クラスタとレイヤ

クラスタが育てるもの

Twitterの普及によって、同じものに興味を持つ人々の群れを指す「クラスタ(cluster)」という言葉が広く用いられるようになりました。

これまで個々人の内で生まれては消えるだけだった情熱が、クラスタの中で育てられ、混ざりあい、コンテンツやイベントなどの目に見える形となって、ムーブメントを起こすようになった。これはTwitterに限らず、SNSの功績といえるでしょう。

「レイヤ」の提唱

しかし、SNSに浸っている時間が長ければ長いほど、現実世界での他人との「差異」、もっと言えば「格差」を忘れてしまいがちです。

たとえば、それは教養の有無。生まれ育った環境の違い。金銭的事情。特定のものに対する価値観。

かつて「社会格差」と呼ばれていたものは、加速度的に変化している2010年代、単純に語ることができなくなっています。

SNSに浸っている人たちは、ことあるごとに「レイヤ(layer)」とでもいうべき「違和感」を覚えるのではないのでしょうか。

レイヤの現れる瞬間

レイヤはおそらく、次のようなタイミングで現れます。

まず、SNSから始まった人間関係が現実世界に移行したとき
アパレルショップの店員が女子の集団を見てオタクかそうでないかをひと目で見分けられる、という話がありますが、これは「ファッションや持ち物に統一性がない」からです。
ファッションは金銭面の格差が如実に現れる部分ですし、また、入る飲食店などからもそれは伺えるでしょう。

既にこの点については、「Facebookに登録したものの、リア充アピールが耐えられなくてやめてしまった」という人がいることから明らかです。

次に、全く異なるクラスタに触れたとき
興味の対象がそれぞれ異なるのは、人格形成の過程がそもそも異なるからです。そこには教養、教育、道徳観念、倫理観、宗教観など、一言では言い表せない差異があるはずです。

レイヤはあなたの中にある

レイヤの存在はときにあなたをひどく傷つけるかもしれません。しかし、世界はあなたの中にあるレイヤ――……一枚岩でできてはいないのです。

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ゆきの

社会のはなし

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