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あなただけのフィクション

すごく抽象的な話をするのですが、例えば実在する誰かを描くときに、その人自身を象徴するモチーフやイメージを考えるのが好きです。単純に言うと「彼女には夏が似合う」とか「彼には雨が似合う」とか、そういう感じのもの。

村谷由香里です。
noteをご覧いただきありがとうございます。

特にクリエイターに関しては、その人が好んで用いるモチーフに引きずられがちです。わたしのサークルであるアリオトの参加メンバーは圧倒的に海の人が多い。星の名前を持つサークルなのに驚きの海率。並ぶ本の表紙も真っ青になるというものです。

ひと口に海といってもさまざまで、夏の朝の眩しい海辺が似合う人、色とりどりの美しい魚が泳ぐ暖かい海が似合う人、星空のような深海が似合う人、夕日が沈みゆく水平線が似合う人、晩秋の冷たい海が似合う人、空との境界が曖昧になる曇りの日の海が似合う人、あと水族館が似合う人もいるな。

今まで作ってきたものや、好んでいるもの、纏っている雰囲気から、その人のイメージを引き出すのが好き。背景だけじゃなくて、持ち物やカラーなどいろいろなものによって作り上げられる、ひとつの景色。
それは実在しない場所にあるはずなのに、間違いなくぴったりと人生にくっついている、あなただけのフィクション。

好きな作曲家は宇宙や星の人が多いです。みんなちょっとずつ違うんだよな。wacさんは星座だし、猫叉Master氏は夜。かめりあさんは銀河。FB777氏は宇宙。
こう見ていると、わたしの音楽家への憧れと、宇宙への憧れは同じ場所にあるのかもしれないと思います。

昔ツイッターで「フォロワーをイメージした140字」をやっていたのが懐かしい。あれは流石にもうできないだろうけど、ああいうの書いてたときが一番楽しかったな。

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