにするのと順光でオーバーにするのとでは少し見え方が変わるのも興味深いです。少しピンぼけにするとまた表現が変わるし、前ピンでボカすのか後ピンでボカすのかによっても違うし、ピントのボケ量や距離感でもまた表情が変わるからね。無数の組み合わせの中から方向性を決めて狙い通りに撮れたり、期待以上の写りになったりするのはとても楽しい瞬間。

構図なんて何も考えずに日の丸構図でやってれば良いよ。一気に全部詰め込もうとせず、余裕があったらテキトーに構図振ってみたりすれば良いんじゃないかな。

カメラはD800とAF-S24-120mmF4G VR。ISO1600くらいで撮った記憶があります。後ピンになると繰り返しパターンの部分(柵とかこのシーンなら毛並みとか)汚く見えるレンズというか個体だったので、少し前ピンに。AFしてから気持ち身体を反らせるというか、覗いている時は前のめりになるから、AF後に少し姿勢を正して撮るというか。好き嫌いの問題でやってただけだし、最近は高速連写で「なんちゃってピントブラケット」して済ましてるのでやらなくなった小技です。


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