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好き嫌いの話

わたし子どものころから茄子が食べられないんですよね。煮たのが一番だめなんだけど、焼いたのも揚げたのもそんなに好きじゃない……いや揚げたのはわりと好きなんだけど油めっちゃ吸うから具合が悪くなるんですよね。かなしい。

村谷由香里です。
noteをご覧いただきありがとうございます。

食べものの好き嫌いって、どれくらいから多いと言われるんでしょうね。わたしが明確に食べられないのは茄子とコーヒーの味がするものくらいなんですが「食べられなくはないけど進んで食べることはない」ものは結構ある気がする。

たけのことか貝とかがそう。貝は最近そうでもないけどたけのこはギリギリ食べられるレベル。あとカンロ飴とかもあんまり得意じゃないかも。みたらしも実はダメだったりします。
「おまえふしぎ荘で冒頭からたけのこ出してたのに!?」って感じなんですが実はね……苦手なんですよね……みたらし団子もね……。

食べものに限らず、ありとあらゆるものの好き嫌いが激しい。好き嫌いの数はそんなに昔から変わらないと思うんだけど、深度は増していくような気がします。

というか、10年くらい前まではまだ苦手なものを克服しようと頑張っていたんだと思う。博愛の人間に憧れた時代だってあったし、嫌いなものや人など作るべきではないとも思っていました。

でもいつのころからか割り切っちゃったんだよね。好きは好き、嫌いは嫌い。それによって切り捨てたものは山のようにあるし多分わたしが失ったものも山のようにあるんだけど、それが本当に必要だったかと言われたらよくわからない。何分もうここにないから判断のしようがない。

生き方の正誤は多分死ぬまでわからないし、死んでもわからないかもしれないけれど、もともと心が狭い人間なのだから、その狭い空間を好きなものだけで満たそうと思って最近は生きている。

ほんとは麻婆茄子を美味しいと思ってみたいし、たくさんクリームが乗ったウィンナーコーヒーを具合悪くならずに飲んでみたい。でもわたしにはできなかった。だからそれはすべて、フィクションの中で叶えることにします。

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