見出し画像

印象的な食べ物の描写

びわのゼリーを食べました。日ごろ滅多に食べないけどたまに食べるとめちゃくちゃ美味しいもの第1位は果物がたくさん入ったゼリーと言って過言ではない。特にびわが入っているやつは本当においしい。

村谷由香里です。
noteをご覧いただきありがとうございます。

びわを見るたびに、小川洋子先生の『妊娠カレンダー』という小説を思い出します。いろんな小説を読んできたけど、小説の中に出てくる食べ物で一番印象的なのは、あの話の中に出てくるびわのシャーベットかもしれない。
実際に出てくるわけじゃないんだけどね。妊娠した主人公の姉がびわのシャーベットを食べたいというシーンがやけに印象的に残っているんですよね。

小川洋子さんの小説の中に出てくる、美しいけれどあまり美味しそうに見えない食べ物の描写が好きです。『シュガータイム』に出てくるアイスクリーム・ロイヤルとか、『寡黙な死骸 みだらな弔い』に出てくるショートケーキとか、キーウイとか。
あまりに美しく生々しいので食べ物らしく見えない。静物画とか見てても同じ気持ちになる。

美味しいものをさらに美味しく見せることも当たり前に可能だと思うんだけど(ごはん小説がこれだけ流行ってるわけだしね)、わたしは美味しそうだったものより美味しそうに見えなかった描写の方が印象的で好きだった。

そんなことを考えながらびわのゼリーを食べていました。夕ごはん食べる前に我慢できずにデザート食べちゃったし、今日はもうごはん要らないかな……。

***

4/25に第25回メディアワークス文庫賞を受賞したデビュー作「ふしぎ荘で夕食を〜幽霊、ときどき、カレーライス〜」が発売になりました!

Amazonでのご購入はこちらから!


noteをご覧いただきありがとうございます! サポートをいただけると大変励みになります。いただいたサポートは、今後の同人活動費用とさせていただきます。 もちろん、スキを押してくださったり、読んでいただけるだけでとってもハッピーです☺️ 明日もよろしくお願い致します🙏