FFXVI感想※ネタバレあり

1週目クリアしたので備忘で。ネタバレあり注意。ゲームオブスローンズ初期の微ネタバレもあり。
散文。後で追記する可能性あり。

ネタバレなしの感想

このゲームのためだけにnoteのアカウント取得して感想を残したくなるくらい、素晴らしいゲームだった。わんわん泣いた。DLCやる。

前提

過去FFプレイ経験はI,II,III,IV,V,VI,VII,VIII,IX,X,XII。
このうち割と内容覚えているのはI,IV,VI,VII,VIII,IX,X。
好きなタイトルは、全部好きだけどあえて順序をつけるなら、VI>IV,VII,VIII>IX,X。

プレイ時間60時間程度、1日1~2時間程度ほぼ毎日1か月程かけてクリア。
サブクエ、リスキーモブは全クリア。
アクションが心配だったのでオートドッジのアクセサリを大体使用。

XVIの前評判はX(Twitter)で少し見ていて、賛否ありつつ"否"の方が声がでかいなーと感じていた。

以下、感想。

世界観

文字通りダークファンタジー。中世ヨーロッパが基調になっていて、クリスタルなどこの世界固有の要素を除き、照明が蝋燭、窓は木枠でガラス窓は使われていない(忘れたが富裕層は違う?)、食器もグラスは使われずゴブレットで水や酒を飲む。人が簡単に死ぬし命の価値が軽い。ベアラー(≒奴隷)が存在し、人身売買が行われているしペットのように扱われている。服もかわいそうなぐらい汚い。奴隷以外もそうだが現代と比べて命の価値が低い。わりとみんな急にすぐ死ぬ。

上記のような世界観なので、サブクエで関わったり交流を深めた人が突然死ぬ。普通のなまぬるいストーリーなら大丈夫というところもこのゲームだと信じられず、割と最後の最後まで変な緊張感があった。○○○○○とかあいつ全然死亡フラグなかったやんけ!

ということを前提に、(入れない場所も多くて書割感が否めなかったところを差し置いても)全体的にえげつないほど作りこみされてて奥深さが素晴らしい。滅びた村や町がいくつも登場するが、「廃棄されて久しい村」と「割と直前まで住んでいたが突然住人がいなくなった村」の書き分けもすごい。後者は直前まで人が暮らしていた息づかいが聞こえるよう。村の家の数なんかも、村人の人口と同じくらいの戸数がありそうで、この村はどれぐらいの規模だったのかなと自然と考えてしまう。
暗くて陰鬱な世界観ではあるが、人の営みが非常に丁寧に描かれていて魅力あふれていた。

世界観の項に入れるか迷うが、空の文明というものが存在する世界で、飛空艇の残骸が住居になったりわくわくする。ただ最後まで通した時に空の文明という要素が世界観構築以外で物語の根幹にそこまで大きく絡んでなく、アクセサリ感が否めなかったなーと残念。

音楽

音楽は、ヘッドフォンで聞いていたのもあってばちくそ最高。召喚獣戦とか、派手で荘厳な音楽。最初のフェニックスイフリート戦だけ鳥肌立ったかと思ったら、どの召喚獣戦も音楽がとてつもなく良かった。
けども要所で流れるファイナルファンタジーのテーマや勝利のファンファーレも良い。
なんとなく聞き覚えがあったり、昔のFFのオマージュも多そうだった。

戦闘

通常戦闘・・・
アクションちょっと苦手なので最初オートドッジを付けていた。外したら雑魚的にポーションがぶ飲みする羽目になって悲しくなってそっと戻した。頑張ればアクセサリなしでもいけそうだったけど、ストーリーを進めたかったのでノイズにならないようずっとつけてもた。
とはいえコンボを決めるにはL2押して召喚獣切り替えて~とかそこそこ覚えることあってちょうどよかった。
老頭児でも楽しめるよう難易度調整されていてスゲーってなった。最後は斬鉄剣ゲーだったけど。斬鉄剣決めた時に虹色で☆5ZANTETSUKENって出るのはなんかちょっとおもろかった。

育成要素・・・
アビリティ用の、超シンプルなスフィア盤(※)みたいなのを埋めてくぐらい。振ったポイントのリセットも可能。プレイアブルキャラクターがクライブのみだったので、多種のアビリティで楽しんでほしいと思ってたんだろうなと感じた。
※スフィア盤で全部通じるの、FFX偉大すぎるだろ!

召喚獣戦・・・
音楽、グラフィック、デザインともにクオリティが最高潮でどっかん大バトルスゲー楽しかった^q^ タイタン戦はちょっと長すぎて笑ったけど楽しかった。
一点あるとしたら「その技もらった!」ってラーニングした技、使うのすっかり忘れていていつも後で思い出してた。メニュー開けば見れるのすら忘れてた。あれは入力方法を画面に出しておいてほしかった。

ユーザビリティ

半分ぐらいプレイしたところでコントローラーが壊れてL3が勝手に左に押されている状態になり、作品とは全く関係ないところで勝手にストレスを感じていた。クライブが変なところに歩き出すし、全体マップで行先選んで長押しするのもずれるので難易度高かった。

そのせいもあってか、町の中ゆっくりウォーキングだとも少し思ったが、町の中は人も多くてぶつかるし通りすがりの人の会話も聞きたいし、慣れたら速度ちょうどよかった。
簡易マップは欲しかったと思う反面、目的地を目視してそこに向かうことで結果的に没入感が増したと感じた。
上記の意見は事前にレビューでも見ていたが、便利なことが必ずしも正とは言えないと感じた。
ただフィールド唐突全速力、メニュー画面R2切替遅いことはちょっと気になった。

チョコボ呼び出した時に可能な限り(?)視界外から寄ってくるの、こだわりを感じてよかった。ちなみに灰の大陸でもチョコボを呼べたけど、呼べるとなんかストーリー台無しな感じがして呼ばないようにしてた(リスキーモブとかクエストで後から向かった時はガンガン使った)。
同じような理由で、2回目に灰の大陸に行ったときにワールドマップから簡単に移動できたのも、ストーリーが台無し感がすごかったので行かないようにしていた。ここは行けないようにしていてもよかったんじゃないかなと思った。

総じてユーザビリティについては概ねネットに出ていた意見は納得できたなーと言う感じ。
ただ、これらの細かいマイナス点によってこのゲームの素晴らしさが損なわれることは一切なかったことは強調したい。詳細は後述。


ストーリー・キャラクター

少年時代
前半の幸せな雰囲気と後半の悲劇の落差でえぐられた。つれぇ!敵襲あるまではあんなに騒いで楽しそうにしてたのに…
序章にあたる少年時代の雰囲気はまさにゲームオブスローンズの初期シーズンによく似てたなーと感じた。父上が首落とされるのもオマージュかと思った。
フェニックス・イフリート戦のジョシュアの声優さんの「僕が守らないと(うろ覚え)」って悲痛な声が本当に悲しかった。その後のクライブの「弟なんだ、やめろ(うろ覚え)」って悲しい叫びも切なかった。
赤ちゃんトルガルばりかわいかった。

青年時代
クライブ:
ひげめっちゃ生えてゴツくなってた。弟の復讐に燃えているが13年どうやって過ごしてきたのかと気になる。あまり表情が豊かではないけどシドや他の人と関わって表情がどんどん生まれてくる感じが絶妙だった。声の演技も素晴らしいけど、表情の作り方、見せ方などの画面上の演技がすごかった。
ザンブレクの兵装を解いた後の服が、雄っぱいがダイナマイトだった。目の毒だったのでもう1つの服にして過ごした。ただ後半のムービーで2つほど、デフォの服固定になっていたので(バグ?)、もっと目を慣らしておけばよかったなと後悔。
青年以降特に、クライブと一緒に新しい技や知識を身に付けたり新しい場所に行ったりするにつれて感情移入していった。つらいことが起きるたびにクライブが嘆いたり怒ったりしているのを見て、普段の操作をするときも常にクライブならこう動くかなと考えたり。まさしくロールプレイしている感覚で、これこそがこのゲームで非常に楽しかった部分だった。

冒頭の戦争:
ロザリアを侵攻したザンブレクでもない他国どうしのもので、若干置き去りにされた感があった。その後ストーリーが進んで各国情勢や戦史が俯瞰できるようになって、あそことあそこがこういう理由で争ってるのかと分かって面白かった。おそらく現実世界でも知識不足で置いてけぼりにされた経験が誰しもあるが、似たような感じで面白かった。
特に青年時代の各国情勢については、こういった歴史的な背景を学ぶことが好きかどうか、自分の頭の中で整理することが好きかどうかで、このゲームに対する好みが分かれそうな気がした。自分は好きなのでドツボにはまった。

隠れ家:
ロザリアが(クリスタル・魔法の存在以外)中世の世界観に近かったのに、シドの隠れ家は唐突なファンタジーぽさがあって、あ、こういう住居もアリの世界観なのかーってなった。慣れてよく見たら空の文明の遺構と木製住居との融合が面白い作りだった。後で出てくるクライブの隠れ家も同じ雰囲気で良。
隠れ家にいた人ら大体味があってよかったなと。グツとばあさん好き。ばあさんがトルガルに優しいの好き。
ただその分、隠れ家が壊されたのめっちゃ悲しかった。足の悪いベアラーのおじいさんとかも多分亡くなってるし…。ガブが必死でクリスタル持ち出したの本当泣ける。

シド:
頭いいイケオジ。シドのテーマっぽい音楽めっちゃよかったな。壮年時代のクライブもそうだけどこいつもちょっと胸元はだけてたな。常時死亡フラグビンビンだったけどずっと死なないでくれーって願ってた。
ガブのこと「ガァーブ」みたいに発音するのなんか良かった。身振り手振りが大きい印象があって"演じている"人という印象。配信動画で見て後から知ったけど、最後弱って魔法で煙草に火をつけられなくなってたって聞いて切なくなった。せつねぇて。

ベネディクタ:
この世界で露出が激しい女、こいつと娼婦ぐらいしかおらんかったな。ただざっくり胸元開いてたのにそんな乳強調するでもないし皇帝以外に媚びる感じもないし、あっさりしてて割と好感度高かった。お酒飲もうとしてマズってなってるのがかわいかった。戦闘の時に炎の召喚獣の使い手を探すクライブに淡々と迫られてヒィってなってるのも非常に感情移入できた。あのクライブ異様でとても良かった。
ただこいつのいる砦が初のダンジョンだったような気がするけど、ほとんど探索要素がなくて一本道で驚いた。こことフェニックスゲートで「あれ、ダンジョンが、無い、だと…?」ってなった気がする。

ロストウィング:
雰囲気めっちゃすき~!!!ってなった村。ワインの醸成に必要な設備が色々とあって、目に面白い。お気に入りスポットだったので後半の展開は非常に悲しかった。
ただ、村の中を色々見まわってたら画面酔いして気持ち悪くなった。マップを見ても高低差がある部分が分かりづらく、ここが一番探索がつらかった。

イーストプール:
マジで悲劇。えぐい。

ノースリーチ:
城門外のマルシェが非常に味があって好きだった。市場の人らが、門の中から下に見られている感じも、差別表現ではあるものの中世ヨーロッパ感が描かれていて味わい深かった。門を抜けた後の小麦畑も、この場所がザンブレクの要(台所?)なんだろうなと想像ができて楽しい感じ。
ただその先の村のベアラー差別が根深い感じは鬱展開だった。サブクエストで少女の飼い犬探しかと思ったら飼いベアラーだったやつ、救いがなさ過ぎてドン引きした。貴族がベアラーに魔物をけしかけているやつも。

トルガル:
もっふもふ。かわいい。仲間になってずっとモフってたらトロフィー取れた。終始みんなから優しくされてて非常にほほえましかった。ばあさんやガブがかわいがってるのとても良かった。時々吟遊詩人の横で歌聞いてるのもよかった。戦闘では、最初こいつの操作もやんのかぁ~ってなってたけど諦めた。

壮年時代
クライブ:
33歳で壮年なのか・・・って驚いた。もっと50歳ぐらいのクライブがプレーしたかったよォ。でもあの中世ヨーロッパ的世界だったら、30歳ぐらいで既に40歳にあたるぐらいは老成していたんやろなぁと。余談ながら、昔読んだ浅田次郎の戦後を描いた短編小説で「戦前戦後の激動の時代は現代と年齢感覚が異なる。20歳で既に現代の30歳ぐらい」とあって、まさにそんな感じかなと勝手に思っている。
この年になるとクライブは自分の過去で悩んで立ち止まることもほとんどなくなり、志向が世界を良くすること、周りの悩みを解決すること中心になっていて、青年期からの円熟を表しているようでとても良かった。
表情もかなり豊かになっていて、人間として深みが増して魅力的になっていっているのが見えた。特に子供たち相手の優しい口調が、彼も子供が既にいてもおかしくない年なのかと思わせられた。声スゲー良かった。演技の幅がすごかった。
落ち着いた姿だったからこそ、ラストの慟哭がせつない。※後述

ジル:
職場のおっちゃんが飲み会で「ジルがこれまたいい女なんだよなぁ~」って言ってて何言ってんだと思ってたら、本当にいい女だった。
数えたわけじゃないけど、悲しいことが多いストーリーの中でジルが泣いたのは海岸での裸の時とエンディングだけな気がするけど、どっちも一緒に泣いた。
このゲーム、ジルだけに限らずクライブ以外の登場人物は迷う姿や情けない姿を見せることがほとんどないように感じたが、おそらくストーリー全体が「クライブの見た視点で語られている」構造になっている、あるいは「戦記物の一つ」のような位置付けで、本筋以外は意図的に端折られているのではと感じた。
この人も死亡フラグ結構立ってた気がするけど生きててよかた。

ジョシュア:
ベビーフェイスで結構無表情。クライブが終盤かなり表情豊かだったから対比で際立って見えた。
シドと並ぶ二大死亡フラグの一人だった。血吐くときハラハラした。
生き別れて再開したシーンウルっと来た。「二人とも生きて会えた」ってめっちゃいい。教団に助けられた後どうやって生きてきたか気になるけど、上述の理由で端折られてるんだろうなと思う。

ガブ:
モブかと思いきやどんどん活躍して愛着沸いた。お前だけは絶対死ぬなよ!!ってずーーっと思ってた。
エンディングでジルを見て悟って泣いたシーン何回見ても泣ける。

アナベラ:
まごうことなき毒親だった。この人の立ち位置がよくわからなかったが、青年時代まではクライブの仇敵でとして歴史の裏で暗躍して、ストーリーが進行してバハムートご乱心のくだりになったら物語を動かす悪役の役目がなくなったからスパッと退場させたような印象があった。が、もう一歩踏み込んだ人物像を見たかった気もする。あと3人目生んだ時何歳なんや。顔若い。

ディオン:
人中が長いのがずっと気になっていた。
恋人がなんの迷いもなく男性だったのもよかった。関係ないけどノースリーチで男娼と騎士のカップルが当然存在するように描かれているのも、ポリコレ的な都合かもしれないけど、性的志向は差別されていないがベアラーは差別される世界観が際立っていてよかった。バハムートかっこえかった。

ハルポクラテス:
登場人物の中でガブとクライブと並んで好き。声がいい。ディオン殿下との会話もすごい泣いた。ディオン生きて帰って飛竜草の花を贈られてほしかった。

皇帝:
アダルトシーン担当だった。今作は女性の露出がほとんどない分、男性は胸元を露出したり全裸になって尻をみせたりと大活躍していた。
かあさまって何者かわからず死んじゃった後にハルポクラテスのところに行ったら何故か説明あってスッキリした。
不老だった理由は結局なんだったんだろうか。

フーゴ:
粗野で狡猾で愛に飢えていて、不思議な人物だったなと。山の民の話が気になるんでDLCください…

ノースリーチの吟遊詩人:
通りかかったら、いつも通り歌いだした後に唐突に正体話し始めてすごくビビった。

大事なもの置き場:
音楽すごい良い。どんどん大事なもの増えていくのもクライブに大事なものが増えていく感じで切なくてよかった。

叔父様:
この人との再会シーンがあらゆるシーンの中で一番好き。劇の台詞を続けながら涙流すとこがエンディングの次に泣いた。
「わしの甥が生きておったぞ!ラザフォード!宴の支度をせい!」めっちゃええわ。

ミド:
ニコニコしててかわいい。5年前から顔チラ見せしてくれてたらもうちょいよかったなー。
この作品みんな暗いから(しょうがない)、明るい子いるだけで空気良かった。初対面でジョシュアが跪いたのを笑って握手しながら迎えたやつ好き。
あとカンベル!陥落する前に訪れてみたかった。ロザリア帰省した時もそうだけど全体的に一回行くと入れなくなる場所多くてもっと行く場所ください…!ってなった。

エッダ:
この人のことを一番書きたかった。身重にもかかわらず(?)、作中あらゆる女性の登場人物の中で一番メスのにおいが強かった。ふつ~に他の女性ぐらいの顔つきでええやんってとこに異様に顔が綺麗でしゃべり方がはかなくてエロスが漂っていて、無駄に(!!!!)印象に残っている。後で裏切りそうぐらい思ってた。こんな濃いキャラクターここで出す必要あるんか?製作者の性癖?

アルテマ:
彼が登場したことで、前半の戦記物の雰囲気をかき消すように後半の世界の謎に迫るようなストーリーに誘われた気がする。ヴィジュアル系のこいつがいることで中世ヨーロッパ的世界観が「作られた舞台装置」に感じて違和感がバリバリあった気が少ししている。
何回も語ってたけど行動の動機がよく呑み込めなかった。

エンディング:
考察はいくつか見たけど、自分の考えは以下。

クライブは死んだのか?
⇒体が石化して死んだと思う。よく見ると石化の進行が早くて、1カット目だと指先だけ石だったのが、数秒後には手のひらまで来ていた気がするので。あとは赤い星は祈りの対象(確か)だったことから人々の願いが込められたクライブの隠喩で、命が消えたことを表していると感じた。加えていずれかのサブクエでジョシュアと「ドミナントは人ではない」という話をしていたと思うが、最期は石化するようになってクライブが人として生きて人として死んだことを表していると。
ただ万が一生きているなら、赤い星が消えたことは「人々の願いを叶える対象だった存在としてのクライブが消えて、これからはジルと自由に生きる」を表していると考えても良いな~とも。物語としては死んでいる方が辻褄があって綺麗だけど、できればどこかで生きていてほしい。

ジョシュアは死んだのか?
⇒初見では死んだと思ったけど(胸の傷を癒したのは死化粧かと思ったw)、レイズがかけられている説を見てなるほど~と思った。
そうするとエンディング後の本は彼が書いたのか?二人とも死んだと思ったから、ジルが子供産んでその子がジョシュアと名付けられたのかと思ってしまった(赤い星が消えた時泣きながら口押さえてダッシュしたから一瞬つわりかと思った。安直…)。

殿下は死んだのか?
⇒わからんけど生きててほしいなー。

まとめ

世界観からストーリー・キャラクターまで思いつくまま羅列してきたが、この作品がどの部分で心を奪ったか、改めてわかる。
ファイナルファンタジー作品以外も含めて、これほどまでに印象深く、感情移入した作品は無かった。何度も泣いたし何度も死なないでくれと思った。

プレイ中、過去作品と比較し圧倒的に異なる陰鬱な世界観に「ファイナルファンタジーらしさ」とはなんだろうと何度も自身に問いかけた。音楽やキャラクター名のオマージュも数多く、ファンがくすっとする要素も多かったように思う。
初代FF1は冒頭の橋を越えるときに映画のようなプロローグが表示され、壮大な物語に引き込まれるようだった。この作品も同じように徹頭徹尾、世界の中に引き込ませてきたが、一つの答えなのかもしれない。
ゲームの主人公を自分で操作し、一体となって考えることがロールプレイングだとしたら、最高のRPG体験をさせてもらえたと思う。

蛇足

プレイ中、前評判と自身の中での高評価に大きく乖離があったため、「どういう人にこのゲームは合うのか/合わないのか」を終始考えていた。
おそらく「起きた物事をつなぎ合わせて俯瞰する(ヴィヴィアンのように?)」であったり「この人物は何を考えて、なぜこのように動くのかを考察する」であったりを"考えながら進める"ことが好きな人に向いている気がする。
逆に、あまり考えずにプレイして後から考察サイトを見る人だと向いてない気がする(そんな人いるのかは知らない…)。あるいは、ゲームに求めるものがストーリーではない人は、根本的に向いていないと思う。

蛇足の蛇足だが、配信するにはだいぶ難易度が高いと感じた。相当ストーリーの邪魔をしない・引き込むような配信者じゃないと大きなノイズになる。人と一緒にプレイすることさえ、没入の妨げになるんじゃないか。


















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