本名で活動すること

こんにちは。村谷由香里です。
noteをご覧いただきありがとうございます。

村谷さんって本名なんですね、と言われることが増えました。
20歳のときに両親が離婚した関係で「村谷」は旧姓になり、正確には本名ではないのですが、大学時代まではこの名前で生活していました。

かつての本名を使っている理由はシンプルなもので、古い知り合いがすぐにわたしだと気付いてくれるだろうと思うからです。中学、高校、大学生時代にお世話になった先生方や、同級生、先輩、後輩などなど、かつて知り合った人はみんなわたしのことを「文章を書くのが好きなちょっと変な子」と認識していたと思います。
もちろん、もっと悪い印象でわたしを記憶している人も多いだろうし、逆にもう少し良い印象を持つ人もいてくれると思うのですが、多分わたしという人間の好き嫌いに関わらず、「文章を書いていた」という要素だけは共通していると思うんですね。

もう連絡先もわからず、「あの人元気かな〜」とたまに思い出す、おそらく二度と会えない人たち。彼らが本屋でわたしの名前を見かけて「あいつまだ書いてるんだな」と思ってくれたらいい。喜んでくれたら嬉しいし、馬鹿にしてくれてもそれはそれで愉快。そんな未来がきてくれたらハッピーだなと思って、7年前からずっと村谷由香里という名義で公募に出し続けてきました。

世界は常に前に進んでいくし、変わらないものの方が少ない。それはわたしが30年生きてきた中で実感したことのひとつです。でもそんな世界で、変わらないものを見つけると少し嬉しくなります。
小学生のころ、合気道の大会によく出ていた友達が今は教える側に立っていたり、中学の吹奏楽部の後輩が今も楽器を吹いていたり、よさこいをやっていた高校の同級生が今も同じ衣装をきていたり、演劇サークルにいた大学の友達が劇団を持っていたりするのを見ると、何だか灯台を見つけたような気持ちになります。

わたしも誰かにとっての灯台でありたいというわけじゃないのだけれど、今もここにいますとせめて伝わればいい。わたしは元気ですという言葉の代わりに、村谷由香里という名前があります。

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