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握り心地よい手摺(屋外使用可)

4年ほど前に東京に大雪が降ったことがありました。
一晩で1m近い雪が降ったように記憶しています。
都内の至る所でカーポートの屋根が壊れて、翌日以降外構屋さんはみんなてんてこ舞いでした。うちは工事だけをやるようなイメージではないからか、幸いカーポートを直してほしいという電話は1本くらいしかかからなかったのですが、

「革の手すりができるとか言ってましたよね?

と以前お庭を施工させていただいたお客様から電話がかかりました。
そのお客様は3棟ほどマンションのオーナーをされていて、そのうちの1棟には結構急な外階段があって、マンションの住民のお一人から「雪が降ったとき階段のステンレスの手すりに体重をかけて上ったら、冷たくて痛くてきつかった」と言われたそうなのです。

ステンレスのフラットバー(薄い板状の手すり)はモダンでスッキリした印象ですが握ると角のところが痛く感じられるし、金属なので冬は冷たく夏は熱くなってしまいます。

私は屋外用の合成皮革を取り扱っていまして、それを手すりの棒に巻きつけると肌触りの良い、握り心地がソフトな手すりができる。と少し前から考えていて、その話を以前そのお客様にしたことがあったのです。

お客様はBMWなど海外の高級車に乗られることが多く、そういった車のハンドルは革が巻いてあるものが多いのできっとお好みだろうと

「屋外でも合皮の手すり作ることができるのですよ」とお話ししたことがあったのを覚えていてくださったようです。

早速現地に伺い様子を見せていただいて、ステンレスの手すりの上のところに巻きつけるデザインで取り付けさせていただいたのが次の写真です。

上の面はさらに握り心地をよくするため薄くスポンジが入っています。
クローズアップするとこんな感じに

苦情を言われたマンションの住民さんにも階段を登りやすくなったと喜んでいただきました。


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