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毎週金曜の夜に司と会うのがデフォルトになっていた

私「 金曜日の男だね 」

司「  他の曜日の男もいるみたいでイヤ 」

そんな会話をしたこともあった


平日休みの私と司は休みが合わない

司が仕事休んでしまぬよう
金曜の夜に時間をとることにした

いつも会うのは
ホテル エルの 306 号室

部屋に入るとWi-Fiなど
自動で繋がるレベルになっていた

ホテルに入る前に
コンビニで食事を買う

暑い日や新作が出た日はパピコも一緒に

部屋に入り食事をとりながら YouTube をみる
司にコムドットを教えてもらった

学生のような司も好きだった

そしてお風呂にお湯を張り
一緒に入る

この部屋はデラックスルーム
デラックスルームといっても
スタンダードルームとさほど値段が変わらないのが
このホテルの魅力だ

値段が変わらないにも関わらず
お風呂の広さは倍以上なのがすごい

しかもこの部屋
ベッド的なものが 2 つあり
さらに大きなソファーもある
1 つは普通のベッド
もう 1 つはフェイクレザーのような
水分を弾く素材
これだとできるプレイがさらに広がる
こういうエロがわかっているホテルは
リピートしてしまう

お風呂に入り
一緒に身体を洗い合う

そして準備をした泡風呂に入る

浴槽で 1 〜 2 時間は平気で過ごしてしまうから
あっという間に時間が過ぎる

お風呂で TV を観たり
懐メロを歌ったりもした

わたしにとって世代のミスチルのイノセントワールド
彼は YouTube で尾崎紀世彦バージョンで知ったらしい
なにそれめっちゃ気になる

そして
「 時間経っちゃったね 」
といいながら部屋に戻る

ノーマルベッドを使わずに
フェイクレザーのベッドで何度も
致してしまうことが多々あった

「 びしょびしょだね 」
そう笑いながらまたお風呂場へと向かう

こんなことを永遠に繰り返すので
いくらあっても時間は足りない

いつだって予定の時間を過ぎてしまう

「 帰らなきゃ 」
「 帰したくない 」
「 帰りたくない 」

こんな感じだ

なんだか盛りあがり過ぎて
鯨の潮のようにわたしの背後から
水分がドバッと出るのを感じたり

帰るためにシャワーを浴びて
部屋にも戻ったところを
また襲われまた致したこともあった

初回は致せなかったのはなんだったのだろう

2 回目からは嘘のように
身体の相性がバッチリだった

2 回目の金曜の夜
司から某マルチビジネスの
化粧水とボディクリームをもらった

わたしはこの世界のことを知らなかった
司がどハマりしていることも知らなかった

ただ家に帰り
もらった商品を調べ

「 司がやってるのはマルチビジネスか・・・ 、
もしかして商品売られるのかな? 」

しかし司は 1 度もわたしに商品の購入を
勧めなかったし
事業の勧誘もしなかった

それが嬉しくもあり悲しくもあった

このマルチビジネス
この後、わたしの最大のライバルとなるのであった

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