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Tinder 3 人目 マスク美人やすし


やすしはいろいろな意味で
刺激を与えてくれた人だった

彼は Tinder 初日に
刺激的な写真をあげた際ライクしてくれた人

「 写真は本人? 」

私は別人の写真をあげたり
嘘をアップするタイプではない

彼はきっと真面目で素直な人なのだろう

私はお決まりの

・既婚

・彼女持ち

質問をした
そしてまさかのバツイチだということが判明した

これは珍しい
バツイチといわれ興味がわいた

この手のアプリでは
既婚者やコミュニケーションが苦手な男性が多い

バツイチということはコミュニケーション能力はあり
しかも今はフリー
夫婦関係が破綻しながらも無理やり関係を
続けているより
決断をしたというところに好意がもてる
離婚は簡単ではいことを私は知っている


顔写真をしっかりと載せていたからイメージもばっちり
そのときはそう思っていた

髭が印象的で
趣味はバイクと映画

休みは合わなそうだったが
たまたま祝日と私の休みが重なり会う約束がとれた

彼は私の写真を強要してこなかった
そこも好印象だ


私の町まで迎えにきてくれた

祝日だったので渋滞が激しく
彼は待ち合わせに遅れてきた

事前に連絡をもらっていれば
問題はないが
余裕はもたないタイプなのかなと想像してしまう

ランチは私が行きたかったお店をリクエスト
パスタが有名なイタリアンだ

なかなかの人気店だったため店は混んでいた

やすしはマイペースで静かな時間が流れている人だった

その時間が心地がよかった

私は彼に興味津々だったので

彼の仕事について、離婚について
趣味のバイクについて
たくさん質問をした

彼は全て答えてくれた

心が綺麗な人だな
彼女がいないのが不思議で仕方がない

長い待ち時間を経て
席へ案内をされた

そこで初めてマスクをとったやすしの顔をみた

マスクの下の顔が衝撃的だった

顔写真はみていたはずなのに
決してイケメン好きではないのに
彼への気持ちが一気に冷めてしまった

失礼なことをいっているのはわかっている

自分の気持ちにも驚きを隠せなかった

そこからは正直いって
彼の顔が気になってきかたがなかった

しかし彼との時間は心地がよかったし
せっかくの 2 人の休日を楽しみたい

食後、何をするか決めることにした
映画を観にいくか買い物にいくか

すると突然
「 ホテルにいきますか? 」
まさか彼からホテルという言葉が
出てくるとは

やすしの人柄は好きだった

せっかくなのでホテルに行くことにした

場所は以前お寿司さんといったホテルをチョイス

ここは部屋とお風呂と値段がちょうどいい

特別豪華でもオシャレではないが
私は気に入っている

この日はリーズナブルな部屋しか
空いていなかった
お風呂がやや狭いが全く問題ない

いつものように
一緒にお風呂に入ることを提案した
やすしは少し動揺していた

でも一緒に入ってくれるといってくれて嬉しかった

しかしこのことが彼に気を遣わせしまったかもしれない
一緒にお風呂に入った後
ベットで行為が始まったが
うまく進めることができなかったのだ

「 やっぱりむいていないのかな? 」

急に彼が弱音を吐いた

「 そんなことないよ」

やすしの頭をそっと撫でた


私はこの半年間で
裏アカや Tinder でたくさんの男性と
ベッドをともにしてきた
もともと致すことは好きだった私

しかし彼はあまり経験がなかったのかもしれない
緊張していたのかもしれない
私に魅力がなかったのかもしれない

今も彼のことを思い出すたび
反省のふた文字しかないが

あれから彼からの連絡は 1 度もない



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