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「天気の子」を観た。(ネタバレ含)

新海誠監督の「天気の子」を鑑賞した。

絵は繊細で、実際にある景色やモノやコトが描いてある一方、非現実のモノやコトも描いていて、

実はあるんじゃないか!?この世界!行ってみたい!

と思わされてしまった。

雲について、天気について、全く知識はないけれど、確かに雲の中に知らない生物が住んでてもおかしくないと思った。さすがに100%の晴れ女はいないと思うけど。

ここからはネタバレを少し含むかもしれない。一番印象的だったコト。どのシーンとかではなく、セリフ。

「あの夏の日、あの空の上で僕たちは、世界の形を変えてしまったんだ。」

予告で流れているこのセリフの意味。映画が終わったあとにハッとした。

無理になにかをしようとするとその一方でなにかが狂う、必ずそこには失うモノ、犠牲者が出る。

でも、何もなかったかのようにまたそこから人は暮らしていく。昔とは違う暮らしに慣れていく。

この映画の場合、何が失うモノだったのかはわからない。雨続きの東京という時点で狂っていたのは間違いないし、100%の晴れ女は無理矢理天気のサイクルと陽奈自身を狂わしたし、人柱の陽奈を戻したコトで東京の地形すらも変えてしまった。

自分に関係ないトコロで関係ないコトが起こっても、見えないわからない知らないトコロからでは、こんなモノなんだ、と受け入れていくしかない。知らないトコロでなにかが起こって犠牲になっている。自分に影響があるかないかさえ気付いていない。そうやって世界は回っている。


あともうひとつ、伏線がたくさんあるのに、回収できていない、という意見をSNSやネット上でよく見る。

伏線とかではなく、考えてほしい、という新海誠監督のメッセージなんじゃないかと。

あの約2時間の映画の中では完結せず、あとからモヤモヤとした考えをわざと残したかったんじゃないかと。そこに正解が100通りあってもいい、それくらいのかんじに。

君の名は、とは違う映画なんだから違って当然。

あと声優が良かった。主人公のふたり。


良かった。