【FF14の話】人生で初めてLIVEに行った

日時が経ったら記憶がおぼろげになっちゃうかもしれないだろ?
だから、全部話しておきたいんだ。

*PRIMALSについてはこちらから⇒http://www.square-enix.co.jp/music/sem/page/ff14/primals/


※ほぼ全編にわたって自分語りです


先の記事にも書いたとおり、昨日6月3日、THE PRIMALSのライブに参加した。

ライブには行ったことがなかった。本当に縁がなかったと言っていい。
大学のころ、ニコニコ動画の今年のおすすめロックみたいな動画で、「ネイティブダンサー」のサビだけを聞いてサカナクションに一発で惚れ、その勢いでライブチケットを取ったにもかかわらず、あろうことか「日付を間違えていて行けなかった」という完全に自分が悪いアホムーブをキメて以来、どことなくトラウマでチケットすら取ることをしてこなかった。行きたかったなあホントはさあ。すっかりメジャーバンドになってしまわれたけど私はうれしいよ

話を戻すけれどそんなふうにして多少好きなバンドができてもCDを買って聴くだけのおとなしいファンを続けてきていたので、好きなバンドのライブに行く!というのは今回が初めてだった。



ファイナルファンタジー14の音楽が好きだ。



昨年はオーケストラコンサートを聞きに行き、例にもれず客席で素敵な響きと蘇る思い出のあれこれに例に漏れず涙を流した。隣を見れば一緒についてきてくれたフレンドも泣いているし(この人はもともとめちゃくちゃ涙もろいけど)、周りを見れば同じような状況になっている人が数え切れないほどいた。

もともとクラシックや吹奏楽が好きだから、好きな曲目が演奏されるというときは聴きに行っていた。私の住んでいる宮崎県はどういうわけかクラシック方面にはかなり強く、たまにとても豪華な楽団が来てくれたりするので、その点恵まれていたと思う。

けれど、音楽がいい、演奏が心を打つ、というだけでもすばらしいことなのに、ゲームを媒介にしての場が一体になり、高揚感さえ感じられるFF14のオケコンは、これまでの経験とは違う種類の感動があった。
周囲の観客のほとんどは同じ光の戦士で、彼ら彼女らのゲーム内でのキャラはまったく知らないし、どこかで友好的に出会ったかもしれなければ、もしかしたら「この黒魔ほんとDPS低くて地雷だわBL入れよ」とかどこかで言われていた相手かもしれない。そしてきっと、多くは関心すら持たなかった相手だろう。

でも、そういうことはあの場ではまったく関係なくて、私たちは皆等しくあのゲームを好きで集まっているプレーヤーだった。その点で、レジェンドも若葉も平等な空間だった。その空気に、私はとっても感動した。

だから、PRIMALSが公演をやる、と聞いたとき、すぐにチケットを取ってしまったのだ。



また前置きが激長になってしまった。


送られてきたチケットをふと見て「スタンディング」の文字列に気づいた瞬間瞬間、やとりは思い出した――私ライブ行ったことないじゃん
一緒に行ってくれる同郷の光の戦士ももちろんライブ若葉である。立ち見なの!?って言われて私だってこんなん初めてだよとワーワー言いながら、twitterで流れてきたライブの注意事項なんかを読んで当日に備えた。

6/3は天気に恵まれて雨の一滴も降ることもなく、私は一度物販列に並んで目当てのものを買ってからUSJ近くのホテルに戻り(※歩いて往復したのは本気でアホだったと思う)、体をバキバキにしながらふたたび会場Zepp大阪ベイサイドに戻った。

もうそこで驚きである。
この会場だけかもしれないけれど、屋外に番号で区切って整列された人の群れ、そしてその人々の多くがPRIMALSのライブTシャツを着ていた。
一応私もむーたんのTシャツなんかを着てきてFF14の民であることをアッピールしていたけれど、買えたからって理由でわざわざライブTシャツに着替えてきてよかったと思った。会場に入る前からライブは始まっているんだよ。会話をすることなんかないけれど、隣のお姉さんも後ろのお兄さんも皆同じ会場に向かう光の戦士だ。
絶アルテマどうする?なんて話を聞いているといやがおうにも緊張が高まる。もしや君はレジェンドではないか?なんて…。

そんなことを妄想しているうちに時間が過ぎて、私たちも会場に入場する運びとなった。あの人ごみがスルスルと入場していくところを見て正直驚いた。私はAの700番台だったけれど、入って飲み物を飲み終わり荷物をロッカーに預けたときには、おすすめと言われていたバーの近くはほとんど埋まっていて、かろうじて自分の場所を確保して時間を待った。
その間にもどんどん客が入ってくる。空いていた後ろ側も埋まり、私のいるあたりも密度が高くなってきて、公演開始直前にはすでに人いきれで苦しいまであった。


ここでふたたび話を本筋から離したい。また自分語りなので読み飛ばしてくれても大丈夫です。


ノリとか高いテンションとはなじまない人間だった。
自分がそうと言うより、周りからそう見られていることを自覚していたのだと思う。

私はどちらかといえば真面目で物静かな学生だった。塾通いや大学受験対策のために中学も高校も部活動もしてこなかったし、スポーツ大会で応援の音頭を取ることなんかない。クラスのみんなのノリにただついていくだけで、主体的に盛り上がろうとしたことはそうなかった。
ただ一度、誰もなり手がいなかったのでって理由で進学コースの応援団をやったとき、ここも真面目なのでやってしまうんだけれど、「私が応援の声をかけなきゃ」と思って大声を張り上げたときのこと。

「やとりさんそういうキャラじゃないからビックリした」

若干引き笑いでクラスメイトにそう言われたときに、あー私って"そっち側"の人間じゃないんだ…って自覚をした。
落ち着いているといえば聞こえはいいけれど、地味で目立たない人間に見られているんだな、と、思った。正直自分でもそう思うのだから、人から見たらもっとそうだろう。

それからはそういうキャラとして生きてきた。
別に悲しくはないよ。もともとうるさいのは苦手だし、主体的に盛り上がっていくなんて得意じゃないんだからちょうどよかったと思う。

だからロックのライブについても、私が参加したところで会場のみんなと一緒に盛り上がれるのかな、なんて不安がは実際けっこう強かったのだ。
二十数年かけて築き上げてきたキャラクターを壊すのにはけっこうな抵抗がある。周りはぜんぜん知らない人ばかりなのでそんなわけもないけれど、あいつノリ違うんだけどって笑われたり白い目で見られたらどうしようって考えてしまう。俺は本当に卑屈だ…叱ってくれ…。



で、PRIMALSのライブが始まった。


まだツアーは続いているのでセットリストを載せることはしないけれど、曲目だけはところどころ上げるので札幌に参戦する予定の人は注意してほしい。

先に述べたような不安を抱えながらのライブ参戦である。あ~~やっぱりもっとライブについて予習しとくんだったあ^~~などと後悔をしていたら(こういうとこがダメだと思う)、あの開始合図に一曲目で、もうすっかり会場が熱くなったのを感じた。あのSEは光の戦士だったら盛り上がってしまうからしょうがないよね。

まわりのテンションとはぐれないように…と思っていた私の遠慮とか不安は、けれどすぐに壊されることになった。

なんせ新生エリアで一番好きな蛮神BGMといってもいい「混沌の渦動」が早々に始まったから!

ギターの和音が激しくかき鳴らされるあのイントロで、前方も左右も拳やペンライトを高く突き出してリズムを取る。気づけば、私も同じように拳ひとつを振り上げて、周りの皆と同じように揺れたり跳ねたりしていた。
自分にもここまで高いテンションになれる元気があったのかと思うぐらいだった。体力測定で筋肉年齢が60代とまで言われる私が。もうそれは童心に返ってしまったかのように。
この曲が終わった瞬間にもたまらず叫んだ。あの独特のフォーーー!をね。人生で一回もやることになるなんて思ってなかったんだけれど、もう自然と出てたと思う。

すばらしいクラシックのコンサートで自然と拍手したりスタンディングしたりブラボーって叫んだりするのと、なんら変わらなかった。あれは周りが皆そうするし集団の性質も自分に近いと思うので、たいして恥ずかしくないんだけど、こういうライブで自分もできるなんて思ってなかった。

月並みな言い方だけれど音楽の力だし、ゲームの力だし、その両方を力強く支えてきた祖堅さんは本当に力のある人なのだと思う。
会場にはライブ自体が初めてだと言う人が多かったけれど、それであの一体感が生まれるのだから。

それから先はラムウやシヴァやソフィアで涙腺ガバの私は遠慮なく涙を流し、ラクシュミでゆらゆら揺れるテンパードになり、アレキサンダーの一連のBGMやタイタンやガルーダでもう恥じることもなく跳び、手を振り、レスポンスに声を張り上げた。普段の自分を忘れてあの盛り上がりと一体になるのは、ただただ楽しかった。

たぶん今回のライブは初見さんも多かったし、モッシュとかダイブとかは禁じられていたのでほかのバンドのライブはもっとこう激しくて客同士でぶつかっていくことも当然あるのだろうから、これをもってライブって楽しいって言い切ることは違うのかもしれない。
でも、初心者向けとしてのその空気の熱さ、楽しさは十分にわかったように思う。意味もなく隣の人と顔を見合わせて心から笑いあうのも、同じタイミングで手を上げて叫ぶのも、心から楽しかったし、なんだかスッキリした。

こんなふうに、自分のキャラなんか気にしないで声を張り上げて体を動かしたのなんていつぶりだろう。
本当はこうやって誰かと一緒に笑ったり盛り上がってみたりしたかったんだ。でも、できなかった、自分でしてこなかったんだ、と思うと、そのことにもすこし涙がにじんだ。失われた青春的な意味で。

「本当の自分はこうなんだ」みたいな話は私はあんまり好きじゃない。

だって対外的に作っていく自分も、他人からどう見られているかで作られていく自分も全部自分の姿だから、それをまるっと無視して本当なんて話をしても「違うよ」と思う。
けれど私は、思えば他人からどう見られているかってことを少し気にしすぎてきたのかもしれないなあ。
Mr.Childrenの「名もなき詩」に「あるがままの心で生きられぬ弱さを誰かのせいにして過ごしている 知らぬ間に築いてきた自分らしさの檻の中でもがいているなら」ってあるんだけれど、まさしくそんな感じ。

キャラじゃないからってあきらめてきたこと、きっとたくさんあったと思うし、私がこうして無意識に抑えていることをサクっとやっちゃう人を見ると本気でイライラしたりもしていた。正直なところおろし立ての靴で犬のうんち踏んでほしいとすら思っていた。※極めて穏便な言い方です



いつまでも鳴り止まない拍手のなかで、ライブ自体の感動とは別に、ステージの皆さんや客席で会場を盛り上げていた光の戦士のみんなの姿に、なんだか、そういう、「楽しいときは素直に楽しさを感じて、楽しさを感じたらまっすぐに表現してもいいんじゃないの」みたいな勇気をもらったように思う。

もちろんライブの楽しみ方は人それぞれだから落ち着いて聞くというのも楽しみ方のひとつだし、一方で、私は普段してこなかったようなはしゃぎっぷりで一緒に盛り上がることができたのはとてもいい経験だった。自分にもこういう楽しみ方ができるんだなという気付きを得られたから。

遠慮や尻込みやキャラに合わないとか自分で言ってないで、もっといろんなことに挑戦したり首を突っ込んだりしていきたいと思った。だって、そのほうが絶対に楽しいから!



よかった、本当に。
楽しいひとときをありがとう、PRIMALS、ファイナルファンタジーフォーティーン、あの場に集ったすべての光の戦士たち。
またどこかで集って同じように盛り上がれたらと思う。



具体的には紅蓮のオケコンとか紅蓮版PRIMALSのLIVEでね。
俺たちの課金でまたやってくれ。頼みますよ!!!!!!




やとり

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yatori

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