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みんなが好きな牛タンがあんまり好きじゃない

逆張り、尖り、中学の頃の中二病の続きをこの歳になってもやっている。きもいなー。
人と違う、クラスの大勢が良いと思ってるものを下に見るのが気持ちいい、多数派より少数派、斜に構え。

同い年、同世代の人達が苦手だった。
みんなタピオカ並んでプリクラ撮っておんなじスッカスカの前髪。

母に共感を求めるつもりで言った。「クラスの大半がみんな同じことをやってる、みんな好きなものが一緒でおもしろくない」
母は私の肩は持ってくれず、同じじゃないと不安になる人もおるんよ。多数派に所属することで落ち着く人もおるんよ。
なだめられた。

ショッピングモールとか商店街で同い年くらいの子達を見かけると下を向いてしまう。目を合わせないようにする。ちょっと怖い。話が合わないし、ノリが違うとすぐナメられるから発言のひとつひとつが命取りなので極力話したくない、話したとこでどうせおもんない、と卑屈で偏屈な女子高生だった。

今、卑屈で偏屈な女子大生になっただけで拙者は何も変わっていない。偏見だけで人間を見てしまっている。話せば分かり合えたり意外と趣味があったりするかもしれないのに、どうせおもんない奴ら!って一括りにしてはじめの一歩を踏み出さない言い訳にしている。

好きなものは好き、嫌いなものは嫌いでいいじゃん、と思うかもしれない。
拙者は違う。そこまで強くない。陽キャラに「へーあいつ、おもしれー女だな」って言われる為にサブカルに逃げている。メジャー、大多数、マジョリティでは到底太刀打ちできない雑魚だから、サブカルに逃げている。個性的であることを売りにしないと埋もれてしまうやっていけない人生なんだ。弱いから拙者は。

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