【中国/北京】期限切れた運転免許を更新してきたので流れをまとめてみた


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中国の運転免許証の有効期限が切れた。

昔留学中に切り替えたが、更新するためだけに訪中する暇もなく、

放置してしまった。

結果、もうすぐで期限切れてから2年と11カ月になる。時の流れははやい。

最近ちょくちょく中国に行くことが増えたので、作り直すそうと考えた。

「はぁ、またあのかったるい翻訳作業をするのか...」と億劫になってネットサーフィンしていたところ、「3年以内の期限切れならテスト受けるだけで更新可能」という記述が目に飛び込んできた。

アツい。

3年猶予まであと一ヵ月未満というタイミングで、更新に挑むことを決意した。


免許の切り替えまたは通常の更新に関する日本語記事は見かけるが、

期限切れた免許の更新に関する記事はなかった(見つからなかった)ので、記します。誰かのお役に立てればと。

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【背景】

元々免許の有効期限は2016年11月1日。原則では切れる90日前~前日までに更新する必要あるが、上記理由により過ぎてしまう。

しかし中国の免許は、有効期限過ぎても直ちに失効せず、(過ぎたあと運転はできないが)下記必要条件揃えて申請すれば継続使用できる規定となっている。

ただし、タイムリミットは有効期限切れてから3年以内。3年過ぎると(たとえ私の場合は2019年11月1日)、新しい免許として取り直さなければならない。


【更新にこだわる理由】

作り直せば?という方、更新ならではメリットが2つあるんです。

①有効期限が6年→10年に、さらに10年の次に更新すれば一生更新不要

②新規申請より準備する書類が少ない

特筆すべきは①で、日本はゴールド免許でも5年に一度更新必須だが、

中国は違反(一度も12点ペナルティ喰らってない)していなければ、6年→10年→終身と免許の有効期限が大幅に伸びる。

常駐せず、日中間行ったり来たりする私みたいな人には嬉しいルールだ。


【期限切れ3年以内更新の必要条件】

①パスポート(免許申請当初の旧パスポートも←不要だった)

②滞在日程90日またはそれ以上のビザ(Mビザでも可

③臨時宿泊登記(住宿登记表)

④縦32mm×横22mmの背景白証明写真写真を4枚~6枚ほど

⑤健康診断書

⑥試験(50問中45点以上で合格)


【準備】

①パスポート

余裕あれば日本で写真のページのコピーを2枚ほど取っておくとスムーズ。

なぜ2枚かというと、免許以外に、臨時宿泊登記の際にも必要になるため。

なお、北京では免許申請時の旧パスポートが必要かと思いきや要らないと言われた。

それでも念のためにも持っていった方がいいのは間違いない。


②滞在可能日数90日またはそれ以上のビザ

一番不安だったビザ問題。

ネットでは、駐在員または移住されている方(おそらくZビザかQ1,2ビザ)の記事がほとんどで、私のようなたまに行く人の記述は見当たらなかった。

結論から言うと、北京では出張ビザ(Mビザ)でも取得できた。

ただし、滞在日数は90日またはそれ以上じゃないといけない。よって観光ビザはNG。

なお、ビザ申請理由によっては、90日申請したはずが大使館側に勝手に30日に減らされたりするらしいので、今回は旅行代理店経由で申請した。

今回依頼した代理店↓

担当者は”百戦錬磨”な中国人の方だった。

「90日の場合、理由を具体的に書いた方が通りやすい。こうしましょう」と、一緒に申請理由の添削をしてくださったので非常スムーズに申請できた。


③臨時宿泊登記表

ネット上に情報がたくさんあるので割愛しますが、

ホテルでは発行してくれませんのでご注意ください。(ホテルは派出所とは別システムに登記するので紙での宿泊登記表発行できない)

今回はAirbnbを利用。

事前にオーナーさんと連絡を取り、「房产证の名前と住所書いてあるページ」(不動産所有証明書)と「身分証の表裏」(中国のID)のコピーを持って、物件最寄の派出所まで同行頂きました。派出所探しは百度地図を駆使。

10分程度で発行頂けた。


④証明写真

「1寸」サイズの写真を4~6枚用意。

1寸とは、縦32mm×横22mmという、日本ではまず使うことがない、

トリッキーなサイズである。

現地で撮影する場合、サイズ指定に不安もあるだろう。

よって、間違いなく日本で準備した方がスムーズだ。

そこで、おすすめしたいサービスがこちら↓「ピクチャン」

サイズを指定でき、コンビニですぐにプリントアウトできる。

※証明写真はかならず白地のもの用意ください

なお、上海など他の地方では持参不可の場所もあるそうです!

詳しくは現地の交通管理機関にお問い合わせください。


⑤健康診断書

北京では下記リストに該当する病院であればどこでもおkと言われた

最寄の病院へ行きレセプションで「驾照体检」と言えば、どうすればいいか教えてくれる

ただこちらも地域差があり、上海などではその場で健康診断するんだとか↓


⑥試験

新規取得テストは100問だが、復活テストは50問。

配点は1問に付き2点で、100点中90点以上で合格。

試験対策だが、語学レベルによって変わる。

中国語が堪能であれば「驾考宝典」または「驾校一点通」のアプリで一通り問題解けばほぼ行ける。

日本語や英語でのテストもあるので、不安な方はそちら向けの対策サービスをご利用ください↓


【更新当日】

北京における外国籍の方の免許更新窓口兼試験会場は下記一か所のみ。

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住所:北京市朝阳区南四环东路18号

営業時間:8:30~11:30、(午後は忘れました...)

地下鉄5号線の一番南の「宋家庄」から乗り換え「小红门」駅で降り、シェアサイクルで向かった。

書類提出するとテスト予約に入る。

なぜか当日テスト受けられないため、後日再度行く必要がある。

今回は書類提出した翌日に予約できた。混んでる場合翌週もあり得るそうなので、こればかりは運。

2日漬けでテスト勉強をこなし、48点でなんとか突破。

無事免許が生き返りました。

なお、新しい免許証の受取は合格した日を含め3営業日後。

こちらも見越してフライト予約してください。

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更新滞在中、久々の北京を物色しながらノマドした。

移動中に気になったのは、至るところに監視カメラやスピードセンサーが設置されていることだ。

その影響もあってか、昔に比べてずいぶん運転マナーが良くなった印象を受けた。

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タクシーの運転手さんは、「監視が厳しくてさ、気づいたらペナルティ喰らってるよ」と愚痴をこぼしていた。

うーん、

終身更新不要免許のためにも、やはりペーパーのまま過ごそうと、決意した10月末であった。





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