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”日本文化の唯一無二のパートナー” TANEDA代表 種田成昭さん

京都で日本文化の家業復活の経営コンサルタントとして活躍されている、TANEDA代表の種田成昭さんにお話を伺いました。

◇プロフィール◇
18歳のときに実家の家業を整理し、20歳の時に音楽事務所を起業。大学時代、アメリカ留学、禅寺での修行ののち、上賀茂神社のNPO法人に関わり、専従職員として勤務。その後、スカウトされ大手企業の人材開発のコンサルタント、株式会社Flucleの創業。2018年、TANEDA(株式会社化を検討中)の立ち上げと、お寺・神社・日本文化・伝統工芸の家業復活の経営コンサルタントをしている。

記者 TANEDAでは、人事、経営コンサルティングを今後具体的に進めていかれるそうですが、教育にフォーカスするきっかけは何ですか?

種田 「自分のために」というよりは、「人のために」尽くすのが好きなんです。

記者 人の教育に関わる醍醐味は何ですか?

種田 人の人生が変わる瞬間。瞳が変わる瞬間をつくるのが好きで、目が死んでる大学生に熱く語ったら世の中変えれるみたいな。僕自身の実体験でそれがあると思う。

記者 これまで生きてきて一番大変だったことはなんですか?

種田 実家の家業の整理は、人生の中でとてもショックが大きかったです。
母親が精神を崩して、学校の授業中の時でさえ、家から連絡がきて戻ることもありました。ふと、地下鉄のホームで、今飛び込んだら楽になれるかなって頭によぎることもありました。その時は、お酒を飲まないと学校に行けない状態でした。当時は本当に危ないと思うことが何度もありました。

記者 種田さんの活動に「和」というテーマは切り離せないものだと思いますが、「和」の価値が腑に落ちたきっかけを教えてください。

種田 いくつかきっかけはあるんですが、おじいちゃん、おばあちゃんと同居して一緒に生活していたのが大きいですね。そのときに種田家の家紋や家訓、日本の昔話など、色んなことを教えてもらいました。一つ一つの言葉の意味、背景を知ることで日本文化や和の世界の理解が深まっていきました。あとは、上賀茂神社のNPOの職員をしていたときに、京都のしんどいとこもいっぱい見ましたけど、京都の文化のすばらしさ、歴史の深さ、人の輪を感じたことも大きなきっかけの一つです。

記者 一度は整理してしまった家業を、復活して創業した「TANEDA」という名前には、種田さんご自身の幼いころの想い出や涙が込められているのを感じますね。

種田 そうですね。初心であり、いろんな思いが込もっている単語がTANEDAなんだと思います。

記者 アメリカ留学の時に、価値観が大きく変わるような事件はありましたか?

種田 自分が日本人なのに日本の文化を語れなかったことに、すごくショックを受けましたね。
自分のオリジンである自分の国のことを知らないと、自分のアイデンティティ、価値観、軸を作れないんですよ。価値観軸ができるから、何を善とみるか、何を悪とみるのか、何が正しいか、間違っているのかの判断ができるんです。人は迷ったときに、ブレない価値観軸として「日本」「和」を知る必要性を感じました。

“日本文化の唯一無二のパートナー”
TANEDAのスローガンです。

記者 どん底のような時期を経験されて、大変な人生を乗り越えてこられたのは、どんな心の在り方や認識の変化がありましたか?

種田 日々の積み重ねだと思う。メメントモリって「死を思え」っていう言葉がある。今日死んでも後悔しない人生を歩んでるかっているのが人生大事。全力の積み重ねが今につながってると思います。あとはうそをつかない、誠実にまじめにコツコツと。僕は不器用で能力もないけど、まじめにコツコツ誠実にやってきたから、その積み重ねで種田さんありがとうって5年後、10年後に返してくれたりするんです。

記者 これからAIが活躍していく時代に、求められるニーズは何だと思いますか?

種田 一言でいうと、人だと思います。何を買う時代でなく、誰から買うのかにフォーカスがいく時代がきているからこそ、気遣いとか思いやりのできる人のニーズがあると思います。今、周りにいる人間がすごくいいやつらばっかりなんです。Flucleのメンバーもそうですし、TANEDAのスタッフも。人が財産だと思います。

記者 これからどんな美しい時代をつくっていきたいと思いますか?

種田 一生懸命頑張っている人間が、一生懸命頑張っていることを評価される時代です。自分自身、ずっと努力し続けてきて評価されるようになったという実感があるんですね。頑張れば、必ず認めてもらえる世の中だから、自分の知っていることを世の中にもっと伝えていきたいと思っています。

あとは、みんなに咲ける場所を作ってあげたい。弱い人間と肩組んで一緒に泣いてあげられる経営者が、この世の中に増えれば増えるほど幸せになると思います。そんな世の中を作りたいって真剣に思っています。

みんなと一緒に泣ける瞬間を自分の喜び、悲しみにしたい。一番つらいとき、一番うれしいときに寄り添ってあげたい。一緒に泣ける場をつくりたい。

記者 読者の方へのメッセージをお願いします。

種田 とりあえずバカになって、不器用だけど一生懸命まじめでコツコツ、一歩でもいいから前に出たら世の中を変えられるし、世の中を変える力を持つことができる。
僕も走り続けて背中を見せ続けるけど、後輩たちには次の日本を俺がつくるんだっていう思いで走ってほしい。まだまだ君たちには負けないし、先輩たちにもまだ負けないと思ってる。だから頑張ってくれ。成果が出たら一緒に仕事をしようって言いたいです。
最後に、いつもサポートしてくれている家族に感謝を伝えたいです。

記者 素敵なエールですね。本日は、どうもありがとうございました。

-----------------------------------------------------------------------------------種種田さんの活動・問い合わせ

株式会社Flucle: http://flucle.co.jp/

Facebook:  https://www.facebook.com/nariaki.taneda

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★編集後記★

今回、取材をさせていただいた泊・古田です。日本文化の伝統を守る想いと仲間への熱い想いが心に響きました。種田さんとともに世の中を変える仲間が増えて、みんなの個性が咲ける場所が広がっていくのを楽しみにしています。ありがとうございました。

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この記事は、リライズ・ニュースマガジン”美しい時代を創る人達”にも掲載されています。
https://note.mu/19960301/m/m891c62a08b36