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手紙が好き

久しぶりに手紙を書いた。伝えたい事があって書きたくて仕方なくて筆を取った。このご時世他の手段で伝えることの方が容易いのだけど、何かの返事ではなく、一刻も早く伝えないといけないことでもなく、でも近いうちに伝えたかったことなので手紙にしてみた。

わくわくする。まず便箋は何にしよう。今の季節に合うのがいいか、それとも相手の好きそうなモチーフがいいか、そもそもどんな便箋を持っていたっけと久しぶりに便箋箱をあけて色々並べてみた。便箋を選んだら切手はこれがいいと一発で決まった。封緘は2つまで絞って最後まで悩んだ。でもこの選んでる時がとても楽しい。

大抵書く時には下書きをする。最初に書くものは誤字脱字をするし、書きたい気持ちが先走って順番も不親切で独りよがりの読みづらい文章になる。おまけに考えながらだと書くことに集中できなくなるのでただでさえ上手くない字がさらに乱れる。なのでまず書きたことを書き出して組み替えて文章を整える。今回は通勤時間とか仕事の昼休みにちょこちょこ書き出して今朝仕上げた。そして便箋に清書して今はポストの中だ。

手紙が好きなのは文字を書くのが好きというわけではなく、手紙ならなんでもいいわけでもなく、大好きな人達に出すから楽しい。学生時代は遠方の友人にとりとめのない手紙を書いていたけれど、最近はTwitterなどでお互いの近況を知っていたりもするので機会は減った。意識して伝えなくても伝わってくるおかげで疎遠にならなくてもすんでることもあるし、急ぎのときもやりとりしやすいのでこれはこれでいいなとも思っている。ただのんびりと話すようなそんなことの機会が減ってしまったのがちょっとだけ寂しい。

機会が減った分、年賀状や誕生日という年に数回のイベントは全力に楽しんでいる。例えば友人に出す年賀状は毎年11月のデザフェスで探すことにしている。広い会場を友人一人ひとりの雰囲気や好みを思い浮かべながら歩き回るのはゲームみたいだ。先日も友人の一人から今年の年賀状のイラストがドストライクだったと聞いて小躍りしたくなった。

今回はそのどちらでもないのだけど、手紙がいいなと思った。たぶんそれが一番伝えたいことを伝えられる手段な気がした。と言うとちょっと大げさだけどこのぴたっとはまる感じが久しぶりでとてもわくわくした。

もしかしたら気付いてないだけでもっと手紙を楽しめる機会は今の日常にもあるのかもしれない。2018年はもっと気軽に手紙を楽しんでいきたい。

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