階段クローズアップ-1024x768

門柱前のステップは美しく描けた眉毛のようなもの

「なるべくお金をかけないで、おしゃれにしたいんです」

と誰かに相談されたとしたら、迷うことなく、門柱の前にステップを作ってください。とお答えします。
「でもうちは道路と敷地の高低差がないから階段はないんです」
って言われるかもしれません。それは気づいていないだけ。
ほとんどの家では玄関ポーチは敷地から35cmから40cmくらい高くなっていて玄関ポーチの前に小さなステップが付いているはずです。(稀にポーチが低い家もあります)

2段登らないと玄関ポーチにいけないとして、1段目はアプローチの通路のどこの部分で上がっても良いのです。

その1段をどこにするか? ぐぐ〜っと手前に持ってきて門柱の前にしてみます。下の写真のような感じです。

たったこれだけのことですが、門構えの品格が上がると思いませんか?
このステップはちょっと工夫があって、少し浮いたように見える作りになっています。(次の写真)

こうすることで階段の立ち上がりの下のところにグッと陰影ができて、正面から見たときの印象が締まって感じられるのです。

この門柱の手前が道路と同じ高さでタイルが貼られただけの時を想像して見てください。同じ高さなので陰影ができませんね。たったこれだけの違いなのですが、印象は随分違います。

このように手前にできたステップのところの陰影を見るたびに私は、朝のメイクでアイブロウがうまく引けた時の爽快感を思い出します。

クイッとハリウッド女優のような眉毛を引いただけで、少し小顔にも見えるし、意志が強い凛とした女性になれるような気がしませんか?(女性だけしか理解しづらいかもしれませんが)

特にこのような浮かし階段は効果絶大! ステップ1段はどうせどこかに作らなくてはならないので、費用は大きく変わりません。

門柱前の1ステップは費用がほとんど変わらないだけでなく、お宅の前に立ったとき確実に一番最初に目につくところなので、もっとも印象に残りやすいのもオススメしたい理由の1つです。

このステップが浮いて見えるのは一番下のところが少し凹んだ構造になっているためです。この凹みに細いラインの照明を埋め込むのもさらにオススメです。夜になるとこのように階段の下がフワァって光ります。(上の写真)

これはスタイリッシュに見えるだけでなく、夜間見えづらいと危険な足元をわかりやすく浮かび上がらせてくれるので安全でもあるのです。

門柱のてっぺんに門灯をつけたり、表札を照らす照明をつけたりするくらいなら、このように階段にラインで間接照明をつけているのをオススメします。

門構えの品格が高まると、

「どんな素敵な人が住んでいるのだろう」

前の道を通る人たちが思いをはせます。室内よりも実はずっと多くの人の目に晒されています。

眉毛をピクッと動かして気持ちを伝える、ハリウッド女優のような風格をまとってみませんか?

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