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みんなが紅茶でHAPPYになる世の中をつくっていきたい、フランス紅茶専門店「オネテ」の代表、西田万智子さん

おいしいフレーバードティーで心のつながりをとおして、垣根を越えた人とのつながりをつくっていく「フレーバードティーライフ」の提案をされている西田万智子さんにお話を伺いました。

西田万智子さんのプロフィール
ティールーム「オネテ」のティーディレクター

スリランカティーボードライセンス取得
紅茶資格制度(CPTh’e フランス紅茶認定資格)立ち上げ
フランス紅茶インストラクター就任
日本紅茶協会ティーアドバイザー資格指導

記者 最初にご自身で紅茶のお店をしようと思ったきっかけを教えてください。
西田万智子さん(以下、敬称略)一番最初にこの紅茶の仕事をしたいと思ったのは、フランスの紅茶専門店で10年店長をやったのが大きいです。紅茶の輸入のやり取りやセレクトをしながら一緒に商品をつくりあげてきました。もっといろんな人に広めていきたいと思って、社内で資格制度を立ち上げました。でも自分でもやりたくなって、まずカフェからスタートして、レクチャーをし始めました。社内資格制度を作っているときから、こんなふうに伝えたい、教えたいっていうイメージがあったんです。フランス紅茶の良さや楽しさをいろんな人に広めていきたい、それだけでした。

記者 西田さんは独立して2年経ちますが、今後の方向性などは何かありますか?
西田 そうですね。今考えてるのは、今年から教室をやっていこうと思っています。紅茶を日常生活で楽しむのもひとつですが、紅茶のプロを育てたいんです。他には、医療や介護に香りの紅茶が役に立つのではないかと考えています。介護メーカーさんに紅茶の展示会をさせてもらって、認知症とか糖尿病、生活習慣病の方に効果があると思うんですね。ハーブも入ってるので、健康的で体にいいし、精神的にも落ち着く作用もあって、医療的な分野でやっている人が少ないから、これをキッカケにもっと紅茶の可能性が広がっていったらいいなと思います。

記者 いいですね!医療の分野で紅茶を活かすっていうのは斬新さを感じますね。フランスの紅茶について知らない方も多いと思いますので教えていただけますか?
西田 そうですよね。フランス紅茶は、香りの紅茶です。フレーバーティーってよく言われていますね。飲み方はストレートで、茶葉の中にハーブ、花、実を入れたりします。フランスでは香りの文化が発達していて、香りの効果で癒します。アロマの要素もあって、民間医学でアロマセラピーとか。ラベンダーの香りの紅茶を飲んだらリラックスしたり、オレンジの香りの紅茶を飲んだらリフレッシュしたりします。あと芸術性もありますね。茶葉の中にお花が入ってたりしてお湯を注ぐと蕾が開くんです。とてもきれいなんです。

記者 フランス紅茶に触れたきっかけって何だったんですか?
西田 もともとフランスが大好きで、「このままでいいんだ」という自由な気持ちがあるのも好きな要素の一つでしたが、最初にフランスの紅茶に触れたきっかけは、15年前に友人と、フランス料理のコースを食べに行ったときに、コースの最後にフランス紅茶が出てきたんです。これがものすごくおいしくて、香りと紅茶がマッチしていてとても感動したんです。それがフランス紅茶だと知ったのが最初でした。

それからフランス紅茶のお店で働くようになって、紅茶専門で仕事をさせてもらえるようになりました。紅茶の歴史とか文化の奥深さを仕事にしていく面白さを感じました。仕事の後輩に紅茶の奥深さを伝えたら、どんどん紅茶好きが増えていったのもうれしかったです。

記者 紅茶で人とのつながりが生まれていくって素敵ですね。万智子さんの朗らかな人柄に多くの人が惹きつけられるんでしょうね。これまで、起業して辛かったことや大変なことはありましたか?
西田 好きなことを仕事にすることで割り切ってやらないといけないこともありました。特に、社内資格制度をつくった時に、教えた後輩たちが辞めてしまったときは、自分が何をやってるのか、こんなこと意味があるのかなと思ったことがありました。人が好きで、人とのつながりが嬉しくてやっていますが、大変なこと、思うように行かないこともたくさんあって、あかんのちゃうかなって思うこともありますが、進んだ分だけ動きがあって、やりがいがあるから辞められないんです。

あと、私の性格は、自分で考えて自分で動きたいんです。制限されたり、この中でやれって言われるのは苦手。自分の責任で進めていくほうが合っているんです。成功も失敗もはっきりするし、自分で試行錯誤して改善して道が開けると、すごく楽しいです。前職の時から来ていただいてるお客様から、私の表情が全然違うって言われます。今、楽しそうってよく言われます。やらされてる感じと自分でやってるのとは全然違いますね。向き不向きがあると思いますね。

記者 子供の頃はどんな子どもだったんですか?
西田 どちらかというと優等生タイプで、児童会の会長、学年代表とかやっていて、すごくまじめでした。先生になりそうってよく言われましたね。フランスに行ってから変わりました。たまに自分の中の優等生ちゃんが出てきて、「間違えてる!」とかぶった切っちゃうことがあります。白黒はっきりしないといけないとか。昔は、これが正しい、間違ってるとかに幅がなくて、特に男の子に厳しくて、できるはず、当たり前とか決めつけてしまって、全然育てられなかったんです。~するべきみたいな、自分の中のまじめすぎる学年代表が出てくるんです。でもそれではコミュニケーションがうまくいかないって人生経験で学びました。運動部の経験から鍛えたり、自分を奮い立たせるのが好きなんですね。周りからは、自分に厳しすぎるって言われます。自分にダメだししすぎて落ち込むとかありますね。そういうのを周りに出しすぎちゃうのかもしれません。

記者 これからどんな美しい時代をつくっていきたいですか?
西田 cafeスクールの講師をしながら、飲食店や料理教室を運営してる人にフランス紅茶の提案をしていきたい。プロの人にフランス紅茶を習いに来てもらってもっと広めていきたいと思います。みんなが紅茶でHAPPYになる未来をつくっていきたい。大変な時に紅茶でほっとして癒されたり、紅茶が生活に入っていくことで生活が豊かになっていく提案をしていきたいです。フレーバーティーの歴史の本をつくって、ゆくゆくはフランス紅茶の第一人者になりたいです。

記者 素晴らしいですね。みんなが紅茶でHAPPYになる未来、どんどん広がっていくのが楽しみですね。本日はお忙しいなかお時間いただきありがとうございました。

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西田万智子さんの情報はこちら↓↓↓
●ホームページ「フレーバードティー紅茶専門店Hone The(オネテ)
https://www.hone-the.com/
●Facebook
https://www.facebook.com/profile.php?id=100004358731249

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≪編集後記≫
今回インタビューを担当した泊と阿部です。西田さんの紅茶への熱い想いが伝わってきてと聴き入ってしまいました。中でもライフスタイルの提案というのが実に斬新でした。紅茶を通して人とのつながりをつくる。大阪にも昔から「茶、しばいていこ」っていう独特な文化があります。関西人らしさと自由を愛するフランスらしさが融合された新しい空間「オネテ」が人々の間にある垣根を取り払い、どんどん広がっていったら素晴らしいですね!西田さんのますますのご活躍をお祈り申し上げます!今回は本当にありがとうございました。

この記事はリライズ・ニュースマガジン”美しい時代を創る人達”にも掲載されています。