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(2)精肉店の作り方(内装工事編)

前回の記事で保健所相談と物件選定まで進みました。しかし、今度は内装屋さんから音信不通をくらいます(笑)

何でも次に活かすスタンス

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内装工事前

未経験の僕らは、ネットで事前にできる限り事前学習をして、相場を確認し、ぼったくられないように、ただし、わからないところは正直に「すみません、わからないので教えて下さい」というスタンスで挑みました。なるべく不明点やブラックボックスをなくすことに尽力しました。

今回「できる限りDIY」というテーマもありましたが、工事内容を自分たちで全て把握(理解)しておき、次の拠点のときに活かす目標もありました。もちろん内装業者さんと対等に交渉もできるようになるのもポイントです。

保健所ルール「水洗いできる清潔な環境を確保する」に必要な内装工事は進めていくうちに、種類分けされているのがわかりました。

(1) 床工事
(2) 水道工事
(3) 電気工事
(4) その他内装(熟成庫設置工事& DIY)

当初は、全く把握できてないので業者さん依頼するときも、かなりアバウトな依頼内容だったと思います(笑)

ネットで見つけた会社Aと、人づてに頼んだ会社B

Google検索で見つけた内装工事屋さん(A)に現場同行&見積提出頂きました。この内装工事屋さん(A)さんは、予め複数社にお声がけして、一番対応が良かった会社さんです。

相場を知りたかった僕らは、唯一のツテでもあるデザイン会社さんに相談し、内装工事屋さん(B)を紹介してもらいました。ネットにある店舗レストラン内装情報で、工事費用の相場は把握していましたが、何が起こるか分からないので、2社以上の会社とやりとりを行うようにしました。

内装工事でもキャンセル

ネットでみつけた内装工事屋さん(A)は、結果的に音信不通になります(笑)最初の見積もり以降、突然連絡が来なくなるトラブルが発生しました。既に、現場調査実施し、何回もやり取りしていたにも関わらず。です。向こうもかなり工数を使っていたので、当初は信じられませんでしたが、なにか向こうの中での決め事が変わったのかもしれません。しかしまさか音信不通になるとは思ってもいませんでした。

「怪しい業者さんいっぱいいるから気をつけたほうがいいですよ」

という言葉をお話していましたが、そのままその人で実感した流れです。

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「わからないこといっぱい聞きすぎたかな?条件色々だしてめんどくさくなったかな?」

と3秒位、頭をよぎりましたが、一瞬で切り替えました。その点、内装工事屋さん(B)は、飲食店専門の内装工事チームを調整して頂き、実績&知見もあり、細かなアドバイスをしてもらい、結果的には問題なく工事が完了しました。

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このとき対応頂いたのは、中国人職人さんでした。予め「作業は中国系の方たちですが、問題ないですか?」との連絡は頂いており、国際系精肉店の我々は問題なくOKした流れ。むしろ、中国に住んでたこともあるので、現場の様子見をするときに、少し中国語で会話し、中国式にタバコの差し入れをしました。これが功を奏して?追加のコンセント工事など、色々融通効いて動いて頂きました(笑)監督の方は日本語ペラペラでしたが、職人さんやその他雑用の方は結構ローカル系の人で、日本ではあまり見かけないタイプでした。こういったところの労働力にも中華系のパワーが入ってきているんだなと実感。

できるだけ身軽に。退去時リスクも考慮する。

固定費のリスクもそうですが、身軽でいることも大事です。これは以前飲食関係の方と会食をする機会があり、教えて頂きました。「設備投資も人もどんどん増やすと身動き取れなくなる」というお話。まさにそのとおりだなと、いわゆる出口の戦略部分。拠点を動かすことになったときに、退去費用が莫大になっては、初期投資を頑張って下げても本末転倒です。

ここで問題になったのが、床工事です。

床を掘るか?上げるか?

結論からすると床を掘ることを選択しました。工事前は、物件の設計図を不動産会社からもらうことができず、床の下がどうなっているかわからない状態でした。この床を掘る問題点は、下からガス管や鉄骨などが出てきた場合、工事は中止となり、埋め直して別の所を掘り直す。当然費用も増える。

その点、リスクが少ないのは床上げして全面コンクリートで新たに覆ってしまうこと。工事会社さんからは、リスクの少ない方を勧められました。費用も後者のほうが高額で、退去時に原状復帰として、上げた床を取り壊す費用がネックとなり、我々は、床掘りを選択しました。また、熟成庫となるプレハブ冷蔵庫設置を考慮すると、天井高さに余裕がなかったこともあり、床を掘る工事で進める必要がありました。

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無事に問題なく床工事は完了しました。

電気工事の意外なワナ

熟成庫(プレハブ冷蔵庫)の設置もトラブルなく完了。業者は、ホシザキさんにお願いしました。厨房用冷熱機メーカーの友人に聞いたところ、やはりアフターメンテの部分でホシザキさんが優れているというアドバイスをもらいました。営業担当者から工事担当者まで素晴らしい対応をして頂きました。

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しかし、(3)電気工事はちょっと想定外で、工事ではなく、チェックだけなのですが、これが1ヵ月程度時間を要しました。

‟本当に200Vの設備を使用するかどうか“

というのを東京電力が現場で確認するというもの。「なんじゃそりゃ?」という感想でしたが、チェックの必要理由はこうです。

100Vと200Vでは、200Vの方が割安で設定されているそうです。内緒で200V工事をして、割安の費用を払うずる賢い人がいる(正確には過去にいた)そうです。それを防ぐための東京電力からのチェック作業。

結果的に、この待ち時間の1ヵ月は、残りの内装DIYをしていたので、時間的なロスは発生しませんでした。DIY内容は、ペンキ塗り(天井&床)、壁紙貼付け、防水用の内壁パネル貼付け、更衣室作り(これが一番厄介でした)。

次回は保健所許可までのDIY実施内容を記事にします。

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顔面ペンキまみれ(代表:藤原)





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