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フリーランスが倒すべきラスボスは自分

8月からフリーランスで自由気ままに働いていて、「今何してんの?」と聞かれ、本人すらよくわからない事は他の人もそりゃわからんだろうと、活動をまとめた記事でも書こうと思ったがどうも気が乗らない。
僕は自分の気がのっているがどうかでパフォーマンスが月とすっぽんくらい変わるので「はて、今の興味関心はどこなのかしら」と、近所にある、なぜか外国人がよく出入りするおしゃれカフェで正午、目に入ったコラムを片っ端から読んだり、さほど興味を惹かれない本を読んだりしてくすぶる思いをネチネチ練りこんでいた。

別段発信してはいなかったが、フリーになっての1ヶ月は不安に苛まれ続ける毎日だった。(だった、というかそれは今も変わらない
定住できる環境がなく収入が安定しない状況というのはこんなにも安定感が損なわれるのか、と、実家に帰り母ちゃんに泣きつきたい気持ちでいっぱいだ。
現実なのか夢なのかよくわからない境界が曖昧な夢(仕事で大失敗する夢とか)を見たり、睡眠の質が悪くなったりもした。

「今のうちにできることって何かしら」
「生活が安定するよう収益を考えてスケジューリングしなければ」

こんな思いが巡り巡るし、「こんなちっぽけな事ばっか考えてこの先やっていけるの?こらっ」と無意識に自分を叱ったりするしで、特に最初の2週間は、自分自身に無駄にチクチクと待ち針を刺しているようにしか思えず、チクチクする行為自体にも「何をやっているんだ」と無力感を抱く始末だった。

フリーランスとはつまり、自分自身を商材にする事なのだな、と、ここまでの活動を振り返る。
興味を持ってもらえたことも結果につながったことも、最終的には自分という存在が価値として認められたかどうかに尽きる。

「あの人にあんなこと言われて」「あの人はいいな、あんなに輝いていて」「自分にあんなすごい事はできない」「独立とか無謀だったんじゃね?」
常にちらつくこういう妬みや嫉み、ビビり、葛藤は誰もが抱くもので。
いわゆる、そういった「感情のストッパー」がビヨンビヨンしている状態で、だけど前に進むために、ストッパーを足で蹴り飛ばすか、慎重に手でゆっくり開けるかして、その先に行こうとする意思みたいなものを、自分自身の中から精製していく必要が、フリーランスには大いにあるのだな、と思った。

超強い自分という名のラスボス(正確にいうと、自分の中にあるビヨンビヨンのストッパー)は、本当にもう最強なのでちらつくたびにムカつくが、自分が実現したい世界や実現したい自分の姿を、ひたむきに真髄にイメージし続けて、ビビりながらストッパーをほんのちょっとずつ押し開けて新しい世界に飛び込んでみようと思う。

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