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ビジョンのマッチングの重要性 - チームビルディングの話

いわゆるベンチャーになるのか。クリエイティブチームでもある弊「301」では、たびたび人を募集しているが、その際に明確に大事にしているポイントが2つある。まぁ、言ってしまえば当たり前の話ではあるのだが、下記の2点だ。

1.その人のやりたいこと(ビジョン)がチームとマッチングしているか
2.単純に良い人か


1.その人のやりたいこと(ビジョン)がチームとマッチングしているか

1は、採用などで大分試行錯誤した結果だ。スキルやキャリアを見て採用したこともあるが、結果としては全然ダメだった。
まずプロジェクトが空転する。前提共有されている目的意識が合わないと、プロトタイピングに使うべき時間がどんどん削られていく。
絶対的な人間がその行き先に向けて鉾を振るのであれば、統率は簡単かもしれない。だが、そんなマネージメントはもう時代には合わない。プロジェクトの質はすでに、プロフェッショナルな個人の頭を離れ、複数のビジネスアカウントを持つ人間が如何に領域横断をしながら発想をクロスオーバーさせていくかにかかってきている。分断した個による足し算では乗り切れない課題が多い時世、それには人材同士の掛け算が必要な道理である。
それに有効な方法は、如何に意見を出してもらい、対等に語り合うかだ。

チームビルディングにおいて大事なことは、スキルやキャリアよりも、ビジョンの共有と思うのは以上の理由だ。能力的に多少つたないところがあったとしても、その先のビジョンが合っていれば、実力のボトムアップはチームにアサインすることで自然とされる。そういう空気を作れればいい(それは寧ろチームの方の必要タスクだ)。どんな人にも取り柄はあるものだし、チームだってその構成員から学ぶところはあるはずだ。捨て所しかない人間は存在しない。

だからこそチームとしてはコアバリューがどこにあるかを徹底的に議論すべきで、逆にそれさえ握れれば、共有すべきビジョンも明文化できる。人をアサインすることも容易になる。敵を知るにはまず己から、だ。

2.単純に良い人か - ダイバーシティは目指さない


2については、「なんだ、そんなことか」と思うかもしれない。
だが、改めて考えて欲しい。仕事というのは、いまや生活と同義に近い。特に301のように「遊ぶように仕事をし、仕事をするように遊ぶ」会社にとっては、どんな人間と関わっていくかは、人生そのものの質を左右する。「好き嫌い」は人間に備わる自衛的な目利き機能であるから、嫌な人に使ってる時間はない。
旧くから「時は金なり」というが、時間とは今や金にも勝る貴重なリソースなのである。「楽しさ」は「クオリティ」そのものに直結するし、そのリソースの質をあげようと思ったら関わる人間を単純に好みで判断するのが一番良い。ダイバーシティは目指さない。

個人的な話だが、子供の頃母に「悪いことだと思ったら止める人になりなさい。そういう空気を出す人が一人でもいれば、居るだけでも自然と仲間に影響するんだから」と言われたことがあった。守れたかどうかは定かではないが、この言葉自体は記憶に強く刻まれている。

たとえ発言することがなくても、人は存在するだけでそのチームの空気を醸成する。それがいつしか伝播し、メンバーのもつ思考や空気の一部となっていく。それならば自分に合う好きな人間とだけ人生を作りたいじゃないか。もちろん、それを意識し、自分が良い人たりえているか折にふれて自問することも大事である。

これからのチームビルディングは社内だけにとどまらない

そしてこのチームビルディングの基本は、なにも社内だけの話ではない。クライアントにも適用される。
「共創」などとようやく大企業でも叫ばれる昨今だが、単純に人との境界がとっぱらわれて、誰も彼もが領域横断してれば良いというわけではない。寧ろ単純にコミュニティの形成をするだけだったら、以前のようにプロフェッショナルだけで固まってる方がマシだろう。烏合の衆になる可能性の方が高い。

だからこそ、ここでもビジョンの共有は最初にマッチングすべきところで、それが会社や個人、はたまた業界の抱える「事情」を超えていく一番の燃料になる。向かう先が一緒なら喧々諤々しても良い。それが良い方に働くこともあるだろう。

発注側の皆さん。任せきりではなく、あなたも考えなきゃ駄目だ。ビジョンとは、自然と上がってくるものでもなければ、もはや一人の頭で完結できるものでもない。その実現の前に横たわる「事情」があるのなら、どうにかするのが仕事と考えた方が今後は良い。クライアントだとあぐらをかいている暇はもうない。今後のチームビルディングには発注者も含まれるのだ。

受注側の皆さん。いつまでも「クライアントは考えが違う」とか嘆いてないで、根源からビジョンを提示し、働きかけてみればいい。きちんと信頼関係が築けていれば、間違いなく聞く耳は持ってくれる。そして、それができる「良き人」であれ。


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宮崎悠 / GraphicDesigner

301 Inc. CCO / Directorとして新しい働き方やクリエイティブプラットホームを設計。 並行してフリーランスのグラフィックデザイナーとして活動。コンセプトや気分を視覚情報に翻訳・要約する。 www.y-myzk.com / www.301.jp

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