アンケート調査の調査票を効率よく作成できるエクセルの関数

アンケート調査の調査票を作る人がわずかながらいらっしゃるかと思います。
仕事で作る人や学生などなど。
今はもうエクセルなんかで作ることはないのかもしれませんが、そういう方々がWebの画面で作る前に、調査票をエクセルで作る場合に利用すると効率化できるエクセルの数式があるので忘れない内に残しておこうと思います。
どの様に効率的かというと、設問の追加・削減後の設問番号の修正の手間が無くなります。


その数式は下記の通りです。

=MAX($B$1:B2)+1

セルの参照位置は参考までに入れてあるだけのダミーです。
利用の際は適宜修正してください。
この関数で設問の追加・削除の効率化が可能です。

関数の意味・使い方
どこからでも結構ですが、例えば、一番上からQ1が入っているひとつ上のセルまでの範囲を指定し、その範囲内の最大値に「1」を足す、ということです。
あとは、この「Q1」と表示されているセルをコピーして、「Q2」や「Q3」を入力したいセルに貼り付けていくだけです。

ちなみに、画像の「Q」は「セルの書式設定」の「表示形式」を利用して表示させます。


この関数を考えたのはとある調査会社のExcel使い

エクセルで調査票を作る際に手間のかかることは色々あろうかと思います。それらの中で私が一番、面倒に感じていたことは設問番号の修正でした。

調査票を作ってお客様にご確認いただいたりすると、設問の追加や削除が発生することがよくあります。
そうなると、設問の番号も修正することになります。
例えば、Q5とQ6の間に、Aに関する質問を追加、といった修正依頼があると、Q6がAに関する設問になります。当然、修正前のQ6以降の設問番号はすべて変更しないといけません。
それはもう設問数が多いと大変です。大変だけで済めば良いですが、これは間違える機会も同時に増やすことになります。
しかし、やらないわけにはいかないので、淡々と変更していたのですが、めんどくさがりな私はある時、簡単な数式で解決するじゃないか、と思いついたわけです。

その時に思いついたのは記述のものではなく、下記のものでした。
`=B2+1`
参照しているB2が1問目、Q1のセルです。
1問目のセルの数値に1を加算する、ということです。
この数式を2問目以降に入れておくことで、追加や削除があってもすべての設問の番号を手で修正する必要が無くなったわけです。
ただ、これではすべてを修正しなくても済むのですが、一部、手で修正の必要がありました。また、最初に作る際にも、いちいち前問のセルを参照しないといけない、といった手間がありました。
ですが、以前と比べて随分楽になったので、まぁ、これでいいか、とここで済ませました。

そんなある日、とある調査会社から戻ってきた調査票の設問番号のセルを見ると、私の入れていた簡単な数式が冒頭に記載した関数に変わっていました。
どなたか存じませんが、恐らく、調査会社のエクセル使いの方が改善してくれたのです。
この変更を知った時は自分が改善を怠っていたことに気付かされ、悔しさや情けなさやかっこ悪さを感じました。
でも、とりあえず、調査会社の方より先に改善に手を付けられたことは良かったかなとも思いました。

なかなかアンケート調査の調査票を作成する人はいらっしゃらないかと思いますが、これは本当にかなりの手間を省いてくれますし、何より、間違いを防いでくれるので、調査票作成の機会に遭遇した際は、名も知らぬエクセル使いに感謝しつつ、ご利用ください。

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