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#001 初めてのホテル編

シゲルとの出会い
ホテルまでの流れは
彼のおかげでテンポよく進んでいた


彼の車を降りるとき
ドアの重さをずっしりと感じる
やはり外車のおもさは特別なのだ

比較対象は軽自動車だから
その差は歴然だ

立派な車はリッチな気持ちにさせてくれる

シゲルは車好きだ
1 番お金をお掛けをかけているものは?
という質問をしたとき
迷うことなく
「 車! 」
といっていた

遠くに停めた愛車をみつめ
「 やっぱりカッコいいな 」
とつぶやいていたこともある

彼の車は日本に数台しかないモデルということもあり
かなり気に入っている様子だ

シゲルは自分の仕事・車・服
全てにおいて好きなことをしたい
身につけたいという
強い信念を持っている

私にもそうあってほしいと
いつでも肯定的なことばで
背中をおしてくれる

服・ネイル・髪型
いつも褒めてくれるので
居心地がよい

ホテルの部屋に入り
マスクを取ったシゲルの顔を
はじめてしっかりと見た

プロフの写真と少し違っていた
ヒゲがあり
身長は決して高くはない

しかしそんなことは全く問題なかった

話も楽しくいい時間を過ごしている

それはベットの上でも変わらなかった
いやそれ以上だった

ベッドの前にお風呂に入ろうと誘った
お風呂の準備をしてくれたシゲル

その間もソファーで話が盛り上がる

しかしうまいこと浴槽にお湯が溜まらなかった

そんなこともあるよねと
一緒にシャワーを浴びることにした

大抵の場合、
私が男性の身体を洗うと
ソープのようだね
とかわった褒められ方をするのだが
彼は違っていた

逆に当然のように
私の身体を洗ってくれた
「 それはマストなの? 」
あまりにも慣れていたので聞いてみた

「 洗ってあげるといいながら
女性の身体を触りたいのが本心かな 」

うますぎる
なんて素敵な表現なのだろう
一切不快な気持ちが起きない

沢山のことばを知っているというだけで
なぜこんなにもいい気持ちにさせてくれるのだろう

いやそれだけではない
雰囲気・たたずまいなどすべて
彼のキャラクターなのかもしれない

彼の魅力は知的で聡明なところだけではない
適度にエロいのだ

身体を洗っている浴槽で
彼は致すことを始めてきた
しかもごくごく自然に

浴槽には鏡もあり
余計にエロい雰囲気が出ていた

彼のエロさはベットに移っても
変わることはない

彼は一切
いってほしい
いった?
などと口にすることはない

私のペースに合わせてくれる
それがあまりにも心地よすぎて
彼の上から動くことができなくなっていた

彼には不思議なくらい余裕ある

自然と心も身体も委ねてしまう

バックをしていたとき
彼に私の背中の写真を撮ってほしいとお願いをした
基本的には撮影は NG なのだが
信頼のできるシゲルに撮って欲しかった

もちろん快諾
想像以上にエロい汗をかき
素敵な写真だった

数日後、彼からこの写真のおねだりが敬語の丁寧な文章で届くのだが
その対応も控えめで非常に心地がよかった

撮ってたくれたんだもん
もっと早くいえばいいのにね

そしてまた撮ろうねとやり取りをした

本当は道具を使ったりことばで責めたり
するのが好きだったはずの彼
その癖は一切出さず
私の嗜好に付き合ってくれている
もう少しワガママいってくれてもいいのになと
思うくらいだ

本当に感謝しかない

そして 1  回ではおさまらず 2 回目へと突入した

2 回目も彼の上からおりることができない私

もうすでに帰る時間になっていたが
それでも彼の上から降りられない
気持ちよすぎて離れられないのだ

楽しんでいるわたしを
冷たい視線で静観する彼
そこもまた興奮した

ここでもまた控えめに帰宅時間を
確認してくれる彼

このままでは一生帰れないと悟った私は
意を決して帰る準備をすることにした

またシゲルと一緒にシャワーを浴びた
そしてまたしても致してしまう 2 人
最高である

私は身支度を済ませ
彼の支度が終わるのを待った

いつもは ゆうか さんと呼んでいたシゲル
ベッドで激しくなったときだけ
”ゆうか”って呼んでたこと
私を聞き逃さなかった

ホテルを出て別れた後、
車ですれ違ったのだが
全く気がついていなかったシゲル

メールをくれる訳でもなく
スマホで何をみていたのだろう

これもまた彼の魅力として認識しておくことにする


身体も心も相性抜群なシゲル

次はもっと時間があるときに会いたい

その時はまた素敵なスポーツカーで迎えにきてほしい

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