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旅の収集その2〜わたしだよりと風景印〜

わたしだより という「旅先から自分に送る手紙」がコンセプトの商品がある。作っているのはトラベラーズノートやMIDORIでおなじみのデザインフィルさん。このわたしだよりを知ったのは OZ PLUS 2017年1月号 の手紙・手帳特集内だった気がする。

販売場所によって絵柄の違うポストカードが販売されている。このご当地感あふれるハガキは活版印刷で作られていて味わい深い。

いくつかの限られた郵便局でしか販売されていないものの、新幹線の停車する駅の近くなど旅のついでに立ち寄れる立地だったり、土日でも営業しているような大きな局が多い。そして郵便局ということは風景印もある。これは楽しそうだと丁度この記事を読んだ数日後に京都に行く予定があったので早速買って出してみた。

このわたしだより、よく自分宛に何を書いたらいいかわからないという話を聞くが私は行った場所や食べたものを列挙する。手紙というよりは日記、記録に近い。

しかし別に書く必要もない。住所と名前さえ書けば配達してもらえるし、そもそも出さずにその場で持ち帰ることもできる。風景印は配達をお願いしないと押してもらえないと思いこんでいたが、ある局で「お持ち帰りになりますか?」と聞かれてはじめて押印だけしてもらえることを知った。

帰ってから時差で届くのも嬉しいので時々配達をお願いするが、はがきを書く時間を取れない時は押してもらって持って帰ったり、届いてから加筆して完成させたりする。

先日書いた駅スタンプと違ってわざわざ行く必要があるので今のところ一人旅か家族が一緒の時に集めている。地域限定柄はどこも最低3種あるのでめったにいかないようなところだと3種全部に押してもらえないか郵便局を事前に探してから旅へ出る。もっと少ないかと思ったら意外とあって毎回ホクホクしている。

そんな旅の習慣を持つとだんだん楽しくなってきて、わたしだよりを販売してない場所に行った時はその場所にちなんだポストカードに押してもらうことにしている。

毎回旅の帰路は楽しかった思い出を反芻しつつ、写真や手に入れた紙もの貼り付けた旅日記を作ろうと思う。しかし毎度そういったものが作れるわけでもなく、それでもこのハガキに書き込むことはできるので(うまくいくと旅の間に書き終わっている)旅に出ると一枚また一枚と溜まっていく。小さく始めてコツコツやっていくというのがなんとも性にあっているのでこの1年と少し続いている旅の習慣だ。写真もない文字だけの小さな記録だけどたまに見返すと様々な旅の思い出が蘇り、またどこか旅をしたくなる。

今年もまた楽しい旅がしたい。

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