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壊れずに生きていくということ

素敵な文章を書ける人が、とても好きだし羨ましくて仕方がなくなる時もある。
でも自分にだって、文章を書き上げて自分の考えをまとめることくらいはできる。だからこの文章は自分のために書く。

塩谷さんの書く文章が最近好きで、この記事を読んだ。

タブリンに海外留学をされた時のことを書かれた記事だった。
(ぜひ一度読んで欲しいです。)

この記事を読んで、改めて思ったこと。

自分が生きているこの日本で、文句を言いながら生きている人もいれば黙って降りかかる大波に耐えながら生きている人もいる。
超田舎ぐらしだった僕は、ある意味幸せなのかもしれないと最近思った。
本当にしんどくなった時にどこに逃げて何をすれば救われるのか、なぜか感覚としてわかる。
情報過多の日本で、耐え忍んでいる人たちが不幸だなんてことではない。
田舎は不便で住みずらいという人もいる。

太っている人は幸せだと、Twitterで人気のFさんの本「いつか別れる、でもそれは今日ではない」の中で語られていた、そして痩せてる人は偉い と。

頑張り続けている人は偉い。僕も同感だ。
でも、頑張り続けて、疲れない人はいない。そして人は疲れすぎた時張り裂けてしまう。
自分が今、この生活を選んだのも、今の仕事を選んだのも、壊れることが怖かったからというのもある。
映像制作の業界は凄まじい業務量と、人手不足による超ブラック業界であることは周知の事実だろう。
面接の時に、「毎日は家に帰れないけど大丈夫?」と聞かれるほどである。

僕の友達も同業者もみんな、大手の制作会社や現場に就職していった。
みんな歯を食いしばって頑張っている。
自分は本当に恵まれた会社に就職させてもらったと思う。好きなことをさせてもらって、何にでもチャレンジさせてくれて、残業もなければそもそも毎日の出勤もない。
けど、歯を食いしばって頑張っている周りの子達や自分よりも若いのに有名になってキラキラしているように見える人もいる。
悔しくて、たまにふと考えがまとまらず寝れない日もある。

自分が逃げたとは思っていないが、入社3ヶ月で会社を辞めてボロボロになって地元に帰っていった友人を見ると、やはり自分にはできないと思う。

一度壊れてしまったものは元には戻らない。

磨り減った精神を元に戻すのはそう簡単ではない。

頑張っている人は偉いと思うし、彼らはきっと、より大きな世界に追いつくために戦っているんだと思う。
でも塩谷さんの記事を読んでやっぱり思った。

自分が一番大事にしたいものは、自分で作り上げ、守っていかなければいけないと

今、日本で生きている我々に必要なのは、日に日に巨大化している世界市場や社会に負けじと戦いを挑み続けることじゃなく、そこに並走することでもなく、ただ自分たちが何を持っておらず何を持って生きているのか、考え、慈しむことだと。
そして、自分たちがどれだけ恵まれていてどれだけ日本という文化を大事にしてきたか。

京都の中心から少し離れたところでアーティストとして絵を描きながら必要最低限の物と、必要最低限の収入で毎日穏やかに過ごしている親友がどれだけまぶしく見えるか。

希望はいつでもすぐそばにあるということ。
幸せなんて探してもどこにもないということ。

自分を幸せにすることなんて本当に簡単なんだと改めて思った。
世界から幸せだと思われることが、永久に叶わない夢だと改めて思った。

そして、これからの日本で戦っていくには一人一人の個人がもっと自立して生きていかなければならないと改めて思った。
自分の足で社会を歩いていけるようになっていくことが、改めて自分の目標だと思った。

明日からも、コツコツ頑張っていこう。
自分なりでいいから、ゆっくりでもいいから。

今度帰省したら、庭で採れたナスとキュウリが食べたいなぁ…

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